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3/7追記 米国防総省がUFOの残骸を持っていることを認め、テスト結果を開示する?

コーリー・グッドが数年前から「ドリップ・ドリップ・ディスクロージャー(水滴が滴り落ちるような情報開示)」と言い表しているように、私達は何年もかけて少しずつ情報に慣らされてきました。ハーバード大学の教授がETの宇宙船の話をしたり、イスラエルの宇宙計画の責任者が銀河連邦の話をしたり、冷静になって考えてみれば以前では考えられなかったようなシュールな現実が顕在化しています。今回UFO研究者のアンソニー・ブラガリアがFOIAの情報公開請求で国防総省から得た回答も、ディスクロージャーへ向けての次の重要な飛び石の一つとなるのでしょうか?

今回はアンソニー・ブラガリアの当該記事を全訳して、それを見極めたいと思います。

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ペンタゴンがUFOの残骸を持っていることを認め、テスト結果を開示する

アンソニー・ブラガリア:筆者が3年以上前に提出した情報自由法(FOIA)による情報公開請求に応じて、最近アメリカ政府はUFOの残骸を所有しているという驚くべき事実を認めた。回答書簡の中で、米国国防情報局(DIA)は、UFOの破片が実際に回収されたことを確認することで、数十年に及ぶ憶測に終止符を打った。今では正式にはUFOではなく、UAP(未確認航空現象)と呼ばれているが、この物体の一部は、分析と「専門施設」での保管のために、ある国防請負業者に預けられていた。信じられないことに、公開された情報の一部では、1947年のロズウェルのUFO墜落事故で発見された「メモリーメタル(形状記憶合金)」の破片によく似た、形状回復特性を持つ物質について述べられている。

受け取った文書によると、回収された残骸には、他にも驚くべき能力があるようだ。曲げたり潰したりしても、元の形状を「記憶」しているだけでなく、これらの未来的な物質の中には、物を見えなくしたり、電磁エネルギーを「圧縮」したり、光の速度を遅くしたりする可能性を秘めているものもある。報告書の詳細の多くは墨消しされているが、残された情報からだけでも、これらの技術は、人類が知っているすべての既存の物質の特性を超えた、文字通りの量子的な飛躍を示していることが分かる。

最後に、この国防請負業者が保管していたUFOの残骸の行方は不明だ。数ヶ月前に彼らは従業員を解雇し、業務を停止した。この会社の元関係者はコメントを拒否している。

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情報公開請求

DIA(国防情報局)に行った2017年のオリジナルのFOIA請求は、政府とその請負業者が保有するUFO/UAP物質の物理的な説明、特性、構成に関する情報求めている。この請求は、その意味において曖昧さはない。それは、UFO/UAP物質と、「国防総省の職員が、残余、がらくた、発砲物、もしくは墜落したUAPや正体不明の飛行物体として回収した物理的な残骸」を指している。FOIAの請求の全文は、ここで見ることができる。

驚いたことに、DIAは回答の中で、回収されたUFOデブリとその分析、それが管理されていたプログラムであるAATIP(先進航空宇宙脅威識別計画)、そして防衛請負業者(ネバダ州ラスベガスのビゲロー・エアロスペース)が物体を保管していたことについて、私の請求に応える文書を持っていることに同意している。彼らはまた、研究されている物体の応用の可能性に関するいくつかの報告書も提供している。

FOIAの回答を待っている数年の間に、遅延や言い訳は数多くあった。その中には、記録検索には相談すべき別の政府機関が関与していたこと、元FOIA担当官が数ヶ月前に退職していたために、私が彼女に送っていたメールが読まれていなかったこと、DIAのFOIA主任であるSteve Tumiskiに私のケースを再指定したこと、などが含まる。弁護士を雇って訴訟を起こすと脅した後、DIAはやっと重い腰を上げ、対応したのである。

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ロズウェルとの関係

受け取った情報には、形状記憶合金であるニチノールに関する「先端技術報告書」と呼ばれるものが数ページ含まれている。ニチノールは、1947年のニューメキシコ州ロズウェルのUFO墜落事故で破片として落ちていた「メモリーメタル」と似た性質を持っている。

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ニチノールに関するFOIAの回答の中で発見されたページは、健康増進のために人体に取り入れる可能性が模索されている。ロズウェルの40人以上の目撃者が、「元の状態を記憶」できて、変形したり折りたたんだりすると、瞬時に継ぎ目なく元の状態に戻る金属のような物質について言及している。当ウェブサイトの一連の調査記事の中で、私たちが最初にこの宇宙船を再現しようとした時に、その材質の代表的な候補となるのがニチノールであるということは、説得力をもって説明している。ロズウェルの残骸は、墜落の後、オハイオ州のライトフィールドに運ばれた。(※後のライト・パターソン空軍基地)数ヶ月後、ライトはバテル記念研究所と契約を結び、メモリーメタルの製造に必要なニッケルと超高純度チタンの混合のための状態図(レシピ)の作成を開始した。1947年に墜落現場の上空を飛行し、1960年代にはライト・パターソン基地司令官であったアーサー・エクソン将軍は、研究者のケビン・ランドルにテープで証言している。彼は、テストされている残骸の一部は、「特別に処理された」チタンで構成されていると理解していると述べている。

そして、ロズウェル墜落事故から2ヶ月後の1947年9月、空軍情報部のジョージ・シュルゲン将軍は、空飛ぶ円盤の 「構造材料 」について、「金属とプラスチックの様々な組み合わせを利用した複合構造またはサンドイッチ構造 」で作られている可能性があると述べている。 またロズウェル墜落事故の破片の一部は、金属とプラスチックのような外観と特徴を示しているとも言われている。私が受け取ったDIAが資金援助した報告書では、「混合媒体」で構成された「メタマテリアル」(下記参照)と呼ばれる高度に設計された素材に言及している。メタマテリアルは、金属とプラスチックを層に重ねることができる。

受け取ったFOIA文書全体を通して、「先進的な航空宇宙プラットフォーム」でこれらの素材が使用される可能性が言及されている。ロズウェル墜落事故で発見されたデブリの特性と同様に、非常に軽量で強靭であることなど、望ましい材料特性が言及されているのである。

その他の材料
メタマテリアル
と呼ばれるこの素材の研究と応用については、広範囲にわたる言及があるが、その中には以下のようなものが含まれていた。

・「光を遅らせる」ために使用することができ、「光を完全な静止状態にさせる」ことすらできる。
(光の速さ、つまり秒速18万6000マイルで移動する電磁エネルギーを操作する能力を意味する)

・屈折、反射率を操作して光の吸収を増加させることで、不可視化を誘導できる可能性がある。報告書では、「光学的分離」や「透明性」などの用語を使用し、「メタミラー(MetaMirror)」技術について言及している。
(目に見えないもの、そしてレーダー、スキャニング又はイメージングによっても捉えることができないものを作る能力を意味する)

・「電磁エネルギーを圧縮する 」という興味深い能力を持っている。
(このような凝縮は、体積を小さくすることで、情報やエネルギーの容量を小さくし、それらの転送を速くすることができる)

・「造形時に決定された」と思われる、ある特定の 「可変共振(tunable resonance) 」を示す。
(「可変共振」とは、小さな刺激から大きな振幅を持つ振動のこと。最近の研究では、環境からエネルギーを取り出して低消費電力の電子機器に利用する「エネルギーハーベスティング」技術の可能性が示されている。)

これらの材料には、私たちの生活を変えるような、わくわくするような、しかし遠い未来のことのように思える技術的応用がたくさんあるようだ。
*メタマテリアルとは、比較的最近の造語で、自然界に存在する材料にはない特性を持つように設計された材料のことを指すと考えられている。これらの材料の中には、金属やプラスチックなどの複合材料から作られた複数の要素の集合体から作られているように見えるものもある。これらの混合媒体は、ユニークな電磁特性を示すように設計することができる。これらのメタマテリアルは、サブ波長のビルディングブロック(多くの場合、金属をベースにしている)から構成されており、光エネルギーと光場を極端に制御することができ、負の屈折のような効果を実現することができる。

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報告書の一部は、次世代のアモルファス金属(「液体金属」または「金属ガラス」とも呼ばれる)に焦点を当てたもので、これは原子スケールの構造が乱れた新しい合金です。ふつう金属は固体状態では結晶性であり、それは原子が非常に規則正しく配列していることを意味する。しかしアモルファス金属は、狂気のほどに無秩序でありつつ、同時に金属のようなユニークな材料であるため、多くの用途でプラスチックや金属に取って代わる日が来るかもしれないと考えられている。この材料は既存の金属より強く、軽く、プラスチックのように射出成形することができる(多くの報告されているUFOのように滑らで、リベット・継ぎ目・結合部が無くなる)そして決して腐食しないか、または錆びない。想像してみると良い。極度の鋭さが永続するために、一生使い続けることができるカミソリの刃。とても弾力性があるために、どんなプロよりも遠くまでボールを飛ばすことができるゴルフクラブ。本物の股関節よりも優れた性能を発揮する人工股関節インプラント。完全不滅の携帯電話ケース。
ビゲロー社に与えられた契約は、政府の公式UFO研究(その存在は、2017年にニューヨークタイムズによって明らかにされた)の支援の下にあった。その契約は、ビゲロー社がテスト用の物質を保持するための「特別に改造された施設」を建設するというものだった。米国防総省のUFO研究の取り組みは、先進航空宇宙脅威識別計画(AATIP)と呼ばれていた。これは何年間か(複数の名前で)実施され、情報筋によると、今日まで運営されている。このような契約技術サービスを必要とする「特別に改造された施設」の内部には何があるのか?この異常なデブリの性質は何であり、遮蔽を必要とするその性質は何なのだろうか?

