見出し画像

#3【History】機材購入と初めてのレコード

買うべき機材を選定できた私は、とうとう機材購入のため、大阪へ行きます。

まずは、ゆうちょ(当時は、まだ郵便貯金)からお年玉を確か15万円程現金で下ろし、出発しました。
当時、高校生の私にとっては、人生で初めての大きな買い物ですから、それなりに覚悟を持ってこの日を迎えたのを覚えています。

前々から大阪には、服や靴を買いによく遊びに行っていたので、どこでDJ機材が売っているかは、リサーチ済みで、2店舗目星をつけていました。

その2店舗はというと、1店舗は、今はH&Mとなりましたが、当時は、心斎橋パルコがあり、テナントとして入っていたイシバシ楽器です。
当時は、確かワンフロアがイシバシ楽器になっていたと思うのですが、色々なブランドのDJ機材が売っていて、針ケースやバッグ等のDJアクセサリーも豊富なラインナップだったと記憶しています。

もう1店舗は、現在も営業している心斎橋筋に面した三木楽器。
今は楽器教室メインのお店となっています。
当時は、ギターやドラム、そしてDJ機材が店舗にぎっしりと埋め尽くされており、迫力満点の店内でした。
DJ機材は、入り口から少しフロアを上がってすぐのところに展示されていましたね。

両店舗ともに下見をして、最終的には、三木楽器を選択しました。

ターンテーブルは、目当ての「Technics SL1200MK3D」。
ミキサーは、店員さんにも聞いたのですが、まだ音楽の方向性も何も決まっていないのもあり、汎用的に使用できて安価な「VESTAXのPMC-03A」を勧めていただいたので、とりあえずは、この機材に決めました。

これで、機材の購入は完了!!
当時の私にとっては嬉しすぎてそのまま持って帰りたい気持ちでしたが、流石にターンテーブル2台とミキサーを手持ちで持って帰ることは非現実的だったので、ターンテーブル2台の配送手続きを行い、どうしても何か持って帰りたかった私は、ミキサーは、手持ちで持って帰ることにしたのです。

今思えば、全て配送にすればどれくらい楽だったことかと思います。
それほど、少年の私にとっては、家に帰って喜びたかったのでしょう。

機材の購入は終わりましたが、そもそもレコードを1枚も持っていない訳で、その足で、レコードを買いにお店周り。
とりあえず、アメ村へ行くことにしました。
当時は、DJブームの少し前ということもあり、そこらじゅうにレコード屋がありました。

たまたま通りがけのお店に入りましたが、その入ったお店というのが、今もアメ村で営業中の「KING KONG(キングコング)」です。

今は、アメ村のBIG STEPで本店を構えているようですが、当時は、ボウリング場のあるビル(ニトリが入っているビル)に長らくあったお店です。

m-floに憧れてDJを志した私は、とにかくHip Hopをということで、Hip Hopのコーナーへ行きました。
しかしながら、Hip Hopを元から聞いていた訳でもなく、全く知識がなかった私は何を買えば良いのかも分からず。。

唯一、名前だけでも知っていたのが、「Lauryn Hill」当時アルバムを出したばかりで雑誌で見たことがある程度だったと思います。

そこでジャケ買いしたのが、このレコード。

「Everything Is Everything」で「Ex-Factor」のLiveバージョンが収録されている盤。



全く、聞いたことがない曲でしたが、このジャケットから私のイメージしている「Hip Hop」を感じたので、とにかくジャケ買い!!

DJは、ターンテーブル2つということで、もう1枚買いたい。
そこで、選んだのがこちらです。

なぜ、「THE ROOTS」ということですが、これも当時発売された新譜ということで、当時購読していた「カジカジ」で紹介されていて気になったアルバムです。

「カジカジ」は、もう休刊になってしまいましたが、当時アメ村ファッションの代表雑誌で、大阪のクラブ情報も掲載されており、毎月読んでましたね。

今回の買い物で、ターンテーブル2台、ミキサー1台、レコード2枚(厳密にいうと、THE ROOTSのアルバムは、2枚組なので、3枚です。)を入手して、DJができる環境が整ったのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?