マガジンのカバー画像

【働く】ダイバーシティ工房をつくる人たち

22
ダイバーシティ工房で働くスタッフの仕事や、どんなことを考えなぜここで働いているのか?について知っていただけるnoteです。
運営しているクリエイター

#発達障害

「勉強が嫌い」気持ちを受け止めたら1分ずつ延びた学習時間

こんにちは。発達障害をはじめ学校生活に特別なニーズがある子どもたちを対象にした学習教室・スタジオplus+で支援員をしている田村です。 スタジオplus+に来るお子さんたちの中には、発達の特性を周囲から理解されづらかったことなどを背景に、失敗体験を多く重ねたことで勉強に対する苦手意識が強く、抵抗感を示しているケースが少なくありません。 今回は、そんな「勉強が嫌い」という子どもたちとどのように関わっているか、スタジオplus+での支援によってどのような変化が見られているかを

子どもたちはそれぞれに持つ内なる力を、それぞれのペースで発揮している

私は放課後等デイサービス・スタジオplus+で児童指導員をしています。スタジオplus+では、発達障害や不登校など「学校生活に特別なニーズがある子どもたち」を対象に、一対一の個別授業で学習サポートを行っています。子どもたちが自分の得意・不得意を知り、自分に合う学び方を自ら模索・実践できる“自立した学習者”になってくれることを目指しています。 そんな“自立した学習者”像を描きながら子どもたちと日々接していると、学校での学習方法や進度とはちょっと合わないかもしれないけれど、子ど

「どんなあなたでもいい」と伝えあとにした学校現場。ひとりに向き合う個別支援の道へ

ダイバーシティ工房に入職して1年。それまでの9年間は、小学校教員をしていました。これまで出会ってきたたくさんの子ども達。一緒に過ごしてきた時間は、大切な宝物です。小学校教員を退職する際に伝えた言葉があります。それは「どんなあなたでも大好きだよ」という言葉です。 ありのままの自分を愛してほしい私は、こう続けました。「勉強や運動が得意でも苦手でも、やんちゃでもおとなしくても忘れんぼうでも泣き虫でも…。」 子ども達は声をあげて泣きました。いつもしっかりしていて下級生にも慕われて