WAVES天下は終わったか?

まあ、まだまだ終わってないですけど(笑)

送られてくるラフミックスをみるとWAVESプラグインが使われてないセッションはほぼ存在しませんし、リコール面でも普通に使ってます。

しかし、楽曲制作プラグインといえばまともに使えるのはWAVESしかなかった10何年前からは大分時代が変わってきています。

僕の好きな分野であるアナログハードウェアのモデリングではUADがエグすぎて使う気にもならないですし、EQではProTools標準のAvid ChannelStripが普通に使えて負荷も軽くほぼいつもこれ。コンソールシミュであるBRAINWORX SSLとConsole_NでEQ、コンプ、ゲート、フィルターは網羅できるので、REVERBセンド用のIR-L以外、大抵はこれ一つでミックスは完結させられます。

ミックスエンジニアではない、DTMerでもない、セルフmixを楽しむミュージシャンとしては。

ラフ制作の段階でUAD(PulteqやTapeを多用します)や実際のギターの音による差異・ピック素材等の質感、ボーカルのマイク距離等を使って完成形の半分近くにまで音を寄せておけば、もうSSL一本だけでミックスが完成。その後のマスタリングではまたUADやIKを使います。

私の場合、慣熟という面ではなく、純粋に機能の面で個人的に未だに代わりがないのは
Rvox
TG12345
AbbeyRoad Vinyl
Tune
Nx
Manny Distotion
ぐらい?多いかすくないか?

 

ミックスエンジニアを名乗るなら、いつどんな要望が来てもいいようにマーキュリークラスを揃えるのは当然ですが、目指すサウンドが決まっている(僕の場合は海外のロックサウンド)/自分のためにしかやらない場合、もはやWAVESバンドルを導入する利点はほぼないと言えると思います。

WAVESプラグイン全てに価値がないわけじゃないですよ?

ただ、バンドルにはまず使わないプラグインも入っているということ。
現在WAVESは過去のプラグインの開発費を回収、黒字に入っており、セールを連発中。かつて10万近くしていたものが数万、数千で買えることもあります。

そういうときに、ほしいものだけもらっていった方が安いこともあるということ。

個人的には、UADを使える現在、WAVESにマイクレベル/音作りの段階では使えるものがありません。

特にバンドサウンドでは、そもそもミックス前に録音した/ライン録りしたサウンドがクソならミックスした音もクソにしかなりません。

それよりも、BFDの拡張音源だとか、ベースやギターの改造・調整等に金を使った方が目指すサウンドに近づけると思います。

すなわち、現状私にWAVESプラグインはほぼ必要ないということになります。

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