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【「はじめに」公開】櫻井大輔 著『なぜ、人と仕事に困っているのにSNSを始めないんですか?』

人が集まる、仕事が集まる。
中小企業の生存戦略

公式アカウントTikTokフォロワー170万人越え(本書執筆時)を誇る
大京警備保障株式会社の事例が満載。
中小企業の生存戦略において、もはや必須となったSNSの活用術を学べます。

このnoteでは本書の冒頭を公開します。

はじめに

この本を手に取ってくださった方は、きっと私たちのSNSを見てくれているファンのみなさんか、そうじゃなければきっと会社の行く末を案じている経営者・役職者の方だと思います。

「商品・サービスが売れずに困っている」
「人手不足が続いてどうしようもない」
「今の状況をどうにか打破したい」
「問題は山積みだけど、何から始めたら良いか分からない」
数年前、私もまったく同じ状況でした。
先代である父から会社を継いだものの、2年後に父が他界し、身近に相談相手もいない。

「そもそも、社長って何をすればいいんだ?」
途方に暮れました。

そんな中、私に光を照らしてくれたのは東京・新宿にある大型書店です。「何が分からないかが分からない」状態の私でも、ビジネス書の棚の前に立ってしばらく背表紙を眺めているとピンと来るものが見つかります。それが自分にとっての正解かどうかは分からなくても、片っ端から読み漁り、できることはすぐに行動に移していきました。

試行錯誤をしていく中で、最も成果を生んだのがSNSの活用です。
私たちがSNSを活用し始めたのは2019年のこと。きっかけは人手不足を解消するためでした。当時の警備会社の有効求人倍率は99倍。名前も知られていない中小企業に勝ち目はありません。

これは本章で詳しく解説しますが、ある程度のお金をかけないと効果が見込めない広告とは違って、SNSには誰にでもチャンスがあります。
実際、TikTokに会社の公式アカウントで初めて投稿した後、1週間でフォロワー数は2000人になりました。その翌週にはある投稿をきっかけに、たった一晩で2万人フォロワーが増えたのです。

コメントなどを通知するバイブレーションが鳴り止まず、スマートフォンが入ったズボンのポケットが揺れ続けているほどでした。

この一度だけであれば「まぐれ」です。
しかし、これを戦略的に続けていけば広告を出さなくても会社の知名度を高め、価値を高め、人を集めることができます。

この本では私の経験をもとに
「広告費を一切かけていないのに、なぜキー局のニュース番組で取り上げられたのか」
「おじさんばかりの警備会社なのに、なぜ女子高生にまで名前を知られるようになったのか」
「名も知られぬ小さな警備会社だったはずなのに、なぜ100万人以上のフォロワーを抱えることができたのか」
「いわゆる3Kで、不人気業界なのに、なぜ若い人たちが集まる会社に生まれ変わったのか」
についてSNS活用のノウハウと共に解説します。

資金ゼロ、たった15秒あれば今すぐ実践できるこのSNS活用術が、以前の私と同じく経営に悩むみなさまの一助となれば幸いです。

目次

第1章 就活生の目に留まらない‟名もなき”中小企業たち
第2章 バズる?Tik Tok?インスタ? 「Z世代」の感覚と文化を理解せよ
第3章 「若手社員に任せる」は絶対NG! 経営者が本気でSNSを活用しなければならない理由
第4章 SNSは資産 勝敗を分ける「攻めの姿勢」と「明確な理由」
第5章 SNS×中小企業レガシーはブルーオーシャン! 事例に学ぶ活用術
終章 SNSを始めない理由、ありますか?

著者について

櫻井大輔 (さくらい だいすけ)
大京警備保障株式会社 代表取締役社長
東京都生まれ。高校卒業後、警備会社でアルバイトを経験。
その後メールオペレータ―、Webデザイナーを経て、28歳で父が経営する大京警備保障株式会社に入社。その後、31歳で事業承継。経営改善に着手。福利厚生、社内外との連携、全てがアナログだった環境を改善し「IT化」を図る。警備業界では活発ではなかったSNSを駆使し、外部へのブランディングを行う。特に社内の人間の雰囲気や人間性がわかるような動画を数々投稿する事で、SNS総フォロワー数は150万人、TikTokt等動画の総再生回数は3億回以上と着実に知名度を上昇させている。

書籍のなかに出てくる「知られていない=存在していない」というフレーズにはっとさせられました。どんなにいいものを作っていても、いい事業をしていても、知られていなければその人の中では存在していないのと同じ。自身も営業という立場として、まず知ってもらうことの大切さを再認識させてくれました。
営業部 滝口

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