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João Selva - Navegar (2021)

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 ブラジルのリオデジャネイロ出身で、現在はフランスのリヨンを拠点に活動中のアーティストJoão Selvaのセカンドアルバム。彼の経歴がそのまま音楽になったような、とてもカラフルで楽しい作品です!
 リラックスした歌声で奏でられるメロディ自体は、明るさの中に程良く哀愁が入り混じっていて、どの楽曲も我々が思い描くブラジル音楽のイメージそのもの。それに対してインストゥルメンタルは、一曲目のイントロこそパーカッションやフルートなどが南半球の情景を想起させるが、その後はホーンを多用したファンク寄りの演奏がヴォーカルを牽引したり、アコーディオンの音色が絶妙なアクセントになっていたりと、トラックごとに多種多様なサウンドが楽しめる。安易にキャッチーさを盛り込もうとした印象はなく、様々な音楽のエッセンスを効果的に取り込んだ結果として、ポップで洗練された作品に仕上がったように思う。本作のそうした過程やセンスにフランスらしさを強く感じるし、ミーハーだがMichel Polnareffの作品を聴いたときの印象にも通じるものがある。
 ラテン〜ブラジル好きだけでなく、サウンドやBPM的にヒップホップファンも楽しめる内容だと思います!俺もかなりの頻度で聴いているし、今年のベストアルバム候補の一枚‼︎おすすめです!


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