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2020725

体は子供、頭脳は大人。
ではなく。
体は大人、頭脳は子供。
な年頃なのに子供用のペダルのないマウンテンバイクを乗りこなす。

いくつもの路線が交差するメイン都市から5、6駅ほど行ったところの、そこそこ賑やかな駅から伸びる商店街。夜8時。

その街には似つかわしくない、銀座の高級クラブの入り口は、いはゆる夜のギラギラとした匂いはなく、シュッとした高級ホテルのような無味無臭の無機質さ。
ドアマンの男性は3名で、どの男性も180cm以上の長身でガタイが良くタキシードが良く似合う、80年代の少年漫画に出てきそうな美形ぞろいだ。

自分がマウンテンバイクを担いで、その入り口を当たり前のように通過しようとすると、メインのキムタク風長髪のドアマンが止めにかかろうとする、が、「ああ。」と一瞬で何かを納得し、自分は顔パス、スルー。

ドアの先は単なる駅の反対側で、日本の下町の商店街とアジアの屋台が混在している。蛍光灯とネオンは4割ほどの眩しさ。程よく寂れた情緒ある風景だ。

裏道を歩き、焼肉屋のキッチンを通り抜ける時に、生まれたての子猫と、小指ほどの人魚が、さばかれ、牛肉、豚肉、鶏肉、牛タン、モツ、とうもろこし、なんかと一緒に並べられていた。
自分はギョッとするが、旅先での街歩きの驚きと発見は刺激的である。

帰路に着く途中には、マウンテンバイクは、スーパーカブになっていた。
Y字を右に行っても、左に行っても家路につく。

家に帰ると突然DJの依頼が入る。
慌ててケーブルをカバンへ入れていると1本足りないので、大家さんのところにあるだろうと、隣りの棟に住む大家さんに声をかけた。
「Ok.I'm looking for.....」
とケーブルを探しに部屋に戻ったまま、なかなか出てこない。

とりあえず、自分の準備に戻った。
しかし、装備がどれだか分からないので、全ての機材を持っていくことにする。

ココナッツというDJグループの女性が自分を迎えに来た。
その女性はマネージャーのように佇み、見守る。 

6時からは間に合わないので、8時半からの枠でプレイすることになった。
突然の依頼なのでそれは問題のないことだ。


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