[完全版] Vtuberに100億って実際何につかってるの?WFLE会社説明会をnoteでやってみる
こんにちは。バーチャルライブ配信アプリREALITYを運営しているWright Flyer Live Entertainment(以下WFLE)という会社の代表をやってるDJ RIOです。
(しゃちょうらしい威厳のある写真)
今日は、WFLEという会社に興味を持ってくれたひとむけに、会社説明会をnote上でがんばってやってみたいとおもいます!(長いです)
思想的背景〜どんな未来を見ているのか〜
シンギュラリティってなにかといえば、人間 vs AIなんてものではなく、物質的な現実(ぼくたちのカラダがあって、移動したり食べたり寝たりしてる空間)と電子的な現実(仕事でメールやり取りしたり友だちとチャットしたりオンラインゲームやったりしてる空間)がまざりあうことだと思ってます。
バーチャルかリアルかなんてもう区別する必要なくなって、場所や体といった物理制約から解放され、人間がテクノロジと融合していく時代。
これがあと20年くらいで来ると言われています。
シンギュラリティとか言うとSFっぽいすごい先の未来な気もするけど、ちょっと考えてみてください。みんな、いまもTwitterとかLINEとかインスタとかめっちゃ使ってると思います。
それらぜんぶのSNSで自分の顔写真をアイコンに、本名をニックネームにしてる人っていますか?ほとんどいないですよね。
家族と使うLINE、趣味のためのTwitterサブ垢、オンラインゲームのアバターとプレイヤーネーム。
つまり複数の自分、複数のペルソナを持って、電子的な空間で日常の一部をすごしている。
もう電子的現実世界と物質的現実世界は混ざりはじめているのです。
そして、いまはスマホの小さな画面なので小さな丸アイコンとニックネームだけで自分を表しているけど、AR/VRが普及していくと、メガネやコンタクトを通じて情報に触れることになるので、平面ではなく立体・空間になります。
その空間に相手のアイコンと名前がプカプカ浮かんでても存在感がない。つまり、近い将来、僕たちはみんなカラダ(=アバター)が必要になるんです。
人はますますオンラインで過ごす時間が増え、電子的現実は平面から空間へ。
そしてそこでの生活にはアバターが必要。
今僕たちがスマホに触ってる時間と同じかそれ以上に、アバターで生活するようになります。
その時代はすでに少しずつ現実化してきています。
日本ではVtuberと呼ばれたり、欧米ではVirtual influencerとかVirtual beingsと呼ばれたりしていますが、広くは同じ、電子的空間でアバターで生きる人類が生まれ始めているということです。
そしてそうした人が増えていくと、アバターで家族や友だちとおしゃべりしたり、仕事をしたり、遊んだりするためのプラットフォームが必ず必要になります。
みんな大好きSAOやReady Player One、サマーウォーズなんかの作品で描かれている近未来が本当のものになるんです。
そういえばザックていうめちゃイケてる人がいて、彼が今年の正月に今後10年何やっていくかという投稿をしていたのですが、5大テーマのうち一つがAR/VRでした。まさに上記に書いたような事がこれからの10年で起こるという話をしています。
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ぼくは、そうした未来が来るのをただ待つのではなく、自分でちょっとでもその実現を早めたいと思っているのです。
事業概要
ということで、「なりたい自分で、生きていく」というビジョンでWright Flyer Live Entertainmentをつくりました。
ライト兄弟が果てしない苦労と挑戦の果てに初めて有人飛行機を飛ばした、その最初の飛行機の名前にちなんでいます。
この会社では3つの事業をやってます。
一つづつ説明しますね。
プラットフォーム事業
REALITYという、バーチャルライブ配信アプリを提供しています。
まずはアバターを持つ人口を増やしたいので、スマホ一台だけあれば誰でもアバターになれます。PCや高価な機器はいりません。
自分の動きと全く同じようにアバターが動き、まさにアバター人類になって、ライブ配信で自己表現したり、友だちとおしゃべりできたりします!すごい。
REALITYではいろんなことができるんですが、その中の目玉コンテンツの一つが人気Vtuberの出演するオリジナル番組です。すべて生放送で、視聴者がコメントやギフトで参加することもできます。
アバター人類が当たり前になった時代の映像コンテンツってこんなんじゃないかな?というのを日々手探りで模索しつつ提供してます。
YouTubeにアーカイブ上げてるので、どんな感じか見たい方はこちらへ。
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アプリをダウンロードしたり、アバター作ったり、ライブ配信をしたり、番組見たりは全部無料なんですが、サービスを開発・進化させていくためにはもちろん収益が必要です。
REALITYでは、一部アバターアイテムやライブ配信でプレゼントできるデジタルギフトに課金してもらうことで売上を作っています。ゲームとかでお馴染みのアイテム課金ですね。
ギフトの売上は、もらった配信者の方と僕たちで分配することになっていて、人気のある配信者の方はそれなりの金額を得ることができています。
なりたい自分になるだけでなく「生きていく」と言うからにはお金を稼ぐことも必要になるわけで、アバターを通じて生活できる人を少しずつ増やしていきたいと思っています。
こういったアバター人類のためのコミュニケーションサービスはまちがいなく今後グローバルで大きくなるので、どんどん広げていくつもりです(いまも、国内でしか提供していないのに外国の方がたくさん使ってくれていて、嬉しい限り)。
今はスマホアプリとして提供していますがまだまだプロトタイプに過ぎないと思っていて、この流れが大きくなるのは本番は5GとAR/VRが普及した5年後くらいでしょう。
今はそこにむけて着々とプロダクトを作っていくフェーズですね。
プロダクション事業
プロダクション事業とは、自社Vtuber運営事業のことです。
ありがたいことに才能豊かな人たちと巡り合うことができて、彼ら彼女らのアバター人類としての活動を支援しながら、継続的に活動できるようにするためビジネス化を進めています。
こんな感じで、海外のイベントにお呼ばれすることもちょくちょくあったり、VRライブもやったりと、リアルとバーチャルと国境を越えて活動できるのがVtuberならではですね!
