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ヒップホップでリズムずらしという手法があるが、山下達郎は、それは良くないと言った

達郎は、リズムは拍子からズラさず打つべきで、R&Bシンガーのディアンジェロみたいなズレたビートは気持ち悪い、と、雑誌のインタビューで言ってました

私は、大いにこの意見に賛同するものの、一時期ビートずらしにハマっていた人間です

では、ちょっとビデオを撮ってみましたので以下をどうぞ



このようにサンプルのドラムループをバラバラにします
これをずらしてみたり、アルペジエイターというエフェクトを使って、
リズムを組み替えたりしていました

そもそも、なぜリズムずらしをしたいと人は考えるのでしょう
大体の人は、全部打ち込みでリズムを作ると、リズムが機械的で平坦なので、ズラすことで、うまいドラマーが叩いたように躍動感のあるリズムを作りたがっているのではないでしょうか

だったら、初めからうまい人が制作したドラムループを使えば良いと思うでしょう
フリー音源として、その手のループ集はネット上にたくさんあります
でも、オリジナル感も欲しいですよね 著作権も、もしかしたら引っかかるかもしれない

というわけで、まず何かしらの完成品を改造することで、それらの問題を解決しようというわけです

こうして作ったドラムに、さらに手を加えるとしたら、例えばスネアの音色を変えてみるとか、DAWのグルーヴ補正機能を使うといったことがあります


あとはこうやってループの長さを縮めちゃう方法もあります
継ぎ目に1拍無音が入るので、結構おしゃれだと思います

15分音符の長さのドラムを16分音符の時間でループする

最近はこういうのもやらなくなりました
外部音源のドラムマシンを手打ちでライブ録音しても、ズレたタイミングをピッタリに直しています
私も達郎と一緒で、ズレが気持ち悪いと感じるようになったんでしょう

打ち込みが平坦に聴こえるのって、ドラムの音色の問題だったりすることも多いですし、特に単音の長さとかで結構変わります
このブログでも初めの方の記事で書いていますが、そもそもリズムの組み方がイマイチということもあります

日本人は特に農耕民族ですから、リズムを打ち込むと、えんやーどっと、えっさほいさ、とか、クワを振り下ろす農民のリズムになりがちです
我々が目指しているのはクールなダンスミュージックなので、最先端のマシーンを駆使し、狩猟民族的なリズムを追求しましょう

私は、グルーヴ補正機能はワンタッチで簡単ですし、今でもよく使います
補正機能が豊富なabletonはリズムトラックに向いてると思います
自分が適当に打ち込んだリズムのグルーヴを抽出して、他のトラックに適用することもできます

ただし、abletonはボーカル録音には向いていません
バージョンが新しくなるたびに改善されていますが、やはり音が良くないので、編集の時に困ります
ボーカル録音は他のDAWがおすすめです
logic,studio one,protoolsどれもいいのですが、
映像関係の仕事をやりたい方はprotoolsが業界標準機です

アーティスト活動の最中に、たまたま映像のbgmを頼まれたりすることがありましたが、その時にprotoolsだと映像ソフトのfinalcutと互換性があるようでしたので、それ以外のソフトは敬遠されることがあります
protools introは無料で使えますので、特に今必要を感じなくても持っておいて損はないでしょう

ボーカルはそれらのDAWで録音して、abletonにファイルを読み込んで編曲すればいいでしょう




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