DIAの回答

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上の画像は、DIAがFOIAの請求に応じた中で、「先端技術報告書」と呼ぶもののいくつかに付けた注釈である。

ここでは先進航空宇宙脅威識別計画(AATIP)は、別の、あるいは前身の名前である先進航空宇宙兵器応用計画 (AAWSA)と呼ばれていることに注意してほしい。

DIAから筆者に送られた書簡は、回収されたUFO物質の所持と防衛請負業者の関与を認め、いくつかの技術情報へのアクセスを許可している(ほとんどは拒否している)。書簡をスクロールすると、技術報告書のいくつかが始まり、下記の2つ目のPDFに続いている。最初の一束のPDFは、ここで見ることができる。

回答したFOIA担当者のスティーブ・タミスキ氏は、DIAが私の請求に応じて5 つの文書、合計 154 ページを確認したと説明している。文書の半分以上は公開されていない。そして、そのような地球外物質の研究は、154ページだけであるはずがなく、請求に関連するページは何千にも上るはずである。DIAは、文書の一部を秘匿せざるを得ない理由として連邦FOIA規則の適用除外3と6を引用している。適用除外3は、連邦法によって開示が禁止されている情報の差し止めを認めており、国家安全保障への潜在的な危害を理由に、この問題についての自由裁量権を与えないというものである。適用除外6は一般的に、個人のプライバシーに関わる記録に適用される。これには、開示における公共の利益に対するプライバシーの保護を秤にかけるバランステストが組み込まれている。

2つ目のPDFには、この問題について存在すると言われている154ページのうち、さらにいくつかのページが含まれている。この記事ですでに概説したような、これらの物質に関する知見を得ることができるのはここである。ここでは、メタマテリアル、不可視性、光の速度を遅くすること、電磁エネルギーを圧縮すること、メモリーメタルを人に移植すること、その他の注目すべきことについて知ることができる。

これらの物質がいつか私たちに与えるであろう技術を暗示するキーフレーズのサンプルとしては、2つのPDFから成るFOIA回答の以下のページにある。(※ここで言われているページは、1つ目のPDFの119ページから始まる「Metamaterials for Aerospace Applications(メタマテリアルの航空宇宙への応用)」という文書のページです)「光を減速させる」(18、27、6 ページ)、「光を完全に停止させる」(17 ページ)、「エネルギーを圧縮する」(6 ページ)、「生体材料としてのニチノール」(19 ページ)、光の「新たな材料ベースの完全吸収体」(24 ページ)、「新しい光絶縁体」(6 ページ)。

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どのような文書が保留されたのか?

FOIAの回答で提供された情報は、UFOデブリの研究から得られたことや、将来的にそれらの研究から得られた知見がどのように応用される可能性があるかについて直接関連する報告書であるように見えるが、発見されたデブリそのものについての詳細は含まれていない

残念なことに、報告書には、物理的な説明や物質の構成、物質の起源、関係する科学者の名前など、請求したことの多くが含まれていない。それは機密扱いのままである。しかし、それらの物質の研究から導き出された技術的な追求分野(すなわち、不可視性、エネルギー集中、光速制御、知的金属材料)は、一部公開されたことになる。公開された文書は、材料の潜在的な応用についての情報を知る助けにはなったが、破片が何で作られているかについての深い知見を与えてくれるものではない。彼らは、「新しい概念を提供する最近の実験」と、「新しい材料を生み出す可能性のある理論展開 」について語っている。DIAは、UFOデブリの存在やビゲローによる保管を認め、実際の関係者の名前は出さず、材料がどのような要素で構成されているのか、どのように処理されているのかなどについても述べず、ただこれらの材料の将来的な応用分野を特定することで、FOIAの請求に応えたと考えている。

以前に公開されたいくつかの報告書

私の請求が、「何年にもわたって広範な検索を必要とする元になったFOIA請求であった」というDIAの主張にもかかわらず、少なくともいくつかの報告書はすでに何らかの形で公開されていたように見える。しかしながら、重要なのは、ニチノール/メモリーメタルに関する報告書は過去に公表されたものが見当たらないことである。しかし、「Metamaterials for Aerospace Applications」と題された報告書と「Metallic Glasses」と題された論文はいずれも2020年6月頃にMysterywire.comに投稿されており、ドキュメントセクション深くにアーカイブされている。これは、政府とのコネクションが強く、UFO現象に強い関心を持つラスベガスのテレビ調査レポーター、ジョージ・ナップ氏が立ち上げた比較的新しいウェブサイトだ。

興味深いことに、これらの報告書には、著者である科学者の名前が含まれているのである!

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DIAは、「プライバシーの問題」を理由に、私の請求を拒否し、私に送られてきた文書には彼らの名前を含めなかった。

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私が文書を受け取った文脈は、回収されたUFOデブリとその潜在的に地球外の物質をテストして得られた情報の請求に直接応じたものだったことに変わりはない。私が文書を請求したのは、高度航空宇宙脅威識別計画(AATIP)に関してであった。しかし、ここにDIAによる意図的な難読化と意図的な混乱がある。この計画は以前、別の名前である先進航空宇宙兵器システム応用計画(AAWSA)で運営されており、文書にはAATIPではなく、このプログラム名が刻印されている。これによりDIAは、宇宙からの潜在的な脅威を特定する航空宇宙プログラムと、それに関連した空飛ぶ円盤の材料の回収ではなく、防衛のための先進的な軍事兵器プログラムに関連した研究であると主張することができてしまう。

ビゲロー・エアロスペースよ、デブリはどこだ?

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Bigelow Aerospace, LLCは、宇宙、異次元、地球外のものに強い関心を持つホスピタリティ産業の億万長者ロバート・ビゲローの発案による会社だ。ビゲローは、ハリー・リード上院議員や元ロックスターのトム・デロングなどの著名人と関係を持っていた。ビゲローは、非営利で、現在は消滅したNational Institute for Discovery Science(NIDS)のような以前の「ミステリー・ベンチャー」を持っていた。彼はまたある時は、超常現象が何年にもわたって発生していたと言われているユタ州の有名な「スキンウォーカー牧場」に関与していた。

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ビゲローは、資金と資源、起業家精神、超常現象調査への関心のユニークな混合をもたらした。1999年、ビゲローはビゲロー・エアロスペースを設立し、有人宇宙施設やインフレータブル構造の居住施設を開発した。ビゲローの施設は非常に秘密裏に運営されていた。まだ生きている彼らのウェブサイトには、すべての閲覧者に対して「ビゲロー・エアロスペース社の施設に招待された場合は、有効な運転免許証か政府発行の身分証明書が必要になります。管理者の許可がない限り、携帯電話、カメラ、フラッシュドライブ、ラップトップは敷地内に持ち込むことはできませんのでご注意ください。」という警告文が掲載されている。

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このリンクでは、ラスベガス近郊にあるビゲローの施設の航空写真を見ることができる。ほぼ全ての窓が塞がれ、極端に言えば全てが封鎖されている。これらの構造物が、国防総省がビグロー社との契約の中で、UFOの物理的な破片を収容するための「特別に改造された施設」として言及しているものなのだろうか?

