【新社長メッセージ】かつて誰かの答えに依存していたわたしが、社長になり思うこと
はじめまして！
ディスカヴァー・トゥエンティワン取締役社長に就任した谷口と申します。noteでは、わたしの想いをみなさまにお伝えさせていただければと思います。
公式の御挨拶はこちらから↓↓
2004年、ディスカヴァーに入社。
ディスカヴァー・トゥエンティワンは、その名のとおり、「21世紀を発見する会社＝21世紀を拓く会社」として、1985年4月に誕生しました。
わたし自身が入社をしたのは就職氷河期と言われる2004年。
社員30名程度の規模のアットホームな雰囲気ながら、「紙の本にこだわらない」「新しいことをやろう」という気概にあふれていました。
最初の配属先は、営業部。CDサイズのエッセイや翻訳の自己啓発書が主力コンテンツで、宮本哲也さんの『強育論』を出版し、教育書という新しいジャンルに挑戦していた頃でした。東北から九州まで、全国の書店さんを飛び回りました。
そのときのわたしの（心の中の）ミッションは「書店さまを起点に土地の文化を作る」こと。書店さまとご相談して、様々な売り場づくり作りにチャレンジしました。本当にたくさんのことを教えていただいて、大好きな書籍で売り場を作るのも出張もとても楽しかった。
読者のみなさまがくださるメッセージもあたたかいものばかりで、イベントなどで直接お話しさせていただくのも嬉しくて。
そのうち、わたしは何かを選ぶはずだった。
何年か働いたら結婚するのかな。結婚したら子供も生まれて、退職するか仕事を続けるか。実家にでも帰るのかな、なんて、のんびり考えていたものでした。
そのうち、そのうち、わたしは何かを選ぶのだろう。
でも、「そのうち」はいつまで経っても来なかった。ガーン。
働いている間に時代は、世界は、テクノロジーは、驚異的なスピードで変化を遂げていきました。個人の生き方も多様になり、仕事も人生もライフスタイルも、何を選んでも自由だ、と言われる時代になりました。
え？ 何やればいいの？
そのうちが来なかったわたしの目の前に広がっていたのは「〇〇せねばならない」「〇〇しなければ」「〇〇だからやらねば」というワールド。
なにか・誰かに気持ちが依存し、なにか・誰かの答えのみで動いていたわたしは機能不全を起こし、数年前に文字通り倒れました。
誰かに答えを求めるのではなく、自分で主体的に決める。
そのときに、自社の書籍をもう一度、最初から読みはじめたのです。
わかっているようでわかっていなかった「自律」「主体性」「成長」「選ぶということ」。すべてが自社の本につまっていた。わたしは自社の本を読んでいたのに、それだけで終わっていた。
弊社代表の伊藤守の著作にこのような言葉があります。
“もともと、人には無力感なんてなかったんです。
だから、そういう謂れのない「無力感」なんて、とっとと脱ぎ捨てることです。
どうやって？それはあなたが選ぶのが最初なんですよ。”
ーー『いまここから始めよう』
しなければ、ではなく、何をしたいのか、何をわたしは。
何を本当は選びたいのか。
そこにある問題自体は変わらない、でも答えは自分の中にしかないし、見えかたは自分次第で変わってくる。ただただ不安に襲われるだけではなくて、問題を扱える自分に変わることができることにハッと気付いたのです。
いま「今まで通り」が通用しない、見たことのない新しい世界、未知の未来が広がっています。前提が崩れるとき こそ、自分の「軸」が揺らぐときこそ、真の自分の欲求に気付きやすいものです。
ディスカヴァーは35年間『視点を変える、明日を変える』をコンセプトにめまぐるしい変化の中で新しい様々な価値観を提供してきました。
「誰かに、『答え』や『正解』を求める」のではなく、自分が、自分で主体的に決める。
選べるようになる。選べる自分に成長する。
今までのディスカヴァーを守りながらも、上記のメッセージを、より世界中のたくさんの方に、書籍・コンテンツを通して、新しいかたちで日常の中で気軽に触れて、考えて、感じることができる体験をいちから作っていきたいという強い想いが今、わたしの中にあります。
そしてディスカヴァー自身も変わることを恐れず『人と組織の可能性を拓く』というミッションのもと、みなさまが、自分自身の主体的な人生をとことん愉しみながら！歩めるよう、一緒に、人生を、成長を、全力でサポートし、寄り添っていきたいのです。
＜取締役社長＞
谷口奈緒美（たにぐちなおみ）
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