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Re:畑でできる!稲は適当でも育つし、適当じゃ育たない! #2:モミを撒こう

この企画の動機については#1を見ていただければ幸いです。

住んでいる地域やその年の気候に左右されますが、米作りを行った日時を目次にしてみました。ではいってみましょう!


4/5 種もみの温水消毒と塩水選

さて、まず何をするかというと、いい種を選別する作業です。

私の畑は住宅地にあるのでそこまでナーバスにならなくてもいいのですが、稲作で伝染病が発生すると、周りの圃場に迷惑をかける恐れがあります。

私は無農薬がでやっている(農薬の管理がめんどくさい)ので、消毒方法は温水消毒と催芽時食酢消毒を行いました。

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↑ 60度程度の温水を愛用のタンブラーに準備して、↓ 種もみを沈めて10分

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温度が高すぎたり、漬けている時間が長いと発芽率が下がり、ぬるすぎると意味がなくなるので、タンブラーを使って温度管理しているわけです。モミが濡れたので、ついでに塩水選も行いました。

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卵が浮く程度の塩分濃度の水を準備し、モミを入れ、浮いてきたものは中身が詰まっていないものとして除外します。

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んー、全然浮いてこない。やはりちゃんと種子専門店で購入したので、質のいいモミなのでしょう。しかし100g分丸々使うと多すぎるので、上層のモミは別枠に分けました。

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塩水を洗い流して陰干ししてこの日の作業は終了しました。

4/7~4/12 浸種・催芽作業

浸種・催芽作業とは、モミのスタートを合わせる作業だと思えばわかりやすいと思います。まず浸種は14℃程の水にモミを一週間ほど漬けます。この作業はスタートラインにモミを集める作業、催芽は30℃程のぬるま湯で2日おいて一斉に発芽を促します。これがピストルの役割みたいなものですね。

つまり、成長のバラツキが少ない苗を作るための作業というわけです。

では、浸種をしたものとしていないものを比較したいと思います。

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↑こちらは浸種が終わった状態です。水を十分に吸い、すでにいわゆる鳩胸状態に近いです。水温が少し高かったのでしょう。

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そしてこちら↑別枠にしておいたモミを洗面器に入れ、雀除けの袋をかぶせて放置しておきました。その結果がこちら↓

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温度調節一切なしなので、すでにだいぶ成長していたりしてバラバラです。

催芽まで終わったちゃんと管理されたモミと比べてみてください。↓

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写真取り忘れたのですが、バカ苗病予防のため食酢で消毒しておきました。
催芽時約8%食酢処理(32℃、24時間)

さて、ここまでやってようやく種まきです。

4/12 種まき

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容器は育苗トレーとセルトレイの2種類を用意しました。
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土は専用の土を準備。これは結構なお値段がします。
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モミをセルトレイには一つの枠に3粒ずつ、育苗トレイには重ならないようにばらまいて、更にこの上から5㎜程度覆土しておきました。

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洗面器で適当に育てていた別枠には、適当に土を投入しておきました。何たる格差社会…

余談なのですが、温水消毒と食酢消毒をすると発芽率が低下する恐れがあります。セルトレイの方で発芽率を計測しました(一本ずつ数えた)

イセヒカリの発芽率(60℃温水処理・食酢8%処理)
354/384=0.92

というメモが残っていました。悪くはないのではないでしょうか。


さて、苗ができるまでと予告していましたが、長くなったのでまた次回!


ここまで読んでいただきありがとうございました。

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