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ビゲローが政府の公式UFO研究(その存在は2017年にニューヨーク・タイムズ紙によって明らかにされ、異なる名前で数年間運営されていた)の支援の下で与えられた契約は、テストする物質を保持するための「特別に改造された施設」を建設することだった。国防総省/ペンタゴンのUFO研究の取り組みは、先進航空宇宙脅威識別計画(AATIP)と呼ばれていた。それは何年か(AAWSAを含む複数の名前で)運営され、情報筋によると、また別の名前で今日まで運営されている。このような契約技術サービスを必要とする「特別に改造された施設」の内部には何があるのだろううか?この異常なデブリはどのような性質を持ち、何のために遮蔽を必要とするのだろうか?

不穏なことに、ビゲロー・エアロスペース社は昨年3月、突然、そしてひっそりと、85人の従業員のほぼ全員を静かに解雇したのである。同社の広報担当者によると、パンデミックの影響を含む「ある完全な問題の嵐」が原因だったということ以外には、本当の理由は何も語られなかった。

もちろん懸念されるのは、大量解雇と活動停止で、UFOの残骸は今どこにあるのかということである。これらの非常に貴重なUFO物質の現在の行方は不明である。今もビゲローが持っているのか?そうだとしたら、会社が実質的に倒産しているのに、なぜ?そのUFO物質は、別の保管会社に移ったのか?ペンタゴンに戻されたのか?疑惑の地球外金属がどこにあるのかを調べるために、ビゲロー・エアロスペース社の元警備担当者と法務担当者に最近連絡を取った。

ロバート・ビゲロー、並びに彼の警備主任と弁護士はコメントを拒否

ロバート・ビゲロー自身は、私のメールには答えてくれない。70代後半になったビゲローは、自分の研究について公の場で話すことを制限しているようだ。そこで私は、ライアン・アスレセン氏に連絡を取ろうとした。彼はビゲロー・エアロスペース社の元警備主任である。ビゲロー社に勤務する前は、米海兵隊で警備の仕事をしていた。また、倉庫管理や物流管理の経験もある。現在は、ラスベガスで民間の警備コンサルタントをしている。彼はまた、SFを自費出版しており、少なくともその一冊は敵対的なエイリアン種族関する本である。

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UFOデブリがどこにあるかを尋ねるメールをLinkedInを通じて送ったほか、彼のウェブサイトの連絡先ページからもメールを送り、彼の自宅のメールアドレスにも直接メールを送った。いずれも回答は得られなかった。

ビゲロー・エアロスペース社の元顧問弁護士であり、現在は個人事業を営んでいるラスベガスのジョン・フィールド法務博士に連絡を取ってみると、いくつかの知見が得られた。今回は、私は実際にビゲローの元内部関係者と話をすることができた。私は彼の受付担当者にメッセージを残し、すぐに電話をかけ直してもらった。残したメッセージは、フィールド氏が以前ビゲロー・エアロスペースに所属していたことに関連したものだった。会社が解散した今、UFOの残骸がどこにあるのか説明してくれないかと思って連絡したのだと伝えた。UFOの残骸が安全な場所に残っていて他の組織に移されたかどうかは知っているのか?フィールド氏は、私が誰と「提携している」のかを知りたがったが、問題の件については一切の議論を拒否し、「それについてはコメントできない」と繰り返した。私は、ビゲロー社が解散していることを説明し、一市民として、納税者として、政府から民間企業に預けられたUFOの残骸が、まだ安全なのかどうかを知る権利があると説明した。私はフィールド氏に、もしビゲローがデブリの保管業者でなくなったのなら、現在の保管業者が誰なのかを知る権利があると言った。フィールドは反論せず、ただ何も言えないと弁護士風に繰り返すだけだった。私は激昂して、率直に彼に懇願した。私はこの先どこを調べればいいのか?彼は私を手助けしてくれないのか?私はフィールド氏に、迷惑をかけるべきではない人たちに迷惑をかけたくないと言った。すると彼はロバート・ビゲローに直接連絡することを提案した。私は、ビゲローが私との連絡を拒否していることは彼に言わなかった。私がフィールド氏に、会社が解散する際に、法務部長代行として、あるいは社外弁護士として会社を代表しているのは誰か(つまり、最後に残った業務を担当する後継者は誰か)と尋ねたところ、彼は知らないと言った。私は彼に「信じられない」と言った。自分がいなくても会社の法的機能がどのように続くのかを何も知らずに、ただ立ち上がってビゲローがビゲロー・エアロスペースを去ったというのは、私には受け入れられない。フィールド氏は話の方向性が気に入らないと言って、話は物別れに終わった。

もっと多くを答えるべき時だ

今回のFOIA調査で判明したことは、確かに歴史的なものである。回収されたUFO物質は存在する。調査されている物質は、いつの日か、テクノロジーや日常生活の他の面で大きな進歩をもたらすかもしれない。しかし、DIAが公開を許可した資料は不完全であり、そのことについて彼らが引き合いに出した理由は弱い。なぜ、その資料がどこから、誰によって入手されたのかを明らかにしないのであろうか?なぜ彼らはこれらの技術論文の著者の名前を隠したのであろうか?一旦特定されれば、私たちは彼らに質問することができるからだ。彼らの身元と研究結果を除外する理由としてもう一つ言われたのが、国家安全保障に関わるからということであった。それはどうやら「この問題についての自由裁量権を与えない」という程に非常に重要なものであるようだ。 私は、当機関のFOIA不服審査官に書状を提出して、請求した情報の公開を防ぐこれらの適用除外に異議を唱えるつもりである。彼らには、この驚異的な地球外のハードウェアについてもっと多くを話すよう強要しなければならない。

いかがだったでしょうか。政府機関がUFOの残骸を保持していることを認め、その驚くほど先進的な材料特性と応用可能性を認めたというのは、隔世の感があります。スマートガラスパッドが作れそうな技術についての話もありました。他にもメタマテリアルの可能性は無限です。

同時にこの記事では多くの謎や疑問も提示されていました。またディスクロージャーのプロセスというものについても考えさせられました。ディスクロージャーとは待っていれば天から降ってくるものなのか?それとも今回のアンソニー・ブラガリアや、CIAのUFO資料を公開させたThe Black Vaultのように、情報自由法などの情報公開制度を積極的に活用して、こちらから求めていかなければ与えられないものなのか?いずれにせよ、このような研究者・探求者の仕事には最大限の敬意を払いたいと思います。

2/19追記

今回のニュースはタブロイド紙のザ・サンが報じました。

それをFOXのサラ・カーターも取り上げました。その他にもドラッジ・レポートなど、様々なメディアが取り上げたようです。

しかしFOIAの情報請求の先輩であり、スタントン・フリードマンとも交流があったThe Black Vaultのジョン・グリーンウォルドは、このニュースについて「タイトルに偽りあり」という結論を下しています。つまり「ペンタゴンはUFOの残骸を保持していることを認めたわけではない」ということです。

彼がアンソニー・ブラガリアの記事において正確ではないと指摘していることを、ごく簡単に要約しておきたいと思います。

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ジョン・グリーンウォルド:彼のオリジナルのFOIA請求を見ると、AATIPプログラムにおいて国防総省が保持している1.全ての材料/物体に関する物理的な説明、2.保持されている全ての材料/物体の起源、3.その材料/物体の取得状況(残余、がらくた、発砲物、もしくは墜落など)、4.全ての保持されている材料/物体を管理する官庁、5.全ての保持されている材料/物体に関する技術・分析報告書のタイトルと著者、6.全ての保持されている材料/物体の保管と研究に携わっている民間請負業者の名前、7.回収されたUAP材料のテスト結果(物理的な構成要素や、それが地球外のものか地球上のものかを決定する情報を含む)、などとなっています。そしてDIA(国防情報局)からのレターには、「ビゲロー・エアロスペース社からのUAP材料のテスト結果に関する全情報の請求」に返答していることが書かれています。

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しかし、これは彼らの書面上の一般的な表現にすぎず、彼らは請求のタイトルをコピー&ペーストしているだけある可能性が高いのです。(中略)公開された5つの文書はどれも高度な科学技術に関するもので、とてもクールな印象を受けますが、どれも機密文書ではありません。

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ただ「官用のみ」の指定があるので、FOIAなどの審査を受けずには配布することができない文書です。

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私は国家安全保障の理由から、リーク文書というのは嫌いなのですが、ジョージ・ナップがリークした文書と比べてみると、注意書きの中で隠されていた言葉は「Defense Warning Office」とAAWSAプログラムの責任者だった「James T. Lacatski」の名前だったことがわかります。どちらも公表されている情報なので、今回なぜ隠さたのかは興味深いところです。

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これらの文書にはエイリアンやUFOについて、または未知の残骸や墜落事故、それを倉庫で保管していることなどについての言及は一切ありません。だから記事のタイトルにあるように、「国防総省がUFOの残骸を保持していることを認めた」というのはアンソニー・ブラガリアによる誇張です。

