イカゲーム　ツッコミレビュー編

俺はこの物語を楽しめてないなぁ、他のレビュアーのほうがしっかりしてる気がします。さて・・・

総評

普通のデスゲームでした。少年誌系だなぁとも。
そしてやっぱり脚本が気になってしまうー。

主人公補正度☆☆☆☆・
ゲーム度☆☆☆・・
のび太度☆☆☆☆☆

相変わらず人名覚えられないです。

まるで映画版のび太のようで、普段クズだけど心のやさしさが根にあって、映画版ではそれが顕現して活躍。みたいな感じですが、私、そもそものび太嫌いなんです。性格単純に悪いじゃん。主人公ってだけで許されてるの謎。
同様に、この主人公も嫌いです。でもやっぱり主人公ってだけで許されてる。解せん。

昔懐かし要素を入れるのは２０世紀少年みたいで楽しい。

ゲーム要素は思ったよりは少ないです。というかゲーム数が少ない。おそらくだいぶ絞ったんだと思う。全９話しかないし。登場人物もデスゲームにしては少ないんじゃないかな？すごい決断だなぁと思う。

このドラマの面白いところは、皆いろんな理由があり、それぞれのスタンスでゲームに参加していること。少ないキャストにもバリエーションがある。演技が良い。

一番好きなシーンはソバージュスープレックスです❤

人物紹介

チームクズ

クズ・・・主人公。クズ。プライド高い。明日から本気出すとか言ってそう。嫌い。

いとこ・・・一番冷静。一番共感できる。一番現実的。本作では悪者扱い。かわいそう。

じじい・・・謎の痴呆演技。おもらし。黒幕。

アブドゥル・・・名前あってる？インドから出稼ぎに来た。力持ち。いい子。真面目。一番デスゲームをわかってない子。一番なんで参加したのかわからない子。自分もインド帰ればいいじゃん。

脱北少女・・・本作のヒロイン。モデルなんだって！演技うまいね！北朝鮮なまりもうまいのかな。にしてもこんな達観した脱北者いる？家族に対する熱意を感情に表さないタイプ。多分みんなこの子のこと好き。

チームヤンキー

入れ墨・・・今作の敵役。お手本のような敵。お手本のようなワル。（語ること少なすぎィ！）粗チ○（ソバージュ情報）

 ソバージュ・・・引っ掻き回し役。デスゲームをよりデスゲームらしくした立役者。だいたいいつも目を見開いている。マ○コにタバコなんか入れて持ち込む。数本だけ持ってってもたかが知れてるのに。というか荷物が没収されることなんて知らされてないはず。さては二週目か？一緒にヤクザとスープレックスしたとき、味方がいて助かったとか？あやしい。いいキャラしてたし。

ゲーム開始まで

主人公は冒頭から怒涛のクズエピソードを連発します。主人公は不幸で、とか、凡人でっていう感情移入しやすいキャラならわかるんだけど、ここまでクズな主人公いるのかよ？ってくらいクズです。胃もたれします。一話で切る視聴者もいるだろうなぁ。でも主人公だから許されます。よかったね！

冒頭の状況を整理します。クズは会社をリストラされ、離婚され、ギャンブルに明け暮れてます。周りのリアクションとかを見るとたまに喧嘩とかもしてる模様。働け。いや、一応なんかバイトっぽい仕事してると自称してるけどそんな描写はありません。

お母さんは老体にムチ売って働きにでかけます。そんな親を見送ったあとにお母さんのへそくりを探してはギャンブルします。一番冒頭のクズエピソードです。働け。

たまに我が子にあってもろくなご飯やプレゼントをしてあげられません。お子さんは気を使って「トッポギはジャンクだから普段食べられなくて、うれしい」とのこと。子供に気を使われるなんて情けないな。働け。

ある日、お母さんが倒れ、病院に運ばれます。治療しないといけないのにお母さんは病院を抜け出し、いつものように働きに出かけようとします。なぜかって？治療費なんて払えないしこどおじクズを養わないといけないからね。辛いね。大変だね。クズはそれを受け、イカゲームに参加することを決意。違う、そうじゃない。働け。

