『富士山は恥ずかしがり屋さんかも知れない』
先日休みがあり、特に予定も無く朝から家でゴロゴロしてテレビを見ていたら、富士登山についてのニュースが流れていた。
ニュースの内容としては弾丸登山で人がいっぱい来ているだの、軽装で登る観光客がいて危険だといった内容であった。
そのニュースを見て、軽装で登山は危ないよなぁと思ったのと、富士山を遠目でも良いから見に行きたい!と思ったのであった。
関東に引っ越して来て、早15年程経過しているが、新幹線で近くを通る事や、高速道路から見える富士山を眺める程度で、止まってちゃんと見ていない事に気がついたのだ。
動いている富士山しか見ていない。(実際は自分が乗り物に乗って動いているのだが)
止まり富士山を見たいと考え、富士山ビュースポットを調べているとこの写真が出て来た。
なにこれめちゃくちゃ良い場所。
ノスタルジック絶景がそこには広がっていた。
よしこの場所に今から行こうと思い立ち、カーナビをセットして出発した。
出発地点の天気は快晴オブ快晴であった為、上のような景色を観れるとウキウキして車を走らせた。
目的地の場所に一直線で向かったのであったが、静岡県内に入った所で、文字通り暗雲が立ち込め始めていた。
しかし晴れている箇所もある為、「大丈夫!大丈夫だから!きっと大丈夫!!」と自分に言い聞かせ目的地についた。
写真と同じような場所に行き、いざカメラを構えてファインダーを覗きながら、ピントを合わし、私はシャッターを切ったのである。(実際はスマホの画面を押しただけである。)
その写真がこちらである!!!
「何も見えねぇ。」
自分の中の北島康介が出てしまう。
ショックを隠しながら、ノスタルジック商店街を散策し、富士山の裾野はちらっと見えてるね!と、自分を慰める。
また富士山見えているverの写真は冬の富士山であった為
「冬は素敵な雪のお洋服を来ているが、夏はおめかししていないから恥ずかしいのかな?この恥ずかしがり屋さんっ!どの君も素敵なんだぜっ!」
と少女漫画の王子様的台詞が頭の中で再生される。
いよいよ熱中症かなと考え、車の中に戻り、家へと戻る。
帰っている道中に、テレビで見た事があるレストランの看板が目に入る。
静岡県内のみで展開するレストランである。
テレビで昔見た時に行ってみたいなと思っていた記憶があり、店の中に入る。
お昼時では無かったが非常に繁盛しており、少しの間待ち、席へと案内される。
ハンバーグのライスセットを注文した後、届くのを待ちながら曇天の富士山の写真を眺めていた。暗い気持ちになりながらハンバーグを待っていると、店員さんがハンバーグを運んできた。
到着したハンバーグがこちらである。
食べた瞬間、あら美味しいと感じた。
炭焼きの良い香りと、つなぎを一切使っていないビーフ100%の味わいを堪能した。
ペロリと食べてしまい、食べている間中ずっと美味しかった。
会計時にハッカ飴を貰い、それを舐めながら家へと帰る。
食べる前には、富士山は曇天で見えず暗い気持ちになっていたが、今はもうハッカ飴のような清々しい気持ちになっていた。
それはなぜかと言うと心はすでにもう、「さわやか」のおかげで、晴れやかになっていたからである。今ここに、さわやかラップが誕生した。
よしまた、今度良い天気の日があれば、同じ商店街へ行こう!
恥ずかしがり屋の富士山を今度こそ振り向かせるんだ!と熱い気持ちを取り戻す事が出来た。
ありがとう、ハンバーグ。
ありがとう、さわやか。
富士山、今度こそ君を振り向かせてみせる。
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