遂にインフレ税が始まったのか

次のリスクは財政ファイナンスのテーマ化
160円をつけたピーク時からは反落しているものの、ドル/円相場は依然150円台で推移しています。まだまだ関連報道や特集は多いです：

円安にもほどがある！（1）年収300万円じゃ働けない　低い賃金に為替追い打ち - 日本経済新聞

「円安にもほどがある」　暮らしも企業活動も影響多岐に - 日本経済新聞

現状の円安相場は米金利の高止まりや需給構造の変容など、いわゆる金利や需給の要因を指摘する向きが殆どですし、それが一番真っ当な分析だとは思います。しかし、日々の業務を通じ、海外から「次の円安リスク」として財政ファイナンスがテーマ視されているのではないか照会も増えています。

今回はこの点に関し、筆者なりの所感を示してみたいと思います。