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夫婦でも報・連・相はサボらない『不機嫌な妻 無関心な夫』【無料公開#5】

シリーズ累計35万部突破の『察しない男 説明しない女』や10万部突破の『話し方で損する人 得する人』など、コミュニケーション本のヒットを生み出してきた五百田達成さんの最新刊『不機嫌な妻 無関心な夫』を11月20日に発売することとなりました。その最新刊『不機嫌な妻 無関心な夫』の一部を無料公開します。

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夫婦関係を「無償の愛で結ばれた家族」と勘違いしないためには、ときに相手を「戦友」と思って接するのも有効です。

夫婦には、24時間・365日、さまざまな課題や問題が降り注ぎます。

結婚式をどうするか、住む場所をどうするかなどは、まだほんの序の口。
子どもを産み育てる、近所とうまくやる、仕事とのバランスを取る。産休、育休、転職、病気、親の介護……。

ライフステージや環境の変化とともに、次々と困難・トラブルが押し寄せます。夫婦は一緒に協力してこれらを解決し、乗り越えていかなくてはなりません。その大変さはまさに毎日が戦場のよう。
戦争のたとえが不穏なら、一丸となってモンスターを倒すRPGのパーティのようなものとも言えます。あるいは一緒に起業するビジネスパートナーでしょうか。

そんな二人にとって何よりも大事なのは報告・連絡・相談。いわゆる「報・連・相」です。
情報共有がうまくいってないチームはすぐにつぶれます。実際、夫婦で共有すべき情報は山のようにありますよね。

大きなところではお互いの人生の目標・ビジョン。
今後どのような夫婦でいたいのか、どのような家庭をつくっていきたいか(子どもは欲しいのか欲しくないのか、すでに子どもがいる場合はどのように育てていきたいか、今後どんな場所でどんな暮らしがしたいのか等々)といったものから、次の休暇はどう過ごすか、あるいは今日の夕飯は何にするかといったことまで、夫婦で共有すべき事柄は多種多様です。

また、日々の予定(飲み会や友だちとの約束など)や健康状態、家電の故障や不具合、実家の親の状況などの細かな連絡事項も大切です。

さらに、「仕事のストレスがつらい」「子どもは欲しくないと思っていたけれど、気持ちが変わってきた」といったそれぞれの心の内も、それがふたりに関係することであればすべて、共有すべき情報です。

仲良し夫婦ほど「報・連・相」をサボりがち

夫と妻とでビジョンがズレている場合には(めんどうでも)すり合わせが必要ですし、細かい連絡事項はお互いがしっかり把握しておかなければなりません。そのためには、夫婦間の正確で明確で迅速なコミュニケーションが重要になります。

それなのに、残念ながら夫婦は「報・連・相」をサボりがち。

夫婦という関係が長くなればなるほど、あるいは「自分たち夫婦は仲がいい」という自負があればあるほど、より〝なあなあ〞になってしまう。こんなこといちいち言わなくても察してくれているだろう、とたかをくくってしまうのです。

言いにくいから言わない、相手が不機嫌になるから言わない、という理由もあるでしょう。さらには、自分では言っているつもりでも相手には全然伝わっていないというケースも少なくありません。

戦場での情報不足は、即、命取り。ささいな連絡ミスが、夫婦のいざこさに発展するケースは実に多いのです。

ですから夫婦のコミュニケーションは、なんでもいちいち言い合うのが大事。以心伝心なんてあてにしてはいけない。しつこくしつこく、これでもかというくらいに話しましょう。

POINT 夫婦は戦友。「報・連・相」を怠らない


著者紹介

五百田達成 (いおた・たつなり)

作家・心理カウンセラー。 米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。 東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。個人カウンセリング、セミナー、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。 専門分野は「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。 「スッキリ!!」(日本テレビ)、「この差って何ですか?」(TBS)ほか、テレビ・雑誌などのメディア出演も多数。 著書『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』『話し方で損する人 得する人』(以上、ディスカヴァー)はシリーズ70万部を超えている。


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