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個人的な邦楽名盤25選

最近暇な時他人(ひと)のnote読んでるんですよ。
人生を語る記事ももちろん面白いんですがnoteくんがよく勧めてくる音楽系の記事もいいなって思ったり。まあ音楽絡めた記事よく書いてるからですけど。
そういうのでよくある系の記事書きたくなったので。
「コード進行がどうのこうの」「この歌詞のここが深くて」とかじゃなくて人生におけるウエイト重視な上フィーリングでアバウトな説明なので実際サブスクかyoutubeで聴く方が早いです。リンクがないのは多分サブスクないアルバムです。
まあつまり聴いてほしいアルバムですね。

1. Bloodthirsty butchers 「未完成」

はじめに「サブスクで聴く方が早い」と言いながらサブスクにない作品。こういうのって人としてどうなんでしょうね。
ブッチャーズというバンド自体はGOGO7188のトリビュートで知りましたがその時は「なんだこれ」と思ったものです。
高校の頃たまたまアルバムを見つけて聴きました。一曲目の「ファウスト」で刺さりました。
8曲だけ収録なのに1時間もあるんですよね。
最後の「サンカク」なんて15分弱ある。
でも最後までスーッとブッチャーズの世界に入れるんですよね。

2.THE BLUE HEARTS「STICK OUT」

こちらもサブスクにないです。
一度は耳にした事がありそうな「夢」「1000のバイオリン」「月の爆撃機」辺りは名曲と言われるんですが収録アルバムに関する言及がそんなにない。全部名曲です。
ブルーハーツにしては珍しく「すてごま」「やるか逃げるか」というヒロト、マーシーによる直接的じゃない思想ソングが入っていたり「インスピレーション」という直接的な思想ソングが入っていたり。でも全体的な曲のスタンスとしてはパンクではないロックなので聴きやすいというか。

3.毛皮のマリーズ「ティン・パン・アレイ」

よく「メジャーデビューしたらスタイルが変わる」みたいなバンドあるじゃないですか。
まさにそれ。
それがいい。しかもメジャーデビュー2枚目。
逆に「メジャーデビューした!お金使えるからそれで世界観表現しよ!」みたいな感じにも思えて。オーケストラとか入れて。
でも「愛のテーマ」がまんま「Nothing From Nothing」のメロディーという所がマリーズらしさというか。
「おっさん On The Corner」がまんま「Down On The Corner」だったり。
これで燃え尽きたのか次のアルバムを出すと同時に解散発表。ラストアルバムは「THE END」。どれだけかっこいいんだと。

4.AIR「My Life as "Air"」


前述の毛皮のマリーズがメジャーにいた頃は「パクリだ」とよく騒がれていました。KAT-TUNがボカロパクっただのタキ翼がローカルCM曲パクっただのその頃。
それの少し前だとオレンジレンジや大塚愛も。
更に少し前のアルバムです。
適当に聴いてみてください。多分その曲パクリです。
AIRというのは元BAKUでspiral lifeの車谷さんがやられてたソロプロジェクトみたいなものですがこの方は洋楽大好きで大体のアルバムでオマージュ……というかパクリみたいになっている曲ばかり。ピストルズ、リンプビズキット、マイブラ、ニルヴァーナ、ウィーザー、レイジ…。特に強いのがこのアルバム。
なんなら「Today」という曲にPVがありそれもウィーザーのオマージュ。曲もウィーザー。ここまで徹底してやられると参るよね。

5.POLYSICS「KARATE HOUSE」

メジャーデビュー、不本意な評価、メンバー同士の衝突、脱退、新体制で出したアルバムの評価、そしてこのアルバム。
ナンセンスな歌詞の曲ばかりですがそれこそ「やりたい事が出来た」という意味では。
21世紀のテクノポップの教科書だと勝手に思っています。
変拍子でまず「カバーしよう」と思えないようなP-MODELの「偉大なる頭脳」がPOLYSICS色を出してカバーされているのも良い。
最後はDEVOのオマージュで締め。最高。


6.ルースターズ「GOOD DREAMS」

ボーカルの大江慎也さんが病んでいる時に作られたアルバム。
ルースターズといえばC.M.C.のような勢いのあるロック!なんて思う人がいると思います。
真逆です。1曲目が「ゴミ」です。ゴミの歌。
タイトルにもなっているGOOD DREAMSは繊細なギターと繊細になってしまったボーカルが混ざった名曲です。
ライブ映像だとげっそりと痩せヨレヨレフラフラになりながら歌う姿。
「病んでいればいるほど完成される曲とアルバムだな」と思いました。

