八方塞がりで「うつ」から抜け出せない人へ
私が「うつ」を抜け出したのは、もうだいぶ前のことになるが、抜け出せたきっかけはよく覚えている。
リアルには誰にも話したことがない。
わざわざ誰かに話すことでもないし、他人と話せる環境でもないし、そこまで深く話せる友人もいないからだ。
私がぶち当たったのは、「ストレス」が原因で「うつ」を引き起こし、精神的に不安定ななか、ここでは詳しくは書けない、人生でいちばん取り返しのつかない大事故をおこし、人生どう進んで良いのか分からなかったときだった。
嫁いできて数年たっていたが、義父母は私をウエルカムに受け入れてくれているとは感じなかったし、主人ともそのことで喧嘩が耐えず、実家には私の居場所は疾う(とう)の昔からなかった。八方塞がりだったのだ。
家をでるとなると、無職でなおかつ精神的に不安定な母親である私に親権は握れるわけはないし、子供を育てるつてもなく、何よりどんな理由であれ、そこで子供を手放すと、子供が受ける感情は想像できたので、それは選択肢になかった。
ましてや、子供はまだ乳幼児だったし。
そこで、私はそれまで思ってもみなかったことを考えてみることにした。
「もしも、自分が悪いとしたら・・・」
感情を取り乱すでもなく、「仮に」と置き換え、独りっきりの部屋で落ち着き考えてみることにしたのだ。
自分を責めるわけでもなく、ものすごく落ち着いていたのを覚えている。
前に進むには、その方法しかなかったからだ。
「真面目」が売りのような私が、そんなことを考えたことがなかった。
律義にするべきことをきちんとしていくのが私。
こちらに嫁いできてからだって、義父母に好かれるために、どれだけ頑張ってきたか・・・。
それをクリアにして、「仮に」と置き換えて考えると、冷静に第三者が見ているように、驚くほどに自分のことを分析できた。
何が自分を苦しめているのかを。
先日、テレビの3月20日付け「世界一受けたい授業」で、「あきらめるとうまくいく」の著者、愛知医科大学病院の精神科医の藤野智哉先生が、「春うつ」をテーマに諦めることの大事さを話されていましたが、本当そう。
鬱のど真ん中に居るときって、「何か」にこだわっている気がします。
私は、そこで気づきました。義両親を変えようと頑張っていたことに。
変わるわけないのに。
どれだけ自分が正しくて、相手が間違いだと思っていても、変わるわけ、ないんですよね。
「強力なバーベンダー」でこじ曲げようと思っても、ウンともスンとも言わない。
そこに気付いたのです。
もし、あの時、「仮に」と視点を置き換え、考えなければ分からなかったと思います。
もう一つ言うと、あれほど謙虚になって自分を省みることもなかったかもしれません。
謙虚になることが視野を広げ、自分自身の成長に結びついたと思っています。
前回、「うつ」のことを記事にしたときには、記事が長くなると思って割愛させていただいたんですが、誰かの心に届くと幸いです。
もし、苦しんでいらっしゃる方がいらしたら、試しに「仮に」と置き換えて考えてみてはどうでしょう。抜け出すヒントが見えてくるかもしれませんよ。自分を責めることはありません。置き換えるだけです。
私はその時、決めました。
自分が変わろう・・・と。自分が器を大きく持てるように変わろう・・・と。(いちばん難しいことだと思うけど)
そして、賢くなれれば少しでも賢くなろう・・・と。
自分の価値観を変える必要はないけれど、いろんな価値観の人がいて、いろんな性格の人がいて当たり前。自分以外の人の価値観、性格を認めるだけでいいんだ・・・と。
「あぁ・・・そんな人もいるのね・・・」と。
あと、太陽の光をたくさん浴びて、適度な運動も、必要だと思います!
気持ちは「その気」ではないかもしれませんが、一日少しずつでもいいので、太陽の下で身体を動かしてみてはどうでしょう。
一日一分がそのうち二分に、二分が三分に・・・と増えていくかもしれませんよ。
進むのはゆっくりゆっくりでいいので、出来る範囲で頑張って!
身体を動かすと血流が良くなるのが分かります。
私は最初、無理のない程度で、やるべきことを1つ2つだけ決めてユルユルでスタートしました。家族にどう思われようと気にしないようにして、自分の心身状態を治すことに専念しました。
そこから徐々に年月を経て抜け出すことができました。
自分のことを分析したときの以前の記事を、参考に貼っておきますね。よろしければ読んでみてください。
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