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そもそも先進航空宇宙兵器応用計画 (AAWSA)とは、UFO研究プログラムではなく、国防のために超先端技術の航空宇宙兵器応用を研究するプログラムです。目的はその物理学や工学を理解することにあります。

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それに携わる請負業者は、材料、構造、推進力、動力などについて研究することが要求されています。今回のFOIA請求によって公開されたのは、これらの情報です。UFOの残骸であるという証明ではないのです。これは私の経験から言えることですが、FOIAの審査官は、実際はとても親身になって書類を探してくれるものです。彼らは「政府は全てを隠そうとしている」というステレオタイプなイメージを嫌っているのです。そして今回は、アンソニー・ブラガリアの請求の5番目の項目である「全ての保持されている材料/物体に関する技術・分析報告書のタイトルと著者」に関連する5つの文書を見つけてきたのだと思います。だから、その他の地球上のUFOの残骸などに関わる項目に関しては、確認されたわけではないということです。リストの中の一つの項目について確認されただけなのです。それが先進航空宇宙兵器応用計画 (AAWSA)の材料に関する5つの技術報告書だったということです。

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今年に入って、ジョージ・ナップはロバート・ビゲローにインタビューを行っています。その中でビゲローは、「私たちは多くの準備を整えなければならなかった。新たな施設を用意するために多額の費用を費やした。」「私は宇宙での生命維持システムを開発しようとしていた。」と語っています。ですから、これはそういう計画があったということであって、必ずしも彼が実際にその開発をすでに行ったとは限らないということを示しています。

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また、ジョージ・ナップとのやり取りの中で、ジョージ・ナップが「あなたはAAWSAPやBAASSプログラムの期間中に、各所に多くの問い合わせをしたものの、機密性の高いものへのアクセスは断られたのですよね」と聞くと、ビゲローは「ええ」と返事し、またジョージ・ナップが「機密にされているのは、直接的には軍事的な理由からでしょうか。どのようにこれを兵器化するかという点で、ロシアや中国も同様の研究をしているから、秘密にする必要があるのでしょうか。」と聞くと、ビゲローは「ええ」と返事しています。その後は、様々な国で起きたUFOの墜落事故の話題に移りますが、証拠に欠ける話で、ここでは関係のない話なので触れません。とにかくこの会話から、私は政府が民間請負業務であるビゲロー・エアロスペースに機密性の高い地球外のテクノロジーを預けたという事実はないだろうと考えます。
私はペンタゴンに問い合わせました。すると、以下の公式見解を得ました。

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「情報自由法の下でDIAが公開した文書に言及されているテスト結果は、既知の材料についてのものであり、先進航空宇宙技術のノウハウを確立するというAATIP計画のミッションに準じた研究目的で行われたものです。テスト結果がデブリのものであるという主張は不正確であり、誤解を招きます。」

まあ、ペンタゴンの言うことを信用しないという人もいるでしょう。だから私はハル・プットフ博士にも連絡を取りました。彼はTTSAの共同設立者であり、UFO/UAPの情報公開を支持している立場です。また、TTSAのADAMプロジェクトを通じて、彼らはUFOデブリを保有していると主張しています。

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また、プットフ博士は、AAWSAP計画において、ビゲロー・エアロスペース社の下部組織であるBAASS(Bigelow Aerospace Advanced Space Studies)を通じて、国防情報局との契約で38の国防情報参照文書(DIRDs)を外注した責任者なのです。プットフ博士からは彼の「チーム」が行ったことだと言って欲しいと言われていますが。しかし、プットフ博士はこれらの報告書の生みの親だったということです。私は彼に連絡して、確認を取りました。

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「ジョン、引用されているDIAのAAWSAP/AATIPプログラムによる5つの文書は、私たちが委任したものだが、これは先進航空宇宙応用のために重要な可能性を持つ先進材料の話題を扱ったものであって、保持しているUAPデブリについて評価したものではないよ。」

そして、これがとどめになると思いますが、ロバート・ビゲローはジョージ・ナップとのインタビューの中で、こう言っています。

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ジョージナップが「NYタイムズ紙は、あなたが"どこか他の場所"に由来する"なんらかの材料"を保管するために施設を改造した、と報じましたね。あなたはそれを一度でも保持しましたか?」と聞くと、ロバート・ビゲローは「何も保持したことはない」と答えたのです。彼はAAWSAPの研究に2億2千万ドルも費やした人です。そしてETは存在すると公言している人でもあります。本当にUFOデブリを持っていたら、持っていたと言うのではないでしょうか?

以上がジョン・グリーンウォルドによる指摘の要旨になります。読者の皆様はどうお感じになったでしょうか?確かにアンソニー・ブラガリアの記事のタイトルには誇張があったようです。しかし、それは指摘しておく必要はあるものの、あまり目くじらを立てるほど悪質なものでもないようにも思えます。政府機関というのは特にET関連の情報については「もっともらしい否認」をするものです。少なくともアンソニー・ブラガリアのFOIA請求がUFOデブリに関して情報を求める文脈であったというのは本当ですし、DIAが「全ての保持されている材料/物体に関する技術・分析報告書のタイトルと著者」の情報請求に応じて、文書を開示したのも事実です。事実ではなかったのは「ペンタゴンがUFOデブリの保持を認めた」という部分だけでした。

そしてジョン・グリーンウォルド自身も、ハル・プットフ博士も、もともと地球外のUFOの存在には肯定的(否定的ではないという程度)な人々です。しかしこのように、仲間とまでは言えなくても、UFO肯定派の中で情報の修正が行われることは重要だと思います。否定論者がそれを行った場合、一部の情報の瑕疵を突いて、全ての情報がフェイクだと言おうとするでしょう。ジョン・グリーンウォルドによる指摘は、それを未然に防ぐ効果があると思います。

しかし、ジョン・グリーンウォルドに対しては、証拠に厳格な人であり、それを徹底的に追究する、ちょっと気難しい人だという印象を持った方も多いのではないでしょうか。そこでおもしろい話があります。ハル・プットフ博士も言っていましたが、実は今回アンソニー・ブラガリアがDIAに公開させた5つの文書は、全部で38の文書からなる国防情報参照文書(DIRDs)の一部でした。

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機密文書ではないものの、一般には公開されていなかったこれらの文書を2017年末に世界で最初にリークしたのがコーリー・グッドなのです。

それはワームホールやワープドライブといった、宇宙航法に関わる2つの技術報告書でした。改めてこの文書の注意書きを見てみると、アンソニー・ブラガリアやジョージ・ナップが入手した文書と同じ注意書きがあり、この文書が一連のAAWSA文書の一部であることが確認できます。

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また、これらの文書について、証拠に厳格なジョン・グリーンウォルドはこう言っていたのです。

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つまり、ジョン・グリーンウォルドは間接的に、コーリー・グッドのアライアンス/ホワイトハットとのつながりが確かなものであり、コーリーがたまに「アライアンスから聞いた」と言って伝えている情報が彼の作り話ではなかったことを証明したことになります。また同時に、今回のアンソニー・ブラガリアの情報請求に対するDIAの回答が、コーリー・グッドを通じて行われたホワイトハットによるリークの延長線上、もしくは同じ文脈上にある可能性も出てきました。少なくとも今回彼のFOIA請求によって正式に公開された5つの文書のうち、2つは過去にリークされていますが、3つは完全に新たに公開されたものだからです。それはジョン・グリーンウォルドも認めています。

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今回の件をディスクロージャーにおける一つの進展と捉えるか、遅延と捉えるかは意見が分かれるところでしょうが、先進的な科学技術の理論がまず公開され、その概念に大衆が慣らされてから徐々に実用化されていく計画になっている、というコーリー・グッドの情報とは符合しているようです。誤解のないように言っておくと、コーリー自身は一刻も早くフル・ディスクロージャーを求めるスタンスですが、コーリーがアライアンスから得た情報では、アライアンスとディープステートの交渉による結果、折衷案としてそのような計画になったという話だったと思います。これもその交渉の時点での話であって、今後のアライアンス対ディープステートの力関係によって、筋書きは大きく変わってくる可能性はあると思います。

ジョン・グリーンウォルドの話に出てきた、ロバート・ビゲローがインタビューで語っていたという「世界各国で起きたUFO墜落事故」については、興味深いので、また後日この記事に追記したいと思います。公平性の観点からも、現在の彼の主張も紹介するのがフェアというものでしょう。

3/7追記

ビゲロー氏のインタビューの前に、The Black Vaultによる続報が出ていますので、そちらから見てみたいと思います。

ジョン・グリーンウォルド:先週、「国防総省がUFOの残骸を持っていることを認め、テスト結果を発表した」との主張がソーシャル・メディアといくつかの主流メディアを循環し始めた。最終的には、センセーショナルな見出し突飛な主張で知られているタブロイド紙の牽引を得ただけで、この話は、簡単に、むしろ迅速に論破された。しかし、この突飛な主張への短期の注目は、2017年からの別の話への関心を復活させた。それは、NYタイムズ紙が「金属合金が...未確認航空現象[UAP]から回収されていた」と述べた時のことである。しかし、これらの秘密の倉庫は、実際にその物質を保管してテストしていたのだろうか?もしそうでないとしたら、それはそもそも存在するのだろうか?