7.流線型「TOKYO SNIPER」


ジャンルで言えば「シティポップ」。
80年代シティポップの影響を受け取り入れたアルバムです。
今シティポップリバイバルが起きていますがこのアルバムは2006年。
聴いた事があるような、ないような。そんな気持ちにされる曲。
全曲聴いた後スッキリします。

8. TOKYO No.1 SOUL SET「9 9/9」

何故かサブスクにないっぽいんですよね。
ジャンルで言えば…なんだろ。渋谷系やヒップホップ扱いされる事もありますが「TOKYO No.1 SOUL SET」というジャンルだと思います。冷たさと優しさが同時にくるような。
このアルバムを代表するような「Sunday」「夜明け前」の2つはネットにPV転がってるのでこの2曲だけでも。
ちなみにライブ盤もあるそうですが所持していません。

9.アーバンギャルド「少女フィクション」


まずジャケットがいいですよね。YMOの「増殖」だもん。個人的にYMOだと特に好きなアルバムのジャケットパロディ。
ジャンル的に「トラウマテクノポップ」を名乗っていてそのジャンルであれば「少女は二度死ぬ」「ガイガーカウンターカルチャー」というアルバムがオススメ。ただこのアルバムはテクノポップとして聴いてほしい。
歌詞は病んでるんですけどメロディーはピコピコと明るくて。それでいてピチカートファイヴのような。
「インターネット葬」と「大破壊交響楽」がオススメです。

10.YMCK「SONG BOOK」


チップチューンでお馴染みのYMCKがフォークソングをカバー!というアルバム。
ファミコンのようなメロディーに合わせて女性の歌声。フォークソングの哀愁と混ざり化学反応が。
原曲知らなくても「いいなあ」と思えます。
むしろあまり知らない方が入りやすいかも?

11. メトロノーム「Electric travel」

サブスクにありませんがジャケットにtalboが。
歌詞と売り方はV系って言われるの分かります。僕僕ばっか言ってる。
でも見た目と曲は明らかに「P-MODEL」「有頂天」の影響受けてるんですよね。
というかtalboとtalboベース使ってる時点で、と思う。
個人的にはV系じゃなくて普通にテクノポップバンドです。普通に。


12.GOING STEADY「さくらの唄」

「さくらの唄」なのにジャケットがゴリゴリのさくらじゃないの、好きです。
この頃はメロコアの流行があったらしいんですがゴイステ、ガガガSP、B-DASHは「その括りでいいのか?」と思ってしまいます。
「アホンダラ行進曲」「愛しておくれ」「もしも君が泣くならば」と「銀河鉄道の夜」「佳代」の温度差。緩急。たまらん。
オススメはもちろん「BABY BABY」で。

13.くるり「ワルツを踊れ Tanz Walzer」

くるりは実験的なバンドだと思います。
打ち込んだり、ピアノを入れたり、ラップが入ったり。
このアルバムはオーケストラ+ロック。
レコーディングがウィーンとジックリと練られていて、引き込まれるアルバムです。
曲を挙げるなら「アナーキーインザムジーク」のドキドキ感と「ブレーメン」の寂しさ。

14. Wienners「BURST POP ISLAND」


サイケでポップなバンド。一度メジャーデビューしたもののメンバーが変わりインディーズに戻り何故か海外でウケて再メジャーデビュー!というアルバム。
ですけど出たのがコロナ禍初期直撃。不運というか…。
最初のメジャー時代とボーカルが変わりますがWienners節全開。
とりあえず「MY LAND」聴いてください。

15. The telephones「We Love Telephones!!!」


ハイテンションディスコバンド。イカれたジャケット。イカしたタイトル。自分達じゃつけれねえよ。
そしてイった曲。
1曲目の「I Hate DISCOOOOOOO!!!」。PVも狂ってる。アルバムというかバンド自体がずっとこのテンション。

16.宮村優子「魂」

脚本家じゃなくてアスカラングレーの方。6曲だけなのに何故か平沢進さん(しかも2曲)、タケカワユキヒデさん、オーケンさん+野村よっちゃんが参加してる謎のアルバム。誰向け?俺向け。
何故か全体的に宗教感が出ている。当時の声優オタクは困惑しなかったのだろうか。
「MOTHER」は平沢進セルフカバー版よりこちらの方が個人的には好きです。

17.カネコアヤノ「よすが」


初めて「抱擁」を聴いた時は衝撃じゃない何かが受けた。刺さった。
アルバム全曲聴いた。刺さったのは「寂しさ」という事が分かった。
ネガティブだけれど明日はある、そんなアルバムだと思います。
コロナ禍に出たアルバムだったので尚更…。

