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悪口は自分の内面を移す鏡

ここ最近に始まった事ではないが、特に最近はネットでの誹謗中傷問題が激化している。その背景にはウィルス蔓延の為の外出自粛が大きいだろう。普段家でずっと過ごす事に慣れている人ですらイライラする程の状況になっている。

誹謗中傷のターゲットは多種多様ではあるが、特にターゲットになりやすいのは有名人だったりする。有名人は一方的に不特定多数の人に認知されている為、またSNSの普及のせいで一般の人が有名人と身近に感じる錯覚に陥っているのも一つの原因かと思われる。

誹謗中傷とは簡単に一言で言えば悪口である。この悪口は一体どういう原理で生まれてしまうのかを綴って行こう。


悪口の内容はその人の普段の言動と一致

よく人の悪口や陰口を叩く人を観察してみよう。いや、観察するまでもなく普段から感じ取っているかもしれない。もし観察した人や普段から感じ取っている人となりが分かっている人なら必ず思う事がある。

『この人、自分の事を棚に上げてよく人の事が言えるな』

こんな思いをしながら悪口・陰口を聞いていた経験はないだろうか。それもそのはずで、棚に上げるという事は言っている内容がソックリそのままその人がやっている事だからだ。そして自分がやる同じ事は他の人がやる事とは違うと勝手に思い込んでいる可能性がある。また無意識にやっている場合は分かっていない事がほとんどだろう。

・自分がやる同じ事は他の人がやる事とは違う

・同じ事をしているが、あいつの方が悪質と勝手に質のボーダーラインを自 分基準にしている。
・自分のやっている同じ事は正しい。何故なら誰も批判して来ない。だから やっていい。

・無意識にやっている

・無意識は自分の意志とは無関係なのでやっている事に気付いていない
・無意識は慣れとほぼ同義なので、その人にとっては通常生活の行動

この様に自分を省みていない者が誹謗中傷をするのではないかと考える。


意図的にやる者の心理

中には自分自身の事を分かっていながらする者がいる。この意図は明らかに自分の嫌な部分を恰も他人の欠点であるかの様に悪口として言うのである。擦り付けである。

・何故擦り付けるのか

①自分にとって嫌な相手を貶める事で自分の評価が上がると勘違いしている
②歪んだ正義感
③人は自分は正常であると考えるので、自分がやる事は他人もやっているに 違いないと錯覚している
④相手を貶める事で得られる優越感や快楽に浸る

大体この4つぐらいかと思われる。その中でも一番多いのは①ではないだろうか。これを本気で思っている人が余りにも多い。相手を貶めようが、自分は何も上がっていないし、寧ろ嘘が発覚した時のマイナスは計り知れない。

②の歪んだ正義感とは、自分の生きてきた環境や教育、知識を総合した上での常識が作られており、その『自分常識』から外れていると『悪』と見なし攻撃対象となるという事。正義とは人とは何たるかを知る必要がある。それを学び理解することは非常に困難を伴う。よってほぼ100%の人は歪んだ正義感を物差しとして使っている。

ただ現在では民主主義の元、多数決で何もかもが決まる。よって多くの賛同を得られた言動は正義と見なされる事がほとんどである。

なんにせよ、誹謗中傷は今で言うブーメランとして返ってくる事がほぼ100%なので、後でその事態を収拾出来る能力倍になって返ってくる誹謗中傷に耐えられるメンタルが無いのであれば止めておくべきである。逃げようと思っても逃げられないのが現状。仮に逃げられたとしても、いつか攻撃が来るんじゃないかという不安と恐怖に怯えてこの先生きる事になる。それの何処が幸せな人生なのだろうか。

誹謗中傷の内容は自分の内面を映し出す鏡であり、口汚く自己紹介をしている様な物だと気付いた方が良いと思われる。




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