【映画】フォードvsフェラーリ:監督/ジェームズ・マンゴールド:一番良いところをサラりと持っていく伊達男エンツォに嫉妬する

年間、文庫本で、小説ばかり、約150冊を読み続けているGGが、今年は読んだ本の読書感想文を書いていこうかと思いつつ、たまには映画や舞台のことについても。

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「フォードvsフェラーリ」(01/2020年)

車のレースの映画ではなく、企業の中でのバトルの映画、そう「半沢直樹」みたいな、ってPRもされてたけど、やっぱ車の映画でした。ただ、「レース」よりも「車が走ること」に重点がおかれていて、レースの順位とか、勝った負けたとか、敗者の美しさとか、勝者の苦悩とか、ありがちなテーマに左右されない。実に骨太。

車は走るのです。レースは目的ではなく、過程にすぎないのです。もちろん、たくさん売ることも大事です。みんなに宣伝することも重要です。でも、走らないことには何も始まりません。

最後のエンツォの行動が全てを表していたと思います。一番素晴らしく車を走らせた人に対する敬意。オトナの映画です。

そして、音と映像、たまりません。車の音ってなんでしょう、興奮しますね。電気自動車に移行するとは思いますけど、伝統芸能的にガソリンエンジン車も残して欲しいです。そして道路を走る姿、CGではなく、本物の「物」が本当に「動いている」ということ、感動です。

あと、ケンの奥さん(カトリーナ・バルフ)、超絶キュートですよ。

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