ソリューション事業
そして、実は企業向けの事業もやっています。
その特性上あんまり表に出せない事例も多いのですが、TV局や携帯キャリアなどさまざまな企業さんから、バーチャルエンタメなシステム開発やコンテンツ制作を請け負っています。
最近は大手各社さんもバーチャルエンタメへの取り組みを強化してるので、自社だけではやらないようなおもしろいプロジェクトに色々関わらせてもらってます!
ということで、この3事業をそれぞれ連携させながら総合的にやっていくということでがんばってます。
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次に、そんな感じの事業をやってるWFLEという会社はどんな会社なの?て話をします。
会社概要、そこで働くひとたち
オフィスは六本木にあります。グリーの100%子会社なので、同じオフィスですね。社員数は今だいたい60人くらいです。
オフィスの様子です。上半分がデスクワークするエリア、下半分はモーションキャプチャやライブ配信をするためのスタジオです。
社員のみんなができるだけいい感じに働けるような環境・制度を作っています。あんまりユニークなものはありませんが、地味だけど基本的なものをしっかり、というコンセプトで整備しています。
文字が細かくて読みにくくすみません、ちゃんと読みたい方はこちらのページ見てください。
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つぎは、そんなWFLEにどういう職種があってどういう人が働いているのかをかんたんに紹介してみます。
Vtuberプロデューサは、Vtuberたちの良さを最大限いいコンテンツにしてファンに届け、そしてそれをビジネス化していく、という仕事です。
Vtuberたちは動画をつくったり、ライブ配信をしたり、イベントに出演したり、グッズを作ったりと幅広い活動をしますが、本人がやりたいこと・得意なことは本人にやってもらいそれ以外は会社側でサポートするという役割分担をしています。
なので、仕事内容はめちゃめちゃ広いし、担当するVtuberによっても違います。彼らのバーチャル人生を預かる仕事でもあるので、日々責任重大です。
こちらは、REALITYの企画とか開発をしてる人たちです。新機能を考えて仕様書を書いたり、プロジェクトマネジメントしたり、イベントを考えたり、お知らせを書いたり、SQLクエリ書いてデータ分析したり、REALITYの配信見たり、自分で配信したりしています。
若い人が多くて、多分平均年齢25〜27歳くらいだと思います。かなり頻繁に一緒に飲みに行ってる様子を見かけるので仲良いんでしょう。
WFLEの事業すべてをその手で生み出している神々たちです。REALITYアプリを開発したり、モーションキャプチャシステム作ったり、サーバーの面倒をみたり、縫い物をしたり、嬉々としてあたらしいデバイスで遊んだりしています。
みなさんが普段目にするアバターの見た目、アプリのUI、番組のセット、広告に使われている各種デザインなんかをすべて生み出しているのがアートチームです。
バリバリのゲームアートディレクターやってた人も、TV番組のセットを作ってたような人も、神絵師も、いろんなVtuberを生み出してきた人も、いろんなタイプの人がいます。女性が多くて、お昼休みとかにみんなでお絵描きしたりカードゲームしたりオチのない雑談したりしてる様子を見ると、ここだけ日常系アニメかな?という気持ちになります。
そして、Vtuberの番組を生み出すスタジオには、バリバリの映像マン・演出マン・音響技術マンな感じのみなさんがいます。
TV局やネット放送局なんかで番組作りしてた人が多く、職人ぽい人が多いイメージです。
とうぜんですよね。
さいごに
ということで大変長くなりましたが、ぼくたちWFLEはこんな感じで日々がんばっています!
これから5G普及やAR/VR普及とともに、コミュニケーションや学び、仕事の形はすごい勢いで変わっていきます。
「なりたい自分で、生きていく」ことができる時代はまだ夜明け前。暗中模索しながら時代を自分の手で作っていく楽しみは、何にも代え難いです。
未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ。
-- アラン・ケイ
発明していきましょう!
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文中の画像・データ等は以下から引用させていただきました。
・ https://dengekionline.com/elem/000/000/608/608819/#eid608820
・ https://www.famitsu.com/news/201907/07179153.html
・ https://www.arcadetube.com/fortnite-marshmello-event-live-concert-lachlan-fortnite/
・ http://www.thefatwebsite.com/?p=22019
・ https://kizunaai.com/
・ https://twitter.com/imma_tw/status/1119085957938991105?lang=en
・ https://www.ntv.co.jp/sataneku/articles/23615btyrhskg51chdh.html
・ https://www.facebook.com/zuck/posts/10111311886191191
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