伝説の始まり
UFOの「金属合金」がラスベガスのビルに保管されているとほのめかす2017年のNYタイムズ紙の記事に関心が復活している。
2017年12月16日、ヘレン・クーパー、ラルフ・ブルメンタール、レスリー・キーンの3人が「光るオーラと『ブラックマネー』:ペンタゴンの謎のUFOプログラム」という爆弾記事を書いた。この3人のジャーナリストは、先進航空宇宙脅威識別プログラム(AATIP)を取り上げたのだ。それが彼らが「ペンタゴンの謎のUFOプログラム」と呼んだものである。 その記事の中には、発行人欄の31段落下に爆弾発言が書かれていた。「特別に改造された建物が、未確認飛行物体(UFO)から得た破片を収容するために使われていた」というのである。

「ビゲロー氏の指示の下、その会社(ビゲロー・エアロスペース)は金属合金やその他の材料を保管するために、ラスベガスにある建物を改造したが、(ルイス・)エリゾンド氏とプログラムの請負業者が、それは未確認航空現象から回収されたものだと言っている。」「研究者達はまた、物体との遭遇から身体的な影響を経験したと言っている人々を調査し、生理学的な変化がないか調べた。」と、記事は概説している。

The Black Vaultのツイッター上の24時間のアンケートでは、629人が投票し、圧倒的大多数がNYタイムズが実際のデブリがラスベガスの倉庫内にあったことを報じたと信じているという結果だった。誤差を考慮しても、調査対象者の4分の3がそう感じていることがわかった。

それを記事にした結果、報道を読んだ多くの人々は、それを論評したニュース機関とともに、UAPの「金属合金」がこれらの建物内に実際に保管されていることを信じた。この主張は多くのメディアで宣伝され、ラスベガスの秘密の倉庫内に収容された未知の航空機の「金属」の破片についての3年以上に渡るUFO伝説を作り上げることになった。その角度からこの話を報じたメディアは、Scientific AmericanLive ScienceNew York MagazineVice NewsSpace.comPopular MechanicsThe IndependentDeadspin、その他多くを含んでいて、そのすべてが「金属合金」とそれが保管された建物についてのNYタイムズ紙の主張を伝えていた。

はっきりとした説明
しかしながら、合金についてのNYタイムズ紙の一見議論の余地のない主張にもかかわらず、また、その報道に対して知られている正当な反対意見がなかったにもかかわらず、3年以上経った今、ここでの全体的な話に密接に関与していた人々によって、はっきりと説明がなされた。

The Black Vaultは今週、国防総省(DoD)を退職する前にAATIPプログラムを率いていたというルイス・エリゾンド氏から連絡を受けた。彼は、このウェブサイトの先週の記事で引用したNYタイムズ紙の引用文を見た後、それが一部の人々を混乱させているかもしれないと感じていた。

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「建物は物体を収容するために建設された。つまりそれは、仮にビゲローが物体を回収したら、その改造した建物に収容するということだろう。」「私は、ビゲローが実際にAAWSAPの物体を回収したとは言っていない。私はいつも言っているが、私はAATIPの一員であり、AAWSAPとはほとんど関係がなかった。」とエリゾンドはThe Black Vaultへの電子メールの中で述べた。

AAWSAPは、先進航空宇宙兵器応用プログラムであり、エリゾンドによれば、AATIPとは異なるプログラムである。AAWSAPが超常現象の幅広い視野に焦点を当て、BAASSと呼ばれるビゲロー・エアロスペース社の子会社が主導していたのに対し、AATIPは、エリゾンドが国防総省で働いていた時に主導していたUAPの「実際の仕組み」に焦点を当てたものであった。

NYタイムズ紙は、当初の報道ではAATIPよりもむしろAAWSAPプログラムの方についての主張をしていたにもかかわらず、AAWSAPという名前には言及していない。

そして何もなかった
ビゲローがUAP材料を保管していたと言ったことをエリゾンドが否定したので、残るは「プログラムの請負業者」も謎の合金の保管を確認していたというもう一つのNYタイムズ紙の主張となる。明らかにされているように、ビゲローは、AAWSAP関連全体の請負業者である。そして偶然にも、彼はつい数週間前のビデオインタビューで、UFOの「金属合金」の主張に関する発言をした。

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MysteryWire.comのジョージ・ナップ氏との一対一のディスカッションで、ビゲローはこの主張について単刀直入に質問された。ジョージ・ナップが「NYタイムズ紙は、あなたが"どこか他の場所"に由来する"なんらかの材料"を保管するために施設を改造した、と報じましたね。あなたはそれを一度でも保持しましたか?」と聞くと、ロバート・ビゲローは「何も保持したことはない」と答えた。

ビゲロー・エアロスペースに保管されていたUAPデブリについて、請負業者がNYタイムズに報告していないことを確認するために、The Black Vaultはハル・プットフ博士にも連絡を取った。プットフ博士はアーステック・インターナショナル社の社長兼CEOであり、この当時は請負業者であり、AAWSAPの期間中はBAASSの「上級科学顧問」を務めていた。AAWSAP期間中のUAPデブリの取得と研究に関するビゲローとエリゾンドの発言について質問された時、プットフ博士はThe Black Vaultに対して「彼らの発言は正しい」と答えた。

矛盾
The Black Vaultはまた、議論の余地がないどころか物議を醸し出している元の主張を書いたジャーナリストに連絡を取った。レスリー・キーン氏は直接回答した唯一の人物であり、The Black Vaultは彼らが元々書いていたことを 「誤解」していると考えている。

「あなたは我々が言ったことを誤解している。我々は、ビゲローがAAWSAPを通じて物体を回収していたとは書いていないし、ビゲローがこれまでにそれを入手したことがあるとも書いていない。」「我々が言ったのは、ビゲロー・エアロスペース社が建物を改造して、請負業者が未確認航空現象から回収されたと我々に言ったものから回収された材料を保管できるようにしたということだ。」とキーンは、Facebook上のダイレクトメッセージで述べた。

ブルメンタールとクーパーはThe Black Vaultのコメント要求に直接回答しなかったが、2017年12月17日のMSNBCでのブルメンタールのインタビューは、NYタイムズ紙が行った主張の追加の文脈を提供するだけでなく、状況をさらに混乱させている。

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NYタイムズがビゲローの建物が材料/物体を持っていたとは決して言わず、むしろ準備のために建物を改築しただけだというキーンの主張に反して、ブルメンタールは、この番組の中で、科学者によって研究されている「材料」についてのかなり詳細な話をした。実際には、ペンタゴンの「UFOプログラム」とAATIPについての彼の共著のNYタイムズ紙の記事について具体的に話した。彼は、記事の中で唯一「材料」について言及した部分を蒸し返したのである。そこでは、この記事の3人の著者が、UAPの「金属合金」を収容するためだけに改造されたビゲロー・エアロスペースの建物について書いていた。

「私たちが紙面で報告したように、彼らはこれらの物体に由来するいくつかの材料を持っていて、それは何であるにせよ、その驚くべき特性や、これらの物体のテクノロジーについて解き明かすために、科学者によって研究されているのです。」ブルメンタールはMSNBCのヤスミン・ヴォスーギアンに語った。「彼らはそれを研究しています。それは彼らが認識していないある種の混合物です。」

MSNBCとブルメンタールのインタビューを見る限り、記事の3人の共著者のうちの2人は、彼らが元々報告していた事実に同意していないようだ。

しかし、矛盾に見えるにもかかわらず、ブルメンタールは彼の過去の発言を擁護している。彼はThe Black Vaultに直接応答しなかったが、この矛盾について尋ねると、レスリー・キーンは、ブルメンタールのコメントを発表した。

「レスリーは先に私たちの2人のために答えた。MSNBCで私が言ったことは正確であり、それを超えるつもりはない。それ以上のコメントはしない。」

どうしたらキーンの発言とブルメンタールの発言の両方が真実たりえるのか、より明確にして欲しいと求めたが、キーンはこの記事の公開日までに回答しなかった。(続報があればこの記事に追記する)

