極楽の幸せにつつまれて
その瞬間、わたしは極楽の幸せにつつまれた。
その夜、安心して枕に身をゆだねるようにして、眠りに着いた。
まるで、私を包み込んでくれるような安定感は初めてだった。
その日は、予定急変で、夫が入院先の義父より「『救心』と着替えを持ってきてほしい」と声にならない声で電話があったから、息子と一緒にしている、消毒の仕事を変わってほしいと申し出があった。
私は、1年の農作業の中でも、最もゆっくりと自然を感じながらできる「柿の剪定」が続く日々。
夫と息子は、「山椒の剪定」をいったん中断して、薬剤散布の日々が続いていた。
そのゆったりとした日々から、急に何の前触れもなく、気せわしい消毒の仕事をすることに気持ちを切り替えるのは、ちょっと気が乗らなかったが、そんなことは言ってられない。
のたりくらりと考えていると、やる気はダダ落ちになるのは見えているので、「分かった!」と二つ返事で引き受けた。
ただ、運の悪いことに、その日の仕事は、うちの畑の中でも、難所ベストスリーに入るくらいの急斜面の畑だった。
山椒を植えるために切り拓いた、もともと柿畑が広がっていた小高い丘の更に高い場所にあるその畑は、軽トラがやっとのことで一台通れる細いガタガタ道がはしり、少しでもズレた場所を走ると、下まで真っ逆さまに軽トラが落ちてしまいそうな不安定な場所にある。
リュックの代わりに消毒のホースを引き、アルプス山脈を登る山岳部の一隊になりきって「いざ行かん!」と気合を入れないと仕事ができないような、崖ともいえる位の急斜面がいくつもあって、まるでよじ登るようにして移動しなければならない場所がいくつもある。
ぬかるみに足をとられて、幾度となしにまくれながら(こけながら)仕事をしたということと、久しぶりに消毒作業に走ったその日の、疲労感は半端なかった。
それだけに・・・。
ご💗く💗ら💗く💗
そうだった、私は、「note」で有料記事を買ってくださった方やサポートして下さった方たちの優しさに包まれているんだった。
改めて気付いて、さらに幸せな気分に包まれる。
人生初めて経験する、「低反発枕」の心地よさは格別だった。
もう何度目だろうか。
結婚してから、幾度か枕を変えてきたが、どれもフィットする感じがしなかった。
過去の枕は少なくとも3つある。
夫が先日、ニトリでちょっと良い枕を新調して、気持ちよさそうに寝ているのを見て、私も新しい枕が欲しくなった。
私もこんどニトリで買うんだ💕だなんて思っていたけれど、ニトリは遠いし、滅多に行かない・・・。
そんな折、「note」で有料記事の販売費と、サポートして下さった方たちからのサポート代が、久しぶりに入ることになった。
口座振り込みも可能だそうが、私は手数料がかかっても「Amazonギフト券」での受け取り一択だ。
普段、Amazonを利用しているだけあって、とても便利✨
ちょうどAmazonギフト券の、蓄えがなくなったタイミングだった。
この臨時収入がなければ、枕を買おうと決断を踏めなかっただろう。
いま使っている枕があるのに、新しい枕に浮気だなんて、そんなもったいないこと・・・。
自由に好きなものを買っても、夫は何も言わないが、「Amazonギフト券もうないねん」と言ったうちから、突然枕が届くと驚くだろうと思って前もって言っておいた。
なんかさぁ、Amazonポイント貯まったしさぁ。
枕買ってもいい?
買え!買え!そんなもん位、かまへんよ。
Amazonギフト券、もうなくなってん。
また、何に使うか分からへんから、買っておいてな。
実際の貯まったAmazonポイントは、手つかずで手にした枕💕
仕事から帰ってきて、枕が届いたことに気付いたときには、超久しぶり位に、ご褒美のプレゼントが届いたくらいに嬉しかった。
待ちに待った枕だったのだ。
普段物欲のない私が、久しぶりに物欲発動で、欲しかった枕だ。
お陰様で、毎晩夢心地で眠れています。
眠りも深くなりました。
横向き寝のときの高さが、仰向き寝のときと、高さが違うのもお気に入り💕
私は、こうして、皆さんの暖かさに包まれて、眠りについています。
「有料記事」を買って下さった方、サポートをしてくださった方。
ありがとうございました。
ちなみに肝心の義父から頼まれものの、『救心』は看護師さんに止められて、着替えだけを送り届けた夫はしょげて帰ってきた。
それでも、お守り代わりの『救心』がなければ落ち着かないのか、数日後、再度、義父が、看護師さんに直接交渉して許可がでたので、めでたく息子によって、『救心』は届けられたのでした。
消毒散布は、結局さいごまで手伝うことになり、私の頑張りもあり(いや夫も息子も頑張ったけどね)予定より早くに終了。
いまは、剪定作業にリターン。
早く終わらせなきゃ。
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