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男性が育児休職をする時代に思うこと。

私は、2ヶ月の娘をもつ26歳の男性会社員です。現在は育休を取得して子育てに励んでいます。

ひとことで言うと育休は最高でした。育休期間が終了しますので、育休を取った感想やら育児をしてみた感想やらをまとめてみたいと思います。男性目線になりますがご容赦ください。

・育休を取った感想

娘はめちゃくちゃにかわいい。世界一かわいいと言っても過言ではない。そんな娘と毎日思う存分触れ合うことができる育休は最高の一言に尽きます。

Twitterではよく、育児は大変・産後は大変だというツイートばかりが回ってきて、産後の育児はものすごくしんどいものなのだというイメージを持っていました。そのため、産後の妻の負担軽減を第一の目的として育休を取得を決めました。しかし、実際に育児をしてみるとたまに夜中起きなければいけない時に眠いなと思うくらいで育児がしんどいと思うことはありませんでした。しんどくないのにはさまざまな理由があったとおもいます。それに、個人差もありますのでしんどい場合ももちろんあると思います。また、これからしんどくなる可能性も十分あります。ただ、なんのストレスもなく育児が楽しくて幸せな時間に思える場合もあるということは知っていただきたいと思いました。小泉進次郎氏が「育休は全然休みじゃなかった」とおっしゃっていましたが、私にとっては毎日ディズニーランドで遊んでいるような期間でした。

日に日に大きくなる娘と心ゆくまで触れ合う事ができて、産後間もない妻の負担も軽くする事ができたので育休はとってよかったと思います。育休は誰のためでもなく、一番自分のためになりました。世の男性も、あまり気負わずに自分のために育休を取るのもいいのではないかと思います。

・育休のいいところ

完全な主観でのべます。男性はひとまず8週間育休を取得することをおすすめしたいです。

まず、育休期間中は育児休業給付金というのが受け取れます。これは残業代等の手当を含めた標準賃金(直近6ヶ月の平均。ボーナスは含まない)の2/3がもらえます。(半年を過ぎると1/2)さらに、育休期間に月末を含めればその月の社会保険料や所得税が免除されます。ボーナス月だとなんとボーナスも免除。なので、2/3とはいいつつなんやかんやで手取りくらいのお金が貰えます。また、給付金は非課税なので翌年の税金がたぶん減ります。なので、世間で言われているほど男性が育休を取ることで金銭的に困窮する事はあまりないと思います。ただ、注意点が若干あるので後述します。

次に、男性は2回育休取れます。正確には、産まれた日もしくは出産予定日の遅い方から8週間以内の育休は1回目に数えません。しまがって、夫婦で育休とる場合は最初の8週間は2人で育休を取得。その後の半年間を女性が育休取得してその後半年間男性が育休を取得なんて事ができます。共働きで収入が同程度ならこの方法にすると育児休業給付金が1年間2/3受け取れることになるので金銭的にもメリットがあります。

最後にこれが最も重要ですが、家族でゆっくり時間を過ごせます。あかちゃんの成長は驚くほど早いです。あっという間に大きくなります。その期間に毎日触れ合って成長を感じ取れた事は一生の宝になりました。人生で一番幸せな期間だったと断言できます。また、女性は体力を回復するのに、少なくとも産後1ヶ月程度は必要です。子育てや家事も分担して妻に負担がいかないよう配慮できるのでその点でも非常に効果が大きいです。

以上3点の理由により、男性はひとまず8週間以内の育休取得をされることをおすすめします。

・育休のわるいところ

わるいところというのは少し語弊があるかもしれません。育休取得してみてなんとかならんかなと感じた部分を綴っていきたいと思います。

まず、育休のいいところでお金もらえるから大丈夫だよ!と申し上げましたが、経済的な不安が完全に払拭されるわけではありません。その理由としては、給付金の支給の遅さにあります。給付金の支給はとにかく遅いです。産休/育休を開始してから最短でも3ヶ月かかると言われています。また、支給は2ヶ月に1回です。つまり、夫婦で育休を取得すると全く収入が得られない期間が発生します。ただでさえ出産費用やあかちゃんのあれこれを揃えるのに出費が嵩むのに無収入の期間ができるので計画的にお金を残しておく必要が出てくるわけです。給付金の増額を検討という話もあるようですが、前述の通り今でも金額自体はそれならにもらえるので給付を早くしたり毎月にしたりすると助かる家庭も多いのではないかと思います。

