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うまくいっている夫婦の3タイプとは?『不機嫌な妻 無関心な夫』【無料公開#2】

シリーズ累計35万部突破の『察しない男 説明しない女』や10万部突破の『話し方で損する人 得する人』など、コミュニケーション本のヒットを生み出してきた五百田達成さんの最新刊『不機嫌な妻 無関心な夫』を11月20日に発売することとなりました。その最新刊『不機嫌な妻 無関心な夫』の一部を無料公開します。

あなたはどのタイプ?うまくいっている夫婦の3タイプをチェック

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①恋人タイプ:好きだから一緒にいる。「気持ち」がエネルギーのラブラブ夫婦

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独身時代のように恋愛感情で結ばれている夫婦。
この夫婦が大切にしてるのは「お互いの気持ち」。好き同士であること、気が合うこと、愛し合っていることが、夫婦の根本にあります。

コミュニケーションの特徴としては「愛情表現」が多いこと。「愛しているよ」「大好き」などと普段から言い合い、手をつなぐ、ハグする、キスするなどのスキンシップも頻繁です。

記念日を大切に祝う、人前で相手をほめる、なども自然に行えるふたり。
そうやって日常的に互いの気持ちを確認し反芻することで、恋人気分が自然と持続します。

●気持ちに頼るあまりすれ違う危険が

気持ちに頼る部分が大きいため、普通の連絡がおろそかになりがちなふたり。

「あ・うん」の呼吸で相手に伝わっているはず、愛し合っているからやってくれるはず、と、言葉にしないでいると、予想もしないすれ違いを生むことに。

「どうしてわかってくれないの」とケンカになることもあります。
あるいは「事を荒立てたくない」と、生活習慣の気になるところも見て見ぬふりをして、静かにストレスがたまっていったり。
長い結婚生活、恋心が醒めたり失望したり、と気持ちの浮き沈みもあるでしょう。
そういうときのために、ポジティブな愛情表現だけでなく、ネガティブな気持ちやちょっとした文句も、サボらず言葉にする習慣をつけたいものです。

「愛」という気持ちに頼りすぎることなく、たまにはふたりがめざす人生のゴールについて話し合ったり、共同生活のルール・マナーをきちんと決めたりすれば、よりバランスの取れた夫婦になれるでしょう。


②戦友タイプ:価値観が合うから一緒にいる。「計画性」がエネルギーのバリバリ夫婦。

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一緒に家庭を切り盛りしていく戦友のような夫婦。
この夫婦が大切にしてるのは「価値観」。今後どういう暮らしをして、どういう子育てをしたいかのビジョンが一致していることが、夫婦でいる理由。

コミュニケーションの特徴としては「プラン」をシェアすること。何歳までにマンションを買う、子どもは何人などのはっきりとしたプランがあり、それが夫婦間で共有されています。ささいなことでも報告・連絡・相談を怠らず、それぞれの役割を果たそうとします。お互いの収入もきちんと把握し、親の介護や子どもの教育への目配りもばっちり。
自分たちらしい家庭を築くためのビジネスパートナーのような関係です。

●ビジネスライクな関係になってしまう可能性も

コミュニケーションにゆるさや適当さがないふたり。
互いにきちんと向き合い、意見の違いのすり合わせも怠らない、と毎日やっていると、ときとして息が詰まってしまうことも。「話が違う」「一度決めたことなのに」とビジネスライクに相手を責めてしまったりも
します。

あるいは、人生のプランが達成されてしまうと燃え尽きてしまい、突然のふたりだけの時間にとまどったり。
長い結婚生活、モチベーションが上がらず、疲れてしまうこともあるでしょう。
お互い弱ったときは、隙のない話し方だけでなく、とりとめもないおしゃべりや出口のない愚痴に耳を傾けるといった、ゆるい気持ちのやり取りも必要です。

「価値観の一致」に頼りすぎることなく、相手を気遣って居心地のいい関係を保ったり、時には愛情表現で相手への気持ちを高めたりすれば、よりバランスの取れた夫婦になれるでしょう。


③同居人タイプ:ラクだから一緒にいる。「自律と距離感」がエネルギーのイマドキ夫婦。

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シェアハウスの同居人のような距離感の夫婦。
この夫婦が大切にしてるのは「一緒にいてラク」という感覚。それぞれの趣味や時間に干渉せず相手の生活を邪魔しない、友達の延長のような居心地のよさが、夫婦のウリ。

コミュニケーションの特徴としては「ルール」を決めていること。互いに自立した二人が、洗面所の使い方からタオルの干し方、家事の分担までルールを決めてそれを守ることで、ストレスのない共同生活を実現しています。
「ありがとう」をこまめに言うなど、マナー・気遣いも忘れません。相手の収入状況や実家の問題にもあまり踏み込まない、適度な距離感を保っています。

●ちょっとした変化で、それぞれの道を歩むことも

他人行儀とも思えるぐらい、さっぱりとした関係のふたり。
ゆるいつながりは、離れるのも簡単です。他に好きな人ができた、要らないと言ってたけど子どもが欲しくなった、突然海外で暮らしたくなった、など相手の価値観や気持ちに変化があったとき、ドライに「生活スタイルが合わなくなったね」「無理して一緒にいなくてもいいよね」と別離の道を選ぶことにも抵抗がありません。

長い結婚生活、思わぬトラブルや挫折に見舞われることもあるでしょう。
ルール・マナーといったオトナのコミュニケーションでは解決できない問題も増えてくるはず。そういうときは「熱い情熱」や「ふたりの絆」など、別のエネルギーも必要となります。

「互いに自立した関係」を過信することなく、好きなところを口に出してほめたり、時にはふたりの将来像について真剣に話し合ってみたりすれば、よりバランスの取れた夫婦になれるでしょう。


著者紹介

五百田達成 (いおた・たつなり)

作家・心理カウンセラー。 米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。 東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。個人カウンセリング、セミナー、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。 専門分野は「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。 「スッキリ!!」(日本テレビ)、「この差って何ですか?」(TBS)ほか、テレビ・雑誌などのメディア出演も多数。 著書『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』『話し方で損する人 得する人』(以上、ディスカヴァー)はシリーズ70万部を超えている。

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