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Re:身近な日本大発見!in鹿児島「忘れられた景勝地:坊津」

以前書いた記事を一話読み切りに再編集しました。

『忘れられた』なんていうとお叱りを受けそうですが、だからこそ良いと、感じることが出来る場所がここ坊津です。

そも坊津とは何ぞや、という方も多いのではないでしょうか。私は非文化人なので某大名の野望にて戦国時代の薩摩で重要な港と認識していましたが、景勝地としては歌川広重が描いた『六十余州名所図会』の67番目に選ばれ 【薩摩 坊ノ浦 雙劍石】の浮世絵が残っています。

景観

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大太刀・小太刀に例えられる双剣石

写真を撮る場合はこの双剣石を中心に収めると大体絶景になるのでお勧め。

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景勝地定番の松林…にソテツが混ざると、ここが南国だということがはっきりわかります。
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海も透明感があって綺麗。
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双剣石の近くに砂浜が見えますね。あじろ浜といって船でしか行けない砂浜だそうな。簡単にはいけない場所ですが、美しいと評判みたいです。

さて、ここまでの写真に人工物がほとんど写っていないことにお気付きでしょうか。もちろん私が写らないように画角を調整しているのもありますが、港としての機能をカツオで有名な枕崎港に譲る形になったため、開発を免れたのが大きいかと思います。

歌川広重が見た風景と、ほとんど変わらない風景を現代に生きる私たちも見ることが出来る。そう考えると、冒頭の『忘れられた、だからこそ良い』に多少共感をいただけるのではないかなと思います。

文化

散々手つかずの名勝地をアピールしましたが、廃墟やジャングルの中にあるわけではなく、むしろ非常にアクセスのしやすい場所にあります。

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双剣石撮影スポットから回れ右すると歴史資料館【輝津館】が!
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観光案内所や案内板が充実しています。
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フランシスコ・ザビエルと司馬遼太郎が坊津を褒めちぎってますね…
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この方は?
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枕崎の発展に多大な貢献をした原耕氏の銅像。私が知らないだけで、世界は偉大な先駆者に溢れていますね。

暮らしと自然

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双剣石の近くには自然と調和する形で集落が形成されています。台風銀座だけあって、高波対策に堤防はしっかり整備されているようでした。

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かつてはこんなロケーションの学び舎が存在していたのか…
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訪れたのは10月。異例の残暑の中でも植物は実りの秋を迎えていました。
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う~ん、山ぶどう…かな?生まれたときから花より団子を自称しておりますゆえ、山野草の知識が空っぽ。今後の課題ですね。

まとめ

私は日本三景の一つ、京都の天橋立へと観光目的に訪れたことがあります。流石は日本の特別名勝だけあって、圧巻のスケールでした。そういった名所中の名所も素晴らしいですが、「知る人ぞ知る」を知っている贅沢を味わうのに、坊津はオススメの場所かと思います。

時期としてはやはりが良いでしょうか。少し早めの昼食を枕崎でとって、午後から坊津でスキューバダイビングなんてのはいかがでしょうか?

当日があいにくの天気だった場合は文化や歴史を学ぶ…両対応の旅行プランが建てられるのではないでしょうか。

プランを練るのも旅の楽しみの一つですね。


ここまで読んでいただきありがとうございました。

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