韓国ってお金に対する熱意というかコンプレックスというかがすごくない？どのドラマにも必ず金持ちでてくるよね。失業率が高いとかそういう情勢があるから？

ともかく皆さんそれぞれの理由で参加を決意します。参加理由で気になったのがアブドゥル。賃金不払いで社長から金を踏んだぐり、嫁子供をインドに帰らせ、自分はデスゲームに参加します。え、一緒にインド帰って普通に暮せばよくない？もしくは他の国に出稼ぎし直せば良くない？一番そんな大金いらなそう。

さて、お迎えの車内で眠らされ、とある島につれてかれます。そしてゲームの説明があります。ここで個人的な最大の疑問点の一つ。最後の一人になるまでゲームは続くと知らされていたかどうか。一人脱落するごとに１億ウォン賞金が貯まるシステムなんだけど、これは途中で終わる前提の演出だと思うんだよね。最後の一人になるまでやる前提なら、最初から「賞金は一位に人数×１億ウォンです。」という説明になるはず。一人脱落するごとに溜まってく演出も意味がない。規定のゲーム数を終了した時点で山分けだと思ってたけど違った。でもみんないつ終わるのかを疑問に持たない。だから、最後の一人になるまでやるとわかっていたのかな、と思う。
ここでさらに疑問が。もし最後の一人になるまでとわかっていたのなら、チームを組んでもいずれこいつを殺さないとって思うし、思われるという疑心暗鬼がでてくるはず。そこらへんの描写がなく、曖昧なんだよなぁ。このゲームいつ終わるの？って疑問に思った視聴者いるよね？

このドラマの面白いところは、皆いろんな理由があり、それぞれのスタンスでゲームに参加していること。少ないキャストにもバリエーションがある。

サブストーリー

警察官・・・今回のイケメン担当。

兄の失踪を解明しに、島までたどり着く。単独で島に行く理由もわかんないし、応援が来ないのも謎。なんやかんやあって、証拠をつかみ潜水服で逃げるが、たどり着いた島に酸素ボンベを捨てて、スマホの電波が入るところを探しに丘を登ります。無事追っ手は酸素ボンベを見つけ、いよいよ丘の頂上まで追いやられ、崖にて万事休す。まず、おバカキャラじゃないのに、酸素ボンベ隠さないの謎。雑すぎません？あと、スマホの電波は丘を登っても入りません。普通電波塔は、その高さから下に向けて照射してます。高層ビルは別途それ用に上に向けて照射してます。無人島に登ってつながるならそれ衛星電話かなにか？あ、トランシーバー？すごいね。というか、酸素ボンベを撃って酸素が吹き出すシーンあったけど、酸素残ってたなら電波のありそうな島まで行こうよ。
さて、頂上で対面したこのゲームのボス（フロントマン）、実は兄でした。（んなわけあるか！）兄はお前もこっち側へ来い。と言います。なにそのお約束の展開。警察官は拒否すると、肩を撃たれて、崖から落ちます。崖から落ちたらそいつは生き延びるって、進研ゼミで習ったことあるよ。
ここでわかることは、ゲームのスタッフは一般人から採用されます。面接会場どこですか？ゲームに脱落して銃で打たれり落下したけど、まだ息のあるやつを採用してたのかな？イカゲーム２がでるなら、次のフロントマン、ソバージュじゃね？

医者・・・普通にデスゲームに参加してる医者。複数のスタッフと共謀して、脱落者の内蔵を横流ししている。こいつの仲間スタッフいわく、参加者が失踪したら問題になるけど、スタッフが減る分は問題ない、とのこと。なんでやねん。現に問題になったやん警察官の分。なので医者はみんなが寝る時間に内蔵とりだすバイトをしつつ、日中はゲームに参加します。意味わからん。デスゲームに勝つつもりなん？ゲームの内容を教えてもらうってだけですべてのゲームに勝つ自信あるん？睡眠不足で？すごくない？適当にいくつかの死体処理したら、さっさと船に乗って逃げ出せよ。あーあ、結局バレちゃってグルのスタッフとともに見せしめに首吊りかー。ここゲーム要素ないなー。ちゃんとゲームしろよ。

ゲームあれこれ

だるまさんがころんだ

言ってしまうとこの最初のゲームが一番のハイライトかもしれん。キャッチーだし。あ、ちなみに英語音声で聞いてたんだけど、「だるまさんがころんだ」は「green line. red line」でした。そういうゲームが英語圏にあるのかな。
ここでアブドゥルは仲間を助けて、力持ちで使えるやつだと分かります。町工場で、下っ端で重い荷物とか持たされてって描写はあったけど、金属加工とかする町工場でそんな力がつくとは思えないんだよなぁ。まあいいか。一気に半分くらい参加者減ります。

