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キング&クイーンについて本気出して考えてみた

ポルノグラフィティ 19th LIVE CIRCUIT "PG wasn't built in a day"


当バンドにとって2019年に行った記念すべき20周年の東京ドーム公演以来の「声出しOK」のライブであり、活動25周年を華々しく彩る素晴らしいツアーであった。

この記事は当ライブにて披露された「キング&クイーン」について手前が抱いたクソデカ感情を発散するためだけに綴られている。
ツアーが終わって久しいがなぜこのタイミングで投稿するかと言うと、前の記事を書いた時に下書きにこれを見つけ、まあ完成でええか…となったためである。

キング&クイーン


煌びやかなテープとファンファーレによって開幕した当ライブの3曲目、ここまでの2曲でポルノから「声を出してくれ」「皆でひとつになろう」というメッセージを示された上で披露された。

私がポルノグラフィティのライブに初めて参加したのは幻となりつつある「しまなみロマンスポルノ'18 ~Deep Breath~」の1日目であったことから、1曲目であったこの曲には平素から大きな感情を抱いている。その背景もあってか初日に印象的なクラップの後岡野の歌からこの曲が始まった瞬間涙が止まらなくなった。

この曲はスポーツの大会のテーマソングとして作成され、私はリリース当時から何度も何度も力をもらっていた。しかし世間やファンの間ではシンプルで分かりやすい歌詞やスポーツらしい爽やかなメロディ、しばしば当バンドの良さとして評価される情緒性は少ないことからあまり高い評価を得ていない曲であるような感覚を持っていた。もしかして本人たちすら忘れているのではないか、自分にとってはとても大切な曲なのに…と寂しくなる瞬間もあった。

そんな感覚を抱いていたこの曲が3曲目に、しかも「声出し」という要素がとても大きい意味を持つこのツアーにおいて披露された。その事実だけで抱いていたモヤモヤや寂しさは全て吹き飛んでしまった。

こんな時代 周りはほら
暗い話題ばかりで
塞ぎ込んだその空気を
吹き飛ばすほどの気持ちで さあ行こう

ポルノグラフィティ「キング&クイーン」

コロナ禍という誰もが経験したことがない状況、テレビは連日連夜赤い画面を垂れ流し、先が見えず世界全体が暗く淀んでいた期間を経て、皆で声を合わせ時間を共有できるようになった現在。

辺りを見渡したら無数に残る足跡
そうなんだ ひとりじゃないから
怖くはない かけがえのない友がいる

ポルノグラフィティ「キング&クイーン」

全員が同じ状況を経験して、今同じ時間を共有している。そんなタイミングで高らかに発せられたこのメッセージは「救い」と言わずとして何と言うのだろうか。

演奏する2人の表情もどの会場でも晴れやかで、あの日止まってしまったものが全部帰ってきたんだなと実感する曲であった。

追記


7月20日から広島は因島で開催スタートした「島ごとぽるの展」のイベントのひとつ「しまなみ映画館 ~ワンモアライブ~」にて映像化もせず幻となってしまった個人的にはポルノグラフィティ初参戦のライヴ「しまなみロマンスポルノ'18~Deep Breath~」が上映されている。
映像自体は当時WOWOWにて放送されたものと全く同じであったが、もし見た事がない人がいれば是非見に行って欲しい。

この日のキング&クイーンを見て、エンターテインメントが全て止まってしまった時期をに思いを馳せ、来たる9月4日に発売される「19thライヴサーキット "PG wasn't built in a day" Live at TOKYO ARIAKE ARENA 2024」を見れば感涙は必至である。


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