さらなる混乱によって、2017年に報告された「金属合金」の背後にある真実は、時間が経つにつれてますます捉えどころのないものになっていくだろう。ブルメンタールの2017年のMSNBCでのインタビューから約2年半後、ブルメンタールとキーンは、2020年7月25日にProject Unityと呼ばれるYouTubeチャンネルの共同インタビューに登場した。このインタビューで、ブルメンタールは、実際にラスベガスに収容されていたものについての彼の以前の語り口を変更したように見えた。

「我々は、プログラムの請負業者であり、プログラムの資金を得たハリー・リードに近いロバート・ビゲローが、回収された材料を保持するための倉庫を建築したことを報告しました。それが記事の内容です。」とブルメンタールは語った。「私たちが得た情報はそこまでです。当時の私たちが知ることのできたのはそれだけです。」ブルメンタールは続けて、元の記事以来、彼らが知ったのは「・・・材料は提供されなかった」ということと、「・・・それらは倉庫には一度も保管されていない」ということだと述べた。

なぜ2017年のMSNBCで伝えられた材料とテストについての詳細な話が省略され、2020年には材料がラスベガスに収容されていなかった、またはAAWSAPのためにビゲローに与えられてさえいなかったと言う話に変わったのかは不明だ。

ウン百万ドル
もしAAWSAPとAATIPの冒険談の3つの主要なプレーヤーが口を揃えて、ラスベガスには「金属合金」がなかったと言うなら、なぜ最初の時点で建物が改造されたのだろうか?ビゲローによると、このような改造を行うための費用は「数百万ドル」にも上ったという。

「私たちは施設を購入し、建物を購入するために何百万ドルも費やした。私はこの所有地ですでにあったものに加えて、大規模な建設を行うという大規模な計画があった。それは本当に楽しくてクールなものになる予定だった。」NYタイムズの記事とAAWSAPを通じてビゲローが行った仕事について尋ねられ、ビゲローはMysteryWire.comにそう語っていた。「施設は地表部分があまりないので、宇宙で使う生命維持システムを使おうと思っていたんだ。外に出れるドアや窓がないからね。宇宙ステーションでは、設置した環境制御サポートシステムで作ったエコシステムに基づいて生き延びる必要がある。私は実際にそれらを地下施設に実装しようとしていたんだ。それはとても楽しい仕事だった。」

もしNYタイムズ紙の記事が、UAP材料のために改造された建物を建てるという点では正しいが、材料が実際に施設に保管されているという印象を与える部分だけが間違っているのだしたら、なぜビゲロー・エアロスペース社は、これらの「合金」や他の破片を収容するために、地下施設に人工生態系や「環境制御サポートシステム」を必要としたのだろうか?準備に「何百万ドルもの金」をかけてUAP材料の到着を待つように知らせたのは誰だったのだろうか?AAWSAP請負契約のためにビゲロー・エアロスペース社に支払われたとされる2200万ドルの中から、納税者の金で改造が行われたのだろうか?

これらの疑問に対する答えは不明である。

The Black Vaultは、AAWSAPと2017年のNYタイムズ紙の主張に関して、過去数年間に何度もビゲロー・エアロスペースに連絡を取ってきた。それらの要求は今日まですべて無視されてきた。

UFO材料はある。でもどこに?
UFOやUAPの材料についての報道が泥沼化した過去がある中で、未知の物体からの材料が実際に存在し、米国政府の公文書館で文書化されていると知ることは、あなたを元気にしてくれるかもしれない。その文書のいくつかは、何十年も前に遡るものだが、それでも文書化されている。

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(1997年1月、陸軍のFOIAを調べてみたところ、「デンマークの空飛ぶ円盤と疑われている」と書かれたかつて機密だったフォルダーがあった。事件は1947年に起きたと思われる。このフォルダの中には、「空飛ぶ円盤 」の破片の写真のコピーが多数入っていた。)

しかし、今はどうだろうか? アメリカ政府と軍は、UFOの人工物を積極的に隠し、実験しているのだろうか?

その答えは、なかなか出てこない。2019年5月31日、エリゾンドとFOXニュースのタッカー・カールソンのインタビューで、その真実は、一瞬ではあったが、明らかになり始めたのかもしれない。

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タッカー・カールソンは「この問題に関するあなたの米政府での10年間の仕事に基づいて、米国政府はこれらの航空機に由来する何らかの材料を保持していると信じていますか?」 と尋ねた。エリゾンドは答えに躊躇しながらも、「ええ、信じている。」と答えた。カールソンはすぐに「アメリカ政府が今現在、UFOの残骸を持っているというお考えなんですね?」と尋ねた。その質問がきっかけでエリゾンドはこれ以上の話をしなくなった。「残念だがタッカー、私は自分のNDA(秘密保持契約)には気をつけなければならない。これ以上詳しくは話せないが、しかし、簡単に言えば、イエスだ。」

エリゾンドはFOXニュースに出演した直後、アレハンドロ・ロハスとOpenMinds.tvインタビューを受けた。その中で、エリゾンドは、アメリカ政府が保有している材料についての自身の発言を話題にして、興味深いやりとりをした。

「タッカー・カールソンの最近のインタビューで、その材料が存在すると信じているかと聞かれた時、私は公式な立場を表明した。私は今も間違いなくその発言と同じ立場に立っているが、残念ながら、それ以上の詳しい話はできないと思う。」とエリゾンドは断言した。ロハスは「そうですね。そしてはっきりさせておきますが、あなたはそれが存在する可能性が高いと思っているが、それを証明できるようなものではないと考えているということですね。」 するとエリゾンドは 「そうは言っていない。私はただ丁寧に質問をそらすつもりなだけだ。」と答えた。こうして再びドアは閉ざされた。

エリゾンドはThe Black Vaultに彼の主張をさらに明らかにした。彼の「材料」についての主張は、「AAWSAPとは関係の無い実際の情報」から来ているそうだ。それがどこにあるのか、何なのかは謎のままだ。

いつになったら知ることができる?
アメリカ政府が本当にUFOの破片を持っているのかどうか、いつアメリカ政府が白状するのかはわからない。権力者たちは、その全貌が何であるにせよ、長い間それを隠蔽してきた歴史が文書に残っている。

しかし、全体像と究極の真実が実際に何であるかを知らないことへの一般の人々のフラストレーションにもかかわらず、そこに到達するために1つ重要なことがある。それは正確さだ。報道の正確さ、そして話を伝える側の正確さだ。

過去数週間で証明されたように、UFOデブリについての多数の誤った主張が流布され、簡単に論破された。NYタイムズ紙が3年前に発表した主張を部分的に変色させる新たな明快さと組み合わさって、それは根拠のない噂と不明瞭な主張の濁った泥沼になった。

表面的には、多くの話は明確で、簡潔で、心を揺さぶるようなものである。しかし、一度挑戦されると、多くの話は崩壊する。そして、まだ崩壊していないものは、ひどく疑わしくなる。

それが計画なのかもしれない。これは、アメリカの諜報機関が主導する大規模な偽情報キャンペーンの一部なのかもしれない。彼らは一般の人々を混乱させ、何も信じなくさせることに成功したのかもしれない。あるいは、これは一歩一歩「ディスクロージャー」の道へ私たちを導くための、よく練られた緻密な戦略の必要な部分なのかもしれない。この戦略は、一般の人々に徐々に信じてもらうために、絶対的な真実の中に不正確な情報を混ぜるというものなのかもしれない。 あるいは、全く別のものなのかもしれない。

このすべての根底にあるものが何であれ、結局のところ、誰もまだ正しい答えを持っていない。少なくとも、今はまだ。

国防総省のスーザン・ガフ報道官はThe Black Vaultに対して文書で公開された「テスト結果は既知の材料のものであって、UFOデブリのものだというのは不正確だ」と言っていましたが、元国防総省職員でAATIPに関わっていたルイス・エリゾンドは「AAWSAPとは関係なく、政府はUFOデブリを保持している」と主張していました。双方の言い分を合わせると、「政府はUFOデブリを保持しており、また、驚くべき特性を持った金属合金について既に知っていて、テストしている」という実態が浮かび上がってきます。結局アンソニー・ブラガリアの記事の不正確な見出しと大差ない話になってきましたが、正確性を求めるThe Black Vaultの裏取り調査のおかげで、話に厚みが出てきました。NDA(秘密保持契約)の縛りがある中で、実際の内部関係者であればあるほど、全容を話すことはできないのでしょう。それでもなお、国防総省が公式には驚くべき特性をもった金属合金の先進的な技術報告書を公開し、元職員がUFOデブリの存在を示唆したというのは、これが部分開示(パーシャル・ディスクロージャー)計画の一部であることを物語っています。そしてThe Black Vaultも最後にはそれを感じ取った様子です。

