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組織の若年化によるデメリットはある?【はじめての人事お悩み相談#5】#ディスカヴァー #人材マネジメント100のツボ

電子版5月28日、書籍版6月26日に発売の『図解 人材マネジメント入門』。本書では領域が広く捉えにくい人材マネジメントを、わかりやすく図解を交え体系的にまとめています。
そんな人材マネジメントの原理原則を詰め込んだ本書の著者である坪谷さんに、入社2年目にして今年の1月から人事担当となった弊社の社員井上が抱える悩みを相談してみました。

組織の若年化によるデメリットはある?

井上:ディスカヴァーは新卒率が高い会社で、年次の浅い人が多いです。例えば、あるチームは5年目と2年目と1年目で構成されています。会社がより拡大していく中で、新卒採用が鍵になっていくので、これからさらに若い人が増えてきます。イノベーションの手段として若者を入れるという意味ではいい面もあると思うのですが、どうプロフェッショナルになっていくかという面で考えると、仮決めや見習いのフェーズにいる社員が増えてしまって、それに値するだけの先駆者の量がたりなくなるのでは?という心配もあります。そこをどう解決したらいいのでしょうか?

坪谷:プロフェッショナルへの成長段階は以下のようになっています。


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坪谷:ただ、一人前になるまでのスパンは業界や業務によって違います。私がリクルート社で人材マネジメントのコンサルタントをしていたころは、年配でなければ一人前ではないという状況がありました。クライアントも経験豊富なベテランを求めているため、若いコンサルに不安を持つのは自然な話です。私自身若く見られないように苦労していました。ですから一人前になるには何年も、下手したら十何年もかかるという感覚を私も持っていました。
ところがベンチャーのアカツキ社に転職して驚きました。とても大きなプロジェクトのリーダーに新卒2年目の若手が任命されていたんですよ。でもやりきっているのですよね。人は任されたら伸びるのです。
若年化のデメリットというものはなくて、ディスカヴァー社に合ういい若手を取ることの方が大事だと思います。せっかく若い人ばかりなら、大事な仕事をたくさん任せて急角度での成長を狙うという方向がいいとおもいますよ。アカツキ社はそんな感じで、若手がとてもイキイキと活躍しています。もちろん苦労も葛藤もたくさんしていますが。

井上:でもその不安はものすごくあります。人事部の新卒採用が自分含め2名なのですが、もう1人は実質他の仕事をしていて、急にほぼ自分一人にオンライン面接を任されて、自分はどうすればいいんだろうとなっていました。そのなかで1年目の12月までの自分にはこれはできなかっただろうなということが、今思うとちょっとずつできるようになっていると感じています。それが自分の成長にもつながっているなという風に感じるし、今の話を聞いて、任せてもらったことが成長のカギになったのかと思いました。

全部任される経験は社会人としての成長の鍵

坪谷:ハイパフォーマーのインタビューをする機会がよくあるのですが、世の中で活躍している人たちのほとんどがそういう「一人でやり切る」経験をしていました。いきなり全部を任されて、全部を自分でやらなければならない経験を若いころにしているのです。この経験は社会人として成長する中で重要なチャンスだと思います。この経験で成長角度が大きく上がります。つまりディスカヴァーはそういうチャンスがあるいい状況にあるのだと思いますよ。

井上:たしかにそうですね。自分たちにとってはものすごくチャンスだなと思いながらやっていけています。

坪谷:多くの日本の大企業を見ると、上のポジションがふさがっていて、8~9年目の方でも新人の仕事しかさせてもらえないなんてケースもあります。

井上:ディスカヴァーと比べると全く違いますね(笑)自分でやらないといけないという負荷のある状況が成長のきっかけになるなと感じました。

坪谷:人事や現場マネジャーの立場で考えると、そういうチャレンジングな状況であるという自覚の元、状況をウォッチして定期的に1on1することが大事です。知らぬ間に転んでいる人がいるかもしれないですから。


<著者プロフィール>

坪谷邦生(つぼたに・くにお)

株式会社壺中天 代表取締役、株式会社アカツキ 人材マネジメントパートナー、株式会社ウィル・シード 人事顧問、中小企業診断士、Certified ScrumMaster認定スクラムマスター。 1999年、立命館大学理工学部を卒業後、エンジニアとしてIT企業(SIer)に就職。2001年、疲弊した現場をどうにかするため人事部門へ異動、人事担当者、人事マネジャーを経験する。2008年、リクルート社で人事コンサルタントとなり50社以上の人事制度を構築、組織開発を支援する。2016年、急成長中のアカツキ社で人事企画室を立ち上げる。2020年、「人事の意志を形にする」ことを目的として壺中天を設立。
20年間、人事領域を専門分野としてきた実践経験を活かし、人事制度設計、組織開発支援、人事顧問、人材マネジメント講座などによって、企業の人材マネジメントを支援している。
主な著作『人材マネジメントの壺 ARCHITECTURE』(2018)、『人材マネジメントの壺DEVELOPMENT』(2018)など。

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