18.lost in time「きのうのこと」

バンド名はブッチャーズの曲名から、ですがそのままブッチャーズという感じではないです。
繊細なギターと叫ぶようなボーカルがマッチしていてたまらん。
「ココロノウタ」→「イロノナイセカイ」→「列車」の流れは邦ロックの中でもトップクラスだと勝手に思ってます。

19. TRICERATOPS「THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK」


「GOING TO THE MOON」がCMに採用される前のアルバム。
前作のデビューアルバムからわずか8ヶ月後に発売。
とにかく「FEVER」や「LIP CREAM」がたまんないです。声と歌詞とメロディーが全部ピッタリと。スリーピースとは思えません。
その中で「Guatemala」をシングルにしたチャレンジ性…。一回聴いてみてください。

19.サカナクション「kikUUiki」

小学生の頃「シーラカンスと僕」でサカナクションを知りました。その曲が収録されているアルバムは名盤でした。
特に通して聞く事をオススメします。夜に散歩しながら聞くのたまんないんですよね。

20.フジファブリック「CHRONICLE」


フジファブリックといえば「若者のすべて」、このアルバムでいえば「Sugar!!」辺りが有名ですが個人的には「バウムクーヘン」「chronicle」を推します。
このアルバムの後にボーカルの志村さんが亡くなるのですがこの2曲は別れを悟ったようなそんな曲です。
というか前作と比べてかなり暗いアルバムなんですよね。Sugar!!が明るい曲なので他の曲があまり目立ちませんが。そこがいい。

21.supercell「supercell feat.初音ミク」

2009年メジャーで発売。合成音声の「初音ミク」を主体に作られたアルバム。
やっぱり初音ミクといえば「メルト」ですよね。初音ミクが発売して数ヶ月ですよ。とんでもない。
「ワールドイズマイン」「ブラック★ロックシューター」も収録。
上記3つはニコニコ動画で先行公開されていたので有名ですが先行公開されていない「嘘つきのパレード」も好きです。
でも初音ミク発売から17年経っても進化しながら現役って中々ですよね。MEIKOとKAITOもこの前ガチャガチャのフィギュアで見ました。この二人に関しては20年だし。リンレンルカは?

22.ウルフルズ「ええねん」


表題曲の「ええねん」から始まりウルフルズらしい元気を貰える曲の中にスッと入っている落ち着いた優しい「そばにいるのは誰」とウルフルケイスケさんの「君にささげよう」は刺さります。
そもそも「ええねん」自体がメンバーの脱退と再加入を歌った曲なのでアルバム自体がウルフルズでいえば割と寂しい感じのアルバムになってるんですよね。
曲自体はウルフルズですがちょっとウルフルズらしくないかもしれないです。そこがいい。

23.つしまみれ「脳みそショートケーキ」


ぶっ飛んでます。以上。聴け。

24.P-MODEL「P-MODEL」

名前自体は上記で散々出てきましたね。
「in a model room」でデビューするも世間から求められた似非テクノポップと自分達がやりたいプログレが混ざった音楽との乖離で迷走。「one pattern」という割と直球のタイトルを出して休止していたP-MODELの解凍(再開)アルバム。それはテクノポップでした。
全体的にテクノポップ。PVも近未来的。復帰した秋山さんがベースからキーボードに転向。
そしてマラカス。
PVもパフォーマンスも強烈ながら真っ直ぐ見て歌い続ける平沢進さん。キーボード妖怪ことことぶきさんも狂気的な曲を作りキーボードでサーフィン。藤井ヤスチカさんのドラムも良い。
P-MODELといえば個人的には解凍。

25.the pillows「PIED PIPER」


恥ずかしながら昨年初めてpillowsのライブに行きました。最初の曲が「tokyo bambi」でした。小学生の頃、最初にハマった曲でもあったので頭がフットーしました。
このアルバムはキングレコード時代とavex時代の2つのpillowsが混ざり出来上がったアルバムだと思っています。
キャッチーだけどピロウズらしさが出ていて初めて聞く人でもこれでどハマりするのでは。
どの曲が、とか言いたい気分ですがtokyo zombie以外全部好きです。


とまあ書きましたが長いですね…。最初10作にしようと思いましたが絞りきれず15→20→25になりました。正直まだ語りたいアルバムはありますがとりあえずこれだけ。
ハイロウズの「angel beetle」とかCAPSULEの「FRUITS CLiPPER」とかGOING UNDER GROUNDの「おやすみモンスター」とかTheピーズの「リハビリ中断」とか……。この調子だと50行きそう。
あ、「個人的」ですからね。

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