コーリー・グッドが以前伝えていた、「アライアンスとディープステートの交渉の結果、50~100年かけて情報開示していくことになった。まずは先進技術から開示される。」「アライアンスにも完全開示派と部分開示派がいる。」という話がリアルな情報だったことがわかります。ディープステートは大量逮捕を逃れるために、だましだまし部分開示計画を進めているのではないでしょうか?そしてアライアンスにもそれで良しとする派閥と、私たちが時として過剰に期待を寄せてしまう即時フル・ディスクロージャー派閥がいるということなのではないかと思います。

興味深いことに、NYタイムズ紙の2017年の記事の共著者の一人であったラルフ・ブルメンタールは、最新の記事でロバート・ビゲローについて取り上げています。この記事の内容については後述します。

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ジョージ・ナップによるビゲローのインタビューを見てましたが、UFOの墜落事故についての話はわずかでした。一応、紹介しておきます。

(動画の5分30秒過ぎから)
ジョージ・ナップ:あなたは何年間もUFOにのめり込んできましたね。1989年には私たちは一緒にドキュメンタリー・シリーズを制作し、その後にボブ・ラザーの証言が出てきました。(※ビゲローはボブ・ラザーとゼータ・レチクル2という会社を設立し、ラザーを資金援助していた時期がある。)それがきっかけだったのですか?それとも、その以前からUFOに熱心な関心を持っていた?

ロバート・ビゲロー:私はそれ以前から興味を持って調べていましたよ。何事でもそうですが、私はまず本をたくさん読むことから始めました。関連書籍を週に1冊読むのを1年間続けました。人々の話についていくためです。様々な事例について、コロンビアで起きたとか、アルゼンチンで起きたとか、カリフォルニアで起きたとか、人々がそういった話をしている時に、私はその基本的な情報を全て知っている状態にまでなりました。それはUFOの目撃事例だったり、墜落と回収の事例だったり、追跡事例だったり様々です。私は人々が何の話をしているのか理解できるようになりました。だからまず文献に目を通すことは必要です。読むことに努力を注がなくてはなりません。中途半端で放棄してはだめです。私は今でもその心構えですよ。今でも読書は欠かしません。そして人々とネットワークを築いています。親しく付き合っています。あなたもそうですよね。ジョージ、あなたは素晴らしいジャーナリストです。持っている知識も、調査してきた業績も驚くべきものです。私もある意味同じことをしているつもりです。私は自分のことを研究者だと思っています。時にはファシリテーターかもしれません。人々が答えを見つけるのを手伝ったり、一緒に共同作業を進めたりしています。

ジョージ・ナップ:あなたはこういった話題に関して優れた学習曲線を持っていますが、基本を学ぶためには多くの読書が必要だということですね。

ロバート・ビゲロー:ええ、またある意味ではまるで、私たちに真実を知らせない意図があるように感じます。こういった話題については、突然目の前にガラスの見えない壁が出てきて、そこより先に進むことが非常に困難になるのです。とても多くのことによって、焦らされるのです。

ということで、別に具体的な話でもありませんでした。しかしビゲローの探究心と勉強熱心なところは見習うべき部分があります。私たちはSNSやYouTubeでお手軽に「真実」を知った気になり、主流メディアの嘘を糾弾しつつ、主流メディアのファクトチェックで容易に論破されるような稚拙なフェイク情報を拡散して、「真実」を伝えた気になっているようではだめだと思います。そういった一切反省のない自己満足な態度が、「自分は目覚めているが、周囲の人々は目覚めていない。」と考える傲慢さを生み、その勘違いした態度が人類全体の目覚めを遅らせるのではないでしょうか。自分でも嘘や偽の予言などを拡散しておきながら、「主流メディアは嘘ばかり」と言ってみても、まるで説得力がありません。周囲の人からすれば「何かおかしな宗教に入信してしまったのだな」と思えるでしょう。それではディープステートの思う壺です。

そうは言っても、ロバート・ビゲローを持ち上げるつもりはありません。彼はロックフェラー・イニシアチブの一端を担っている可能性があります。

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これはローレンス・ロックフェラー主導のETディスクロージャー・イニシアチブですが、上の集合写真を見ると、若き日のスティーブン・グリア博士やリンダ・モールトン・ハウの間に、ロバート・ビゲローがいることが確認できます。

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ロックフェラー・イニシアチブとヒラリー・クリントンの関係については過去記事でも少し掘り下げました。

この記事ではバシャールとロックフェラー・イニシアチブのつながりをそれとなくほのめかしましたが、それは関暁夫のインタビュー本の中でバシャールがトランスヒューマニズムを肯定する発言をしていることや、リンダ・モールトン・ハウとのコラボレーションなども理由にあります。

この動画を見ると、リンダ・モールトン・ハウは内部告発者の証言から、「1970年代からETと地球人の間で惑星間貿易が行われきた」と考えていることがわかります。これはコーリー・グッドの証言ともよく似ていますが、彼女はコーリーのことが大嫌いなので、他の証言者からの情報でしょう。この貿易について尋ねられたバシャールはその存在を認めつつも、「実際それはとても最小限のもので、話は大きく誇張されている。」と答え、貿易されているのは何か?と尋ねられると、「宇宙の仕組みや、それが生むテクノロジーについての知識、人類の本当の歴史についての理解である。」と答えます。一つ変なのは、貿易の話なのに、こちらからETに渡されている対価についての言及がないことです。コーリー・グッドの証言にあった銀河間の「奴隷貿易/人身売買」の側面についてだけ、リンダ・モールトン・ハウやバシャールのナラティブからは欠落しているのです。なぜでしょうか?

地球上では奴隷貿易/人身売買が行われていることは周知の事実です。トランプ政権の最大の功績の一つは、そこにメスを入れたことでした。物事をフラクタルに考えると、宇宙規模でも奴隷貿易/人身売買が行われきたというコーリー・グッドの証言の方が真実味を感じます。またエリートによる人身売買や児童虐待、人身御供/人身供犠を伴う信仰のルーツを考えれば、これにETや異次元の存在が関わっていると考えた方が自然です。

実際にリンダ・モールトン・ハウの主張は、「人身売買」の側面に言及しないというただ一点を除いては、コーリー・グッドの主張とほぼ同じです。彼女がトランプとイーロン・マスクについて語ったこの動画はとても興味深いものです。

インタビュアー:トランプ大統領はロズウェル事件についての機密解除を行うつもりがあるかと記者に尋ねられて、その話題を却下する代わりに、彼は「興味深いものを実際に見たことがあるが、機密解除についてはわからない」と答えました。それについてどう思いますか?

リンダ・モールトン・ハウ:私は、私たちが思っている以上に、彼はET文明についてリードインされ(情報を与えられ)ていると思います。そう考えるのにはそれなりの理由がありますが、それについては言えません。このことは彼の日常の優先事項やツイートの内容を理解し難くさせています。なぜなら、もし彼が本当にこれまでの歴史的にも、これからの未来についても、大きな視野について理解しているのなら・・・というのも、私は一点の曇りもなく確信しています・・・それがイーロン・マスクであろうとなかろうと・・・私たちは火星に基地を持つことになるんです。それが私たちの飛石となって、大衆がより先にある現実に近づくことを加速するでしょう。本当は天の川銀河の先にはすでに地球人のチームがいて、惑星間貿易を行っているのです。

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彼らはどうやってその現実を、5000年間も「宇宙には私たちしかいない」と教えられてきたこの惑星に連結させるのかということなんです。今はまるで精神分裂病のような状態でしょう(笑)。だから、彼(トランプ)は宇宙軍の必要性について教えられている可能性があります。なぜならそれを公然の存在にする必要があるからです。それから宇宙軍の中で、惑星間貿易に携わる人々や起きてきた全てのことをひとまとめにして、公式なものとして包み込むのです。それが宇宙軍です。天の川銀河に人類が進出してきた40年の歴史を包み込むのです。火星も同じです。イーロン・マスクがこの前、2024年か2026年を皮切りに、スタークルーザーのようなものを使って、火星にバトンリレーのように人を送ると発表していました。彼は2030年までに、100万人の地球人を火星の基地に住まわせると言っていましたよ。(※正しくは2050年)それを読んで私が最初に思ったのは、「イーロン・マスクは何を知ったのだろう?彼は何をリードインされ(教えられ)たのだろう?」ということです。つまり、これは何らかの緊急性があって、彼は100万人の地球人を火星に送り込もうとしているということなんです。彼らは他に何を知っているのでしょう?今後何が起きる可能性があると知っていて、彼らはホモ・サピエンスの大規模な不測の事態への備えを確実にしようとしているのでしょう?地球からかなり離れた惑星上で?

