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ラピッドサイクラーからの躁鬱混合

アルコール依存症+双極性2型障害

というのが、私の精神障害の診断名である。
自慢ではないが、精神障害者手帳も持っている。

前回(1月6日)の記事を書いた時には良好だった調子が、
9日の朝には10000メートルほど落下。

「うつ」というのは基本的に精神的・肉体的活動が
低下する状態なのだが、今回のは「イライラ」
「ソワソワ」つまり焦燥感が非常に強く、
精神的活動はむしろ活発化している。

これは一体どういうことなのか、ネットで調べてみた
(このフットワークの軽さも「うつ」とは矛盾。
とにかくじっとしていられないのだ)。

今回の記事は、そのまとめである。

最初に断っておくが、この記事にはいくつか出典元
があり、その全てが精神科医によるものではある。
が、今現在の私自身の状態に合わせ、
私が主観的にカット&ペーストしたので、
この記事自体は私個人の主観によるものである。

【双極性障害2型とは】

双極性障害とは逸脱した気分の変動を主症状とした
精神障害(=「躁うつ病」)で2つのタイプに分類される。

1 はっきりした「躁」と「鬱」がある双極1型障害
(従来の躁うつ病)

2 「躁」が軽度で目立たず、「鬱」が主症状に見える
 双極2型障害
 
双極2型で見られる軽い躁状態は、
本人にとっては気分も調子も良く、特に周囲と目立った
トラブルになる事も無い。

家族・友人・知人等、周囲からも
「性格的なもの」「気分屋」と認識され、病気の症状だ
とは思われず、殆どの場合「うつ病(←自覚・他覚ともに
わかりやすい)で時々気分が良くなる」と見られる。

専門の精神科医でも、問診により過去の軽躁状態の存在を
確認出来ず、「うつ病」として治療を始める場合が多い。

「双極性障害の鬱症状」と「うつ病の鬱症状」は、
非常によく似ており鑑別が難しいが、実際この二者は全く違う
病気であり、治療も全く異なる。


薬物療法でも、「うつ病」には抗うつ薬、双極性障害には
気分安定薬や抗精神病薬等を使用。
 
双極性障害のうつ状態に抗うつ薬を用いないのは、

○ 「躁転」という高度の躁状態の出現リスク
○ 躁うつ混合状態の出現(双極性障害で最も重症と考えられて
 いる症状で自殺の危険が高い)リスク
○ 躁/鬱の短期間での切り替りと繰り返し(年4回以上のものは
 ラピッドサイクラーと言われる)等、脳の病態としては鬱状態より
 も悪化した状態となり(脳科学的に「躁」は「鬱」よりも重症)
 安定した治療効果を得る事が出来ない
 
などの理由による。

「うつ病」は、いわゆる「心の風邪」とも言うとおり、
誰もがかかる可能性があり適切な治療で寛解率が高い病気
である一方、双極性障害は体質・気質による罹患傾向があり、
治療により軽快しても中断するとかなりの確率で再発するため、
長期または生涯の服薬の継続が必要。
 
治療に当たっては薬物療法とカウンセリングに加え、
環境の調整が非常に重要で、周囲の協力や社会資源の活用が重要。
特に再発や悪化の要因となるものは、
過労、ストレス、生活リズムの乱れ、仕事等に於けるペース配分の
失敗等であり、逆に言うとそこを上手くしのげれば、落ち着いた
社会生活を送れる可能性は上がる。

【ラピッドサイクラー】

躁/鬱の切り替りと繰り返しが年4回以上になった病態を
ラピッドサイクラーと呼ぶ。

うつ病状態なら2週間、軽躁病状態なら4日間、躁病状態なら
7日間、診断基準を満たす状態が持続
していることがポイント。
私はこの診断基準を満たしている。

ちなみに「朝はうつ、夜は軽躁」のように、一日のうちでの
気分変動は、ラピッドサイクラーとは呼ばない。

脳の病態としては鬱状態よりも悪く(ちなみに脳科学的に
「躁」は「鬱」より重症)、安定した治療効果を得る事が
出来ない。

患者に望まれる意識としては、

・通常気分の期間が少しでも長くなることを目指す
・軽躁、躁状態、うつ状態のいずれも、ピークに至らない
 ことを目指す
・アップダウンを完全になくすことを目指さない
・アップダウンが続く中でもできること、楽しめることを
 気分ごとに用意しておく
・経過とともに改善する可能性を念頭に、絶望しないこと

【躁うつ混合病相の症状】

双極性障害で、躁状態とうつ状態が入り混じることを
「躁うつ混合状態」とか「混合状態」と呼ぶ。

気分や思考、行動がバラバラで、非常に苦しい状態。

通常のうつ病であれば、気分の落ち込み・エネルギー
低下により活動もできなくなる一方で、混合状態では、
気分は落ち込んでいても動けてしまったり、
動けなくても不安や焦りだけが強まる。
焦燥感とイライラ感が強く非常に不安定で、
衝動性も高まりやすく、自殺のリスクもある。

【現在の私の状態】

双極性2型障害→ラピッドサイクラー化→躁うつ混合状態

おしまい。



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