会社を潰された話①

この話はフィクションと思って読んでください。
過去を思い出しながら書いていくのでいくつの話しになるか未定だけど、今回は会社設立までの経緯を書こうと思う、あれは約10年前、当時仕事中の怪我で復帰できずに困ったいた友人がいたんだけども、仮に神川くんとしよう、彼がある日相談したいことがあると電話がかかってきて、このまま今の職場復帰は難しいから自分で仕事やるわ、で、昔のノウハウとか教えてくれない?と
自分は就職氷河期の人間なので、昔は結構フラフラしてた、アキバにお店を出していたり、家庭教師の仲介派遣をやっていたり、通販サイトを作っていたり、あまり人様には言えないようなこともして、それらは全部売却して紆余曲折を経て今はただのサラリーマンをしている、そこらへんの話は別の機会にでもしよう、会社や組織を維持するって楽じゃないし、なんでもそうなんだけど作るって動かすまでが楽しいような、アキバでジャンク品を買ってきて、修理して動いたら満足、それは人にあげちゃったりとかそんな趣味がある、そんな話を彼は知っていたので、どうも声をかけてきたようだった。

詳しく話を聞いてみると、労災で休んではいるが、体には結構なダメージがあり、多分このままじゃ後遺症が残る、そうなると今の職に復帰するのはむずかしい、かといって他の仕事のスキルある訳じゃないし、だから、自分で仕事しないとねと、自分もこの頃年金代わりに会社運営しておいて、将来に備えておこうかなとも思っていたので協力を申して、資金の話になった。
規模的に初めは100万ぐらいあれば足りそうという話になり、取り扱い商品やら、資本金やらの話をしていてもなんか奥歯に物が挟まったような返事しかしてこないので、聞いてみたら、金が全然用意できないらしい、やる気だけはある、まぁこのままでは夢物語で終わってしまうとかだったのでこの時点でとりあえず120万円を貸した、この時借用書を取っておけばよかったんだけど、その時はそんなに難しいことをするわけじゃないし、すぐに取り返せる額でもあるので、安易に貸してしまったことが悔やまれるが、資本金の割合を彼が100万、自分が20万の配分で登記をしてこようという話でこの時は話がまとまった。

程なくして、神川くんは昔の友人を一人紹介したいとのことで、地方都市の某駅まで出向き会って話を聞いてみた、ここで違和感に気づいて、彼の話を聞かずに拒否しておけばよかったのかもしれないが、この時は早く事業を立ち上げたいという神川くんお願いもあり、話を進めて行った経緯がある。
紹介された彼の名前は浅田くんとでもしておこう、彼は地方都市でトレカショップを経営していた過去があり、中の人間関係が拗れ、商売ができなくなり店を畳んだ過去があると話していた。
その経営していたショップは法人化して、取締役は彼一人だけだったらしい、取り扱い品目の中にトレカも有ったので、サラリーマンをやっている自分には神川くんに付きっきりで教えることもできないし、浅田くん自身もまた人さえいれば通販の運営もできると豪語していたので、彼も出資し経営に参画するという話でまとまり、最終出来に神川くんが110万円、自分が20万円、浅田くんが20万円で会社を設立することになった。

ここまでが会社を設立した経緯


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