シアトルでカニ捕り
定型文挨拶
このNoteは、ワシントン州シアトル周辺を行動圏としている人で、なおかつアウトドアが初心者という人を対象とした、非常にローカルな情報共有のために書かれたものです。子供の年齢が同じくらいの家族をアウトドアに勧誘して一緒に楽しもうと企んで書かれた超初心者向け情報なので、その道に詳しい方には役には立たないものかと思います。
アウトドアは最初の一歩を始めるまでのハードルがやたら高い(と私はと思ってます)ので、「興味はあるが始め方がわからない」という人には、そこそこの手助けとなるようにまとめてます。自分の備忘録も兼ねているので、内容もちょくちょく更新します。
なおここに書かれた情報は、私が様々な方から教えていただいたものや、ネットの情報の集合知で、私のオリジナルではありません。先人に感謝。
概要
時期: 場所(Marine Area)によって多少違うが、大体7月~12月。
ただし、この期間中に一か月程度の中休み(夏シーズンと冬シーズンの間)があり、なおかつ捕ってよい曜日が決まってるので、下記のページで事前に確認をおすすめします。
私がよく行く桟橋のMarine Areaは以下の通りです。
Edmonds Fishing Pier - Area 9
Mukilteo Fishing Pier - Area 8-2
Seacrest Park Fishing Pier - Area 10
必要な物
カニ漁はシンプルなのですが、そこそこ準備物が多いです。
そのため、カニ捕りの道具については以下の別ページにまとめました。
簡単に書くと、以下の物が必要となります。
カニを捕るための罠 (Trap)
罠につけるロープ
目印のブイ
エサ入れ
手袋
バケツ
大きさを測るためのゲージ
餌 (骨付きのチキンや魚のアラ)
ライセンス
カニはShellfish扱いなので「Shellfish/Seaweed」のライセンスが必要です。1年で$17.40。「Annual Combo Fishing/Shellfish」もしくは「Annual Fish Washington」を持っている人は、新たに買う必要はありません。1-Dayライセンスは$11.35なので、2回以上行く(もしくは貝掘りをする)人はAnnualライセンス買ったほうがお得です。
なおシアトル近郊で捕れるカニは主に2種類(ダンジネスとレッドロック。種類については後述します)いますが、この内のダンジネスを捕りたい場合には別途「Puget Sound Crab Endorsement」というオプションを購入する必要があります。1年間で$8.75です。正直、これを取らずにカニ捕りに行く意味が分からないくらいなので、ほぼ必須と思って良いです。
ライセンスについては、以下のNoteに別途まとめました。
服装
その時期にあった普通の服装+暖かめの上着で大丈夫です。海は、夕方になると風が出ることがあるので、上着は必須です。あと帽子も必須です。
カニの種類
ダンジネスクラブ (Dungeness crab)
メインのターゲットです。Uwajimayaとかに売っているアレです。
捕るのに特別なオプション(Puget Sound Crab Endorsement)の購入が必要で、なおかつ記録表(Catch Record Card)を持ち歩き、捕れたらすぐに記録する義務があります。ただ、それだけの手間をかける価値があるほど美味しいです。
レッドロッククラブ (Red rock crab)
ダンジネスと違って、お店で売っているようなカニではありませんし、大きさも小ぶりです。ですが、十分においしいカニです。特にカニ爪は、日本のカニと比べても引けを取りません。なにより嬉しいのは、子供でも取りやすいです。
タンナークラブ (Tanner crab)
WDFWのサイトに載っていますし、ライセンス上は捕っても良いことになっていますが、見たことないです。居ないものとして考えてください。
釣り場
私が良く行くのは、以下の三カ所です。
Edmonds Fishing Pier
桟橋が広いので、混雑していてもどこかに場所があります。夏はサーモンが釣れることで有名なので、サーモン釣りをしている人がいたら、ちょっと離れたところでカニ捕りしたほうが良いです。サーモンの針がロープにかかってしまいますので。
Mukilteo Fishing Pier
カニが多いことで有名です。ちょうどカニの時期にカレイも良く釣れるため、カニ籠を沈めたあとの待ち時間にカレイ釣りをするのもおすすめです。
Seacrest Park Fishing Pier
ダンジネスクラブは殆ど居ませんが、レッドロッククラブが大量に捕れます。ただ、夏はキングサーモン釣りの常連が居座っているため、桟橋の海に面した側には行かないほうが無難です。どっちにしても、レッドロッククラブは岩場に多いため、奥までは行かず、桟橋の途中もしくは内陸側でカニ捕りするのがお勧めです。
釣り方
カニ篭もしくはリングに長いロープを付け、それを海に投げ飛ばします。
カニ籠の場合は30分に1度ほど、リングの場合には15分に1度ほど引っ張り上げてカニを捕る……それだけです。
カニが入っていたら、大きさと雌雄の確認をします。
ダンジネスクラブはオスのみ取ることができ、大きさは6と1/4インチ以上なら持ち帰ることが出来ます。
レッドロッククラブはオスメスどちらも取ることができ、大きさは5インチ以上です。
オスメスの判断は、「フンドシ」と呼ばれる部分の横幅で判断します。横幅が広いのがメスで、狭いのがオスです。
更に更に、脱皮直後の殻が柔らかいカニ(ソフトシェル)は捕るのが禁止されているので、それも確認です。下の図の赤丸のあたりを押してみて、ペコペコ凹むようならソフトです。どうせ中身もスカスカなので、逃がしてやりましょう。
更にもう一歩
カニ捕りは、罠を沈めてしまったあとはただ待つだけなので、あまり技術が介入する余地がありません。もちろん、朝早い方がライバルも少ないため良く捕れるでしょうし、潮の満ち引きもカニの動きに影響を与えます。が、カニ捕りはのんびりとできるのが最大の利点なので、あまり必死になりすぎず、家族で楽しむのが良いと思います。子供も3~4歳くらいから十分に楽しめます。
その上で、あえて次の一歩を目指すのであれば、以下のようなことをおすすめします。
エサを工夫する
まず、エサはケチってはだめです。ふんだんに。
カニ籠1つに、骨付きのDrumstickかThighを3つか4つ入れましょう。チキンを買うなら、Wincoが安くておすすめです。10~12個入りで$8くらいです。
また、魚釣りもする人なら、釣った魚のアラを入れるのは相当有効です。サーモンのアラも良かったですが、シャッドのアラが非常に良かったのが印象的でした。やっぱり脂が多いからなのでしょうかね。
子供に釣りを教える
カニの待ち時間に、子供と釣りを楽しむのもお勧めです。桟橋からサビキをすれば、子供でもシャイナーパーチが簡単に釣れます。
私が勉強したサイト様たち
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?