型抜き

これも日本人には馴染みがあるゲーム。カルメ焼きじゃないけど。思い思いの方法で型を抜きます。ライターで炙るのは有効なのかね？クズのペロペロが超好きなシーン。アホづらで。無事主要キャラはクリアします。型の選定でいとこは冷徹であることがわかります。クズは親族だけどお荷物だと思われる。実際運だけの男だしな。

綱引き

いとこ有能。え、綱引きって普通の子供の遊びなん？公園とかにあるのかな？日本では運動会の種目というイメージだね。じじいの作戦って本当なのかな。

ビー玉

そいやビー玉遊びって日本でなにがあるんだろう。ちなみにラムネの中に入ってるのはビー玉ではなくエー玉。
じじいが三味線弾いてたことがわかる。確かに、奇数偶数忘れたとぼけてるけど、勝敗は必ず覚えてるのおかしいもんね。まじ気づかないクズはバカ。そしてじじいはボケ演技のあとゲームに負けるけど、負けのペナルティ=銃殺はなぜか免れます。ルールは守れ。ちゃんとゲームしろよ。

けんけんぱ的な

日本になさそうな遊びを模している。そしてこれだけ昔っぽくない。ガラスだし。なんでこれだけクオリティさげたし。一番好きなシーンのソバージュスープレックスはここで見られます。つかこれ、数学教師も言ってたけど、確率である程度求まっちゃうよね。残りの人数によっては全員脱落してたじゃん。ガバガバすぎだし。ただの運ゲーを、ゲームって呼べるのかね？ちゃんとゲームしろよ。あ、ゼッケンを取るゲームか。
あと脱北少女は無駄に負傷します。キャストアウトする必要があるからね。シカタナイネ。
また、ここからVIPが閲覧し始めます。VIP自体はストーリーにあまり関係しないけど、このようなゲームは世界中にあるということがわかるセリフを吐いてくれます。説明役。それだけ。あとは今作のイケメン担当の警察官との濡れ場があります。ﾜﾛﾀ。あと、演技のうまい韓国人に反して、VIPたち外国人の演技が棒すぎやしませんか。大丈夫かネトフリ。

イカゲーム

最終ゲームにてタイトル回収です。このドラマの一番最初にイカゲームのルール説明があったけど、もう一度ルールを説明してくれます。でもよくわかんない。１対１だとゲーム性損ねない？大丈夫そ？ってか、ただの死闘になってるんですけど。ちゃんとゲームしろよ。話が進むに連れてゲーム要素薄くなってくんだよなぁ。このイカゲームシーンが一番つまんなかった。ただの親族の殺し合い。ゲーム性なんもない。個人的にはいとこが動けなくなったふりをして、クズが中断を求めたところで裏切ってゲームに勝つ、ってのやってほしかった。あと雨を降らせる要素、なんやねん。雨についてVIPがなんか言及してるけど、イカゲームそのものじゃ話を膨らませられないからって無駄に尺を伸ばすな。なわけで、ゲーム自体は進むに連れてあんま楽しくない。しょぼん。

ゲーム勝利後

ゲームには勝ったが、失意のうちに帰ります。お前２度めの参加決意のときにこうなってたのわかってたのに、なにその被害者ヅラ。むかつく。
ここで最大の疑問点の一つ。家族を頼む、と脱北少女といとこに言われたのに、一年間放置します。なんでなんで？このクズは主人公だから曲がりなりにも心優しいって設定だったんでしょう？どしたん？そこにやる気はださないけど、銀行の呼び出しには応じるのなんで？つか携帯生きてたんだね。携帯代は？ってか生活費は？賞金使わずにどうしてたの？借金あるんだから、銀行口座差し押さえられたりしないの？銀行員から１万ウォン借りる奇行はなんだったの？

もう一つ。なんでじじいは呼び出したの？
さらにもう一つ。じじい死ぬタイミング都合良すぎない？自分で死ぬタイミング選べた説。ちゃんとゲームしろよ。

じじいとあって色々会話するの、全然入ってこなかった。いきなり人を信じるかどうかみたいな話をしてるんだけど、そんな描写今まで全然なくて、急に要素ねじ込まれた感。後付けじゃねえのかこれ。

