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Re:余り物×余り物=?

注意! 最終更新日2022/2/14 
読む時期によっては制度の変更が起こっている可能性が高いので、営農型太陽光発電に関して最新の情報は農林水産省HPで確認をお願いします。

私がかつてDIYでソーラーシェアリング小屋を試作していた頃の記録
(解体済み)

前回はDIYソーラーシェアリングの架台を利用して、鹿児島には不向きな桃を作るという話でした。…… 勘のいい方は、ソーラーパネルで作っている電気はどこに行っているの?と思ったかもしれませんね。

以前記事にしたかどうか記憶が定かではありませんが、私の小屋はオフグリッド(系統につないでいない)ので、小屋にバッテリーを置いてそこに充電しています。

蓄えた電気を、併設させたビニールハウスの冬季暖房に使用するというのが当初の設計思想であり、ある程度の効果を発揮してくれました。

10年に一度クラスの寒波が数回遊びに来る

というアクシデントさえなければよかったんですけどね~まさかビニールハウスの雪かきをする羽目になるとは思いませんでしたね。ここ鹿児島だよ?

ま、緊急で炭を焚いたりなんやかんやあってマンゴーは無事越冬に成功し、欲しいデータは取れました。流石に梅雨明けが見えてくる時期に入ると、もうヒーターは不要なので撤去しました。そして直面する問題。

電気の使い道がない

寒いときには十分な電力がなくて、冬以外は電気が余るという、日本の縮図みたいな小屋です。この小屋&ハウスは将来的に商業化大型化した場合に、オングリッドで系統から寒いときだけ不足分を買電して、普段は売電のように運用することを前提に考えていましたが、広域停電で作物がオシャカになることを考えると別の手立ても考えないといけませんね…

ちょっと脇道に逸れましたが、タイトルに戻ります。この余った電気を使わないともったいない。ソーラーシェアリングだからこそ取れる方法で。

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ということで畑で持て余し気味のこいつらを
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ドライフルーツメーカーで
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こう。成功しました。

前回の記事、流石にクドくない…?というお叱りの幻聴が聞こえてきそうなので、今回は省エネ。あれは複数日にわたっての記録なので面倒でしたが、今回は一日で済ませたので ↓ ツリーから詳細は確認できます、一応。

私はDIY&家庭菜園なので、電気も作物も完全自家消費です。ですから趣味性の高いものが作れます。というか100%趣味です。

鹿児島で営農型太陽光発電をする上での戦略

さて、最近鹿児島の方で見てくださる方がいらっしゃるので、ちょっとこの「電力の自家消費」を生かした方法を考えてみたいと思います。

鹿児島、というか九州は既に出力抑制先進国(?)入りを果たしているので、いつ頃抑制を受けやすいかというのはある程度予想がつきます。ならば抑制を受ける前に収穫できる作物を作り、圃場から自己託送して6次産業なり活用すれば、作物に付加価値を付けつつ、電気が無駄になりませんね。

鹿児島の気候でできそうな例をあげると、

個人レベルだとニンニク栽培→加工して黒ニンニクにする。

法人レベルだと一番茶収穫から製茶場フル回転させる。

県や国レベルだと選果場などではじかれた春じゃが、秋じゃがの選外品を一気にまとめてポテトフレーク、でんぷんなどに加工して備蓄に回すなりできるかもしれませんね。人が食べてよし、家畜に食べさせて良し、余剰が出たり更新した古いものはバイオ燃料に回せばいいかもしれません。

ソーラーシェアリングは栽培する場所、作物、加工などを加味するとほぼ無限の組み合わせや可能性を秘めていますが、同時に『これが正解!』と安易に断言できないのも難しいですね。国の電動化の方針などもチェックしたほうがいいかもしれません。

農業収入と売電収入の二本の柱を太く強化するもよし、組み合わせて三本目の柱を作るもよし。最初のうちは、売価は安いが簡単な作物を作りつつ売電収入で経営を安定させ、ノウハウや準備が整ったところで、自分の好きな作物で勝負に出る、なんてこともできるかもしれませんね。

無限に近い選択肢の中から、なるべく「楽しい」未来を選ぶ、その一助になれば幸いです。



ここまで読んでいただきありがとうございました。





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