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建築施工の技術的お悩み・相談を日々ズバズバ解決しています。 もしかしてこの知識経験はもっと広く役立てるのではと思い、建築のプロ(特に現場監督)向けに発信していきます。 専門分野:仮設物構造計算 資格:一級建築士/一級建築施工管理技士 複業:建築士予備校講師(2級製図)

最近の記事

山留計算せずに山留設計する方法-4.斜面地の場合

今回は 斜面地について書きます。 一般地盤の斜面地としますので 先にこちらをお読みください。 ※前提(前回まで同様) この記事では掘削落差1.5〜7.0m程度の スケール感とし、 親杭横矢板か連続柱列壁(SMW)の 工法としてください。 斜面地による制約とは山留計画において 平地にはなくて斜面地にある制約は 水平切梁を配置できない 可能性がある点です。 例えば 掘削底…GL-4.0m 低い方の背面地盤高さ…GL-0.0m 高い方の背面地盤高さ…GL+2.0m の場合、

    • 山留計算せずに山留設計する方法-3.硬質地盤の場合

      前回までの記事 まずはこちらを先に お目通しください。 今回は 硬質地盤について書きます。 ※前提(前回同様) この記事では掘削落差1.5〜7.0m程度の スケール感とし、 親杭横矢板か連続柱列壁(SMW)の 工法としてください。 硬質地盤の場合硬質地盤: 掘削土のN値が30以上 (60や100超もひっくるめて) まず、施工長について。 硬質地盤は一般地盤と同様に 掘削落差:根入長=1:0.8~1程度 としましょう。 実施段階では攻めても良いですが、 見積段階では攻

      • 山留計算せずに山留設計する方法-2.軟弱地盤の場合

        前回記事 まずはこちらを先に お目通しください。 今回は 軟弱地盤について書きます。 ※前提(前回同様) この記事では掘削落差1.5〜7.0m程度の スケール感とし、 親杭横矢板か連続柱列壁(SMW)の 工法としてください。 軟弱地盤の場合軟弱地盤: 掘削土のN値が0〜3程度 まず、施工長について。 軟弱地盤では 掘削落差:根入長=1:1.5〜2.0 としましょう。 掘削落差が3.0mなら 根入長は4.5m〜6.0mなので 施工長は7.5m〜9.0mです。 軟弱

        • 山留計算せずに山留設計する方法-1.一般地盤の場合

          施主さんから見積依頼で 設計図をもらって 見積の提出期限が近いとか 山留計算できる人がいない時 計算せずに山留明細を 作らないといけません。 何かの基準があるといいですよね。 今までの山留計算の実務経験から アタリが作れているので ご紹介します。 ※前提 この記事では掘削落差1.5〜7.0m程度の スケール感とし、 親杭横矢板か連続柱列壁(SMW)の 工法としてください。 基本パターン(一般地盤/自立)基本パターンとは 一般的な地盤で、自立の場合です。 一般的な

        山留計算せずに山留設計する方法-4.斜面地の場合

        • 山留計算せずに山留設計する方法-3.硬質地盤の場合

        • 山留計算せずに山留設計する方法-2.軟弱地盤の場合

        • 山留計算せずに山留設計する方法-1.一般地盤の場合

          建築施工の技術屋さん

          DKCです。 RC造やS造の建築施工をメインに 主に現場監督からの技術的お悩み・相談を 日々ズバズバ解決しています。 もしかしてこの知識や経験は もっと広く役立てるのではないかと思い 日々の相談解決事例を 紹介してみようとnoteを始めました。 建築のプロ、特に現場監督向けですが そうでない方にもタメになるよう 書いていきます。 専門分野 ・仮設物構造計算 →山留、構台、構造物仮設利用、型枠、足場など ・新築工事計画 →斜面地の造成がからんだRC造新築は得意 資格

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