さて、じじいが死んでなぜかやる気がでたクズ。髪の毛を赤くしてユーチューバーみたいになります。・・・いや調髪してスーツに着替えるだけでちゃんとイメージ変化するだろ。赤髪はやりすぎだ。ふざけているように見える。疑問点の多さがすごい。なんでじじいと話したらやる気が出るんだろう。
そして放置してた脱北少女の弟といとこの母親を会わせ、大金を残して去ります。つか別に弟くんは施設のままでいいんじゃねえの？脱北少女は家族を頼むと言ったんだ。まだ北にいる母親連れてこいよ。なに約束果たしたつもりになってんだよ。クズはバカってはっきりわかんだね。一年も放置しといていいことした感だすな。約束一年もほっときやがって。いとこの母親と弟くんはどういう思いで一年過ごしたと思ってんだよ。

地下鉄のメンコシーンを見つけ、クズはじじいが死んでもデスゲームが続いてることを知ります。でもそれを一旦置いといて、娘のいるアメリカに行こうとします。
なんでアメリカ行くの？あれ、賞金にがっつり手を付けてるね？じゃあ最初から賞金で娘取り返せばよかったじゃん。は？
あと、搭乗直前に電話してから、ゲームの真相に近づこうと引き返します。正義感が中途半端。名刺見つけた時点ですぐ電話して動けよ。気分屋か！クズのゲーム後の行動心理が謎すぎて辛い。

自由と平等

このゲームの根本思想としてたまに言及される。けど、機能してたかというと微妙。自由意志で参加したよね？強制してないよ？というけど、ゲームを中止するには過半数の票が必要。うん、それは自由というのか。我々はなにも強制してないというけど、じゃあ帰りたいやつ帰らせてあげろよ。強制感がすごいんだよなあ。あと、脱落イコール死ってのを伝えないの悪意がすごいな。重要告知事項を伝えない契約は無効にしてほしいね。
そして平等。運の上では平等だと思うよ。でも、しばしば女と老人は邪険に扱われます。ゲームに頭脳と体力が必要と考えられているから。これで平等ねえ・・・。ふーん。あと、二人一組になる必要があるゲームで、あぶれたソバージュは、そのゲームをパスします。・・・平等の意味わかってんのかな。

謎な要素

医者パート・・・これいる？揺るがない思想が運営側にあるという演出かもしんないけど、内部の体制ガバガバってのとトレードオフは微妙。ないほうがいい。

最後のディナー・・・そんな都合のいい三角形テーブルある？残り参加者たくさんいたらご飯とかどうするの？どう考えても必要がない要素。

参加者に傷を追わせるほどのガラスが割れる演出・・・リハーサルしなかったん？（笑）実力に関係なく怪我を追わせるのは不平等そのもの。あと反射的に後ろ向いてたはずだけど、刺さってたのは腹部。謎。

内蔵をさばけるほどのガバガバ体制・・・そんなガバなら誰か脱出して通報してるだろ。

食料を少なくして暴動を扇動すること・・・おいゲームしろよ。運営側は命を賭したゲームをさせたいのか、ただのバトルロイヤルさせたいのかはっきりしてくれ。

過半数でゲーム中止・・・VIP来てから参加者の過半数の合意で中断してしまったら、君等VIPになんて弁明してたん？（笑）

１万ウォン借りる・・・誰がどう見ても謎。自分で金下ろせばいいじゃん。謎。

死亡フラグ

デスゲームと分かり一目散に逃げ出すその他大勢。

ビー玉袋をジャリジャリと揺らして入ってるのを確認するアブドゥル。

いつも一緒夫婦。

神に祈りを捧げるクリスチャン。

いきなり自己紹介する数学教師。

一緒に出たらチェジュ島行ったりしようと話す女子。

俺はガラスに詳しいんだとべらべら話し始める元ガラス業者。

お母さんと一緒に食べてと魚を渡される。

どっちか勝ったら、負けたほうが家族の面倒を見るという約束をする脱北少女。泣ける。

他にもなにかフラグみつかりましたか？

余談

ネトフリのランキング基準が、２分以上の視聴をカウントする方法から、総視聴時間に変更されました。イカゲームランクイン対策と噂されています。確かに愛の不時着くらい面白いかといえば疑問かなぁ個人的に。

みなさんはいかがだったでしょうか。
ここまで、長文読んでくれてありがとう&おつかれさまでした。ついでに♥マークもクリッククリック。