次に、男性には産休がありません。一見問題ないように見えますが、育休の開始時期に問題点があります。まず、育休取得する場合は1ヶ月前までに申請が必要です(もしかしたらこれは私の勤務先のルールかも?)。出産予定日を開始日として申請することになりますが、このルールのおかげで予定日より早く産まれたとしても開始日を変更することはできません。予定日より早く産まれることはザラにあるので、産前から休めるような制度になるといいかなと思います。実際、我が子は予定日より3週間ほど早く産まれたので有給や実家の助けを借りて育休開始まで凌ぎました。反対に、予定日より後になった場合は育休期間の延長が難しくなるので産後休暇も必要かもしれません。いつ産まれるかわからない子どもの予定を1ヶ月前から決めるのは難しいと感じました。この辺りを上手に吸収できる制度であるといいとおもいます。

あとは、仕事との兼ね合いです。これは男性に限りませんが。勤務先の男性社員で育休取るのは私が初めてでした。良くも悪くも女性はなんとなく最初から育休取るという心構えが会社にはありますが、男性が休むという心構えはあまりありません。半年前から育休取りたい旨を上司に伝えて周りの方々に沢山協力いただいてなんとか1ヶ月半ほどの育休期間を確保できました。それでもわたしが担当している開発プロジェクトは中断を余儀なくされたものもありました。誰でも育休が取れる世の中になればいいと思う反面、そうするには難しいだろうという事もひしひしと感じました。この辺りはまだまだ思うところがあるので別途まとめることができたらと考えています。

・男性の育児のしづらさ

育児には男性特有の問題点がいくつかあると感じました。それは大変とか難しいというより「育児をしづらい」と表現するのがしっくりくると思います。

まず、男は母乳が出ません。なので母乳で育てる時点で、お母さんに負担がいってしまいます。また、お父さんにとっては触れ合う機会が減ることにもなります。完全ミルクという手もありますが、通説では母乳の方が良いとされており、完全ミルクの人は少数派です。私のおすすめは搾母乳です。そうすれば量もきちっと管理できますし、お父さんでも面倒みれるようになります。ショッピングモールとかの授乳室は入れなかったり、男子トイレにはおむつ交換台がなかったりします。

あとは、このご時世なので病院に入る事すらできなくなりました。幸いにも出産の立ち合いだけはさせてもらえたのですが、お見舞いはできませんでした。なので、退院する頃にはお母さんが1週間先輩みたいな形になります。

育児は慣れとか経験が結構大切だと思います。手際もそうだけれど、我が子と沢山接していれば普段と様子が違うとか、泣きかたの微妙な違いで何を言いたいのかとかわかってきます。お母さんはやるしかない場面が結構多いですが、お父さんはやらなくてもよかったりやりたくてもやらないみたいなことが多いので、積極的に育児に関わっていこうとしないとなかなか経験が積まなくてどんどん置いてけぼりになってしまあと思います。育休取らずに仕事をすると尚更でしょう。

できれば8週間以内の育休をとって経験値をためる。そうでなければ、休日は経験値が足りない事を承知でできる限り育児に関わって経験値をためるのがいいと思います。そうすれば夫婦で子育て上手くできるでしょう。

一方で、従来のように女性が家で子育て/男性は外で仕事のようなライフスタイルも認められるべきだと思います。あるいは、男性が家で子育て/女性が外で仕事でもかまいません。これらは個々の家庭のありようなので、自由に決めて良いと思います。個人的な意見として、女性も男性もどちらも育児に関わって当然という今の風潮は当たり前を押し付けるという点では昔とあまり変わらないと思うので好きではないです。

そのあたりは、家族で話し合ってみんなにとっていいライフスタイルを選択されるといいと思います。

最後に

話があちこちに飛んでしまいましたが、育休は現在でもそこそこ充実した制度になっていると思います。また、後日育児をどのように分担したのかとかも詳しくまとめられたらいいなと思います。

男性はまず8週間の育休。これからお父さんになる男性に贈りたい1番のアドバイスです。

以上。

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