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夫婦の愛情表現はしつこいほど行う『不機嫌な妻 無関心な夫』【無料公開#6】

シリーズ累計35万部突破の『察しない男 説明しない女』や10万部突破の『話し方で損する人 得する人』など、コミュニケーション本のヒットを生み出してきた五百田達成さんの最新刊『不機嫌な妻 無関心な夫』を11月20日に発売することとなりました。その最新刊『不機嫌な妻 無関心な夫』の一部を無料公開します。

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「愛してるよ」
「大好き」
「どうもありがとう」

最近、パートナーに対して、これらの言葉をきちんと口に出して言えていますか?「いまさら言えない」「照れくさくて言えない」などと思ってませんか?

相手を好きだと思う気持ち、感謝している思い、気遣う態度は表に出さないより出したほうがいい。というより、むしろ積極的にアピールしなければなりません。

ほとんどの夫婦の最も初期の形態は「恋人同士」だったことでしょう。恋人としての甘やかな気持ちを忘れないようにすることもまた、夫や妻に対して依存してしまわないために大切なことです。

恋人としての関係を忘れないようにする、失われつつある恋人感覚をよみがえらせるための手っ取り早い方法が、「愛している」「大好き」「ありがとう」といったポジティブな気持ちを常に相手に伝えていくことです。

わざわざ言わなくても、うちは通じ合っているから大丈夫。
うちは付き合いが長いから、感謝の気持ちは伝わっているはず。

これらはすべてNGです。「伝わっているはず」という思い込みほど危険なものはありません。

最後まで料理を残さず食べるのは「おいしい」と思っている証拠。
なんだかんだ言って最後に家に帰ってくるのは(妻or夫を)愛している証拠。
このようなまわりくどい愛情表現を「なるほど、そうですか」と受け止められるほど、
現代人はヒマではありません。

もっとわかりやすく、ストレートに「愛している」「大好きだよ」「ありがとう」「おいしいよ」「キレイだよ」「カッコいいよ」と言っていかなければいけないのです。

いつもお互いにいちばんの味方でいる

夫婦間でもルールやマナー、報・連・相が大事だとお伝えしましたが、これを突き詰めすぎると、本当にドライな関係になってしまう場合があります。

それではちょっと味気ない。正論だらけのマイホームは息が詰まりますよね。相手は同居人や戦友であると同時に、一度は「好き」という気持ちで結ばれたことのある「仲良し」「気が合う仲間」なのですから。

「依存」「甘え」との境界線が難かしいところではあるのですが、家庭には「ゆるさ」や「寛大さ」も大事。「しかたないなあ」と互いに許し合うには、愛や恋といった感情が不可欠。あるいは「常に味方でいる感覚」でもかまいません。

これは、なにもロマンティックな気持ちを呼び戻そうだとか、もう一度新婚のときのようにラブラブになろうということではありません(それでもいいのですが)。

ギスギスした敵対関係ではなく仲良しであることを互いにアピールし合うのは、無用な争いを避けるためには必要なコミュニケーション。野生のライオンやサイでもやっていることです。

「いまさら恋人として見るなんて無理」と思う人もいるかもしれませんが、大丈夫!
「ありがとう」「大好きだよ」という言葉を口に出し続けることで、必ず気持ちは変わってきます。心理学の研究でも、自分の脳は簡単にだませることがわかっています(笑)。ですからまずはどんどん言っていきましょう。恥ずかしいとかそういう気持ちは二の次です。

POINT 夫婦は恋人。愛情表現を忘れない


著者紹介

五百田達成 (いおた・たつなり)

作家・心理カウンセラー。 米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。 東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。個人カウンセリング、セミナー、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。 専門分野は「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。 「スッキリ!!」(日本テレビ)、「この差って何ですか?」(TBS)ほか、テレビ・雑誌などのメディア出演も多数。 著書『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』『話し方で損する人 得する人』(以上、ディスカヴァー)はシリーズ70万部を超えている。

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