Him-Lo & Giallo Point - Ugonmakemekillyoazz (2021)
UKのプロデューサーGiallo Pointと、近年頻繁に名前を見かけるフィラデルフィアのラッパーHim-Loのコラボレーションアルバム。派手さは無いがセンスの良い1〜2小節程度のループ、味わい深い鳴りのドラム、そして要所を的確に抑えて全体をうまくまとめ上げるベース。構成も展開も至ってシンプルだが、ヒップホップに必要な格好よさをしっかり取り揃えており、隙が無く丁寧な作りだ。装飾過多、あるいはあまりにインスタントな楽曲も多い中で、ヒップホップの魅力を真面目に提示した見逃せないアルバムだと思う。
各曲にはDa Buze BruvazというデュオとしてHim-Loと共に活動しているClever Oneのほか、Kool G Rap、Cappadonna、Roc Marcianoなどが参加。シンプルなヒップホップビートの良さを引き出すのに相応しく、そしてこれ以上ないほどに豪華なアーティストが名を連ねている。
目新しさや強烈な個性を備えたアーティストや作品も大好きだけど、一方で普遍的な良さを伝える作品や動きも大切だと思う。どちらもヒップホップ‼︎素敵なアルバムです！
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