最後はソーラーフラッシュ・イベントからの人類の種の保存計画をほのめかしているようにも聞こえました。宇宙軍についての認識もコーリー・グッドとほぼ同じようです。それにしても、イーロン・マスクの火星移民構想を見ると、コーリー・グッドが伝えていた火星の過酷な奴隷労働の話や、北朝鮮の帰国事業さながらのブレインドレインによる火星移住の話と不気味なほど類似してきたことに気がつきます。

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また、普通は地球での暮らしを捨てて火星に住みたいなどとは思わないものだと思いますが、まるでそれが富裕層が地球を脱出するための特権のように語られているのも不自然です。

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以前の記事で取り上げた、ライフボート財団やアルコル財団の計画が頭をよぎります。地球での居心地が悪くなったエリートたちは、マルデクやティアマトを脱出した時のように、火星へ逃れようとしているのでしょうか?イーロン・マスクの火星移住計画は、北朝鮮の帰国事業と同じにならない保証はあるのでしょうか?

話がかなり脱線しましたが、最後にNYタイムズ紙のラルフ・ブルメンタールによるロバート・ビゲローの記事を取り上げて終わりにしたいと思います。ビゲロー・エアロスペースのほぼ全社員を解雇し、実質的に会社をたたんだビゲローですが、彼の新たな関心事は、人間の意識と死後の世界の解明にあるようです。

ロバート・ビゲローは(そして私たちは)死から生き残れるのか?
あなたがそれを解明するのを手伝えば、彼は100万ドルを提供するという。
ラルフ・ブルメンタール:三途の川の対岸には何がある?ロバート・トーマス・ビゲロー氏が知りたがってる。特に今という時代には、誰でも知りたいのでは?でもビゲロー氏はただの誰かではないし、妻を亡くして自分自身の死に直面するただの76歳でもない。彼は億万長者の誘引力を持つラスベガスの不動産と航空宇宙産業の大物であり、宇宙や内宇宙、UFO、精神の領域を取り囲む彼のせわしない好奇心を満たす資金を持っている。

今、彼は「永久的な肉体の死後の意識の生存」の最高の証拠に、約100万ドルの賞金を出すと言っている。

言い換えるなら、ハムレットが死を不可避の境界線、「旅人が戻ってこない未発見の国の小川」と呼んだのは正しかったのだろうか?それとも、意識は何らかの形で肉体的な死を生き延びるのだろうか?つまり、ダライ・ラマが言ったように、私たちは単に「着替え」をするだけなのだろうか?

レイモンド・チャンドラーの「ビッグ・スリープ」はただの昼寝なのだろうか?

ビゲロー氏はそう信じている。「私は個人的に完全にそれを確信している 」と彼は言う。

これは困難な探求であり、おそらく一部の人にはフリンジサイエンスに思えるかもしれないが、ボサボサの立髪で口髭を生やした起業家であり、ビゲロー・エアロスペースとバジェット・スイーツ・オブ・アメリカの唯一の所有者であるビゲロー氏は、簡単には諦めない。彼は財産を蓄積し自分の興味を追求してきた。そこには国際宇宙ステーションに取り付けられたBEAMと呼ばれる彼の伸長性のある拡張可能な活動モジュールや、NASAのための膨脹可能な宇宙飛行士の居住空間の設計と構築が含まれる。

彼の航空宇宙事業は、最初の長期滞在型賃貸チェーンの一つであるバジェット・スイーツ事業から資金を得ており、現在では3つの州で約15,000人が宿泊している。この利益によって、最近の電話インタビューで彼が言ったように、「私自身の本当のブラックホール」であるビゲロー・エアロスペースに3億5000万ドル以上を投じることが可能になった、と彼は言う。

そのおかげで、ビゲロー氏は時折嘲笑されることもあるが、彼が「異常な出来事」と呼ぶものに関心を持つことで有名になった。その一つが、彼がユタ州に20年間所有する気味の悪い牧場であり、そこでは宙を飛ぶオーブや、その他の身の毛のよだつような現象が起きている。奇妙な出来事は国防情報局の関心を引きつけ、民主党上院の元多数派リーダーであるハリー・リード氏が確保した資金を介して、未確認飛行物体を研究する国防総省の取り組み、すなわち、2017年にニューヨーク・タイムズ紙によって明らかにされた「先進航空宇宙脅威識別プログラム(AATIP)」の結成につながった。

リード氏はビゲロー氏を「才気がある」と称し、政治信条の違いが激しいにもかかわらず、2人は緊密な協力関係を築いたと述べた。ビゲロー氏はトランプ大統領に優しい言葉をかける保守的な共和党員として知られている(少なくとも最近までは)。それでもリード氏はビゲロー氏を「高く評価している」と述べた。「彼は他の人が考えているだけの分野を実際に調べている 」と。

死後の人生の探求
昨年6月、骨髄疾患と白血病で55年来の妻ダイアン・モナ・ビゲロー氏(72歳)が亡くなって4ヶ月後、ビゲロー氏は死後に何が起こるかの研究を支援するために、ビゲロー意識研究所を静かに設立した。

これをきっかけに、死後に意識が生き残っていることを示す最良の証拠を求め、1位、2位、3位に50万ドル、30万ドル、15万ドルの賞金を授与する新しい死後の世界コンテストを開催することになった。受賞者は2021年11月1日に発表される。

応募者は、2 月 28 日までに、その分野の研究の少なくとも 5 年間の記録と、できれば英国の心霊現象研究協会のようなグループとの提携を持つ真面目な研究者としての適格を有する必要がある。
25,000語以内の論文を8月1日までに提出し、専門家の審査員団に審査を受けることになっている。ビゲロー氏は、何が最高の証拠足り得るか見当がついていると言うが、「先入観を与えてしまうので言わない」と述べた。

ビゲロー夫妻の意識への関心は、1992年に24歳の息子ロッド・リーを自殺で亡くした後に高まった。(その息子ロッド2世は薬物依存症と闘いながら成長し、2011年には20歳で自殺している。彼の妹であり、ビゲロー氏の孫娘であるブレアは、ビゲロー氏の航空宇宙と不動産会社で働いており、最終的にはそれらを引き継ぐかもしれない、とビゲロー氏は言った。)

息子の死後、慰めを求めて、ビゲロー夫妻は有名な霊媒師ジョージ・アンダーソン氏と面会した。彼らの息子と連絡は取れたのだろうか?「そうでもなかった」とビゲロー氏は言う。「しかし、私がリーディングから得たものは、私が思うに、彼の霊が存在し、彼は大丈夫だったということだった。」

死後の世界の経験を真剣に研究している研究者はほとんどいなかったので、1997年に夫婦はネバダ大学ラスベガス校のビゲロー意識研究講座に370万ドルの寄付をした。精神に傾倒したトランスパーソナル心理学者のチャールズ・T・タルトと、臨死体験の研究を普及させた作家のレイモンド・ムーディは、最初の2人の教授になったが、ビゲロー氏は数年後にプログラムを打ち切った。「悲しいことに、私たちは研究面で十分な進歩を遂げることができませんでした。」と彼は言う。

1999年にビゲロー・エアロスペースを設立し、翌年にはNASAから拡張可能な宇宙居住設備を作るライセンスを購入し、2006年と2007年には無人の膨張式モジュール「Genesis I」と「Genesis II」を軌道上に打ち上げた。

2016年には、イーロン・マスクのSpaceXがビゲロー氏のBEAMを宇宙ステーションに送り、そこにはセンサーが詰め込まれているが、ビゲロー氏は間もなく明らかにする「ファンタスティックで」新たな商業目的があると述べていた。しかしこの航空宇宙会社は、ネバダ州の知事がその非必要性を宣言した昨年3月、155人の従業員のうち約20人を残して全てを解雇し、閉鎖しなければならなかった。

意識研究プログラムを中止した後、ビゲロー氏はUFOに焦点を当ててきた。しかし彼のUFOへの興味は1947年にさかのぼる。それは未だに謎の何かがニューメキシコ州ロズウェル郊外の砂漠で墜落したことによって、空飛ぶ円盤にとっての目印となった年だ。

ビゲロー氏が言うには、その年の5月、彼が3歳の時、彼の母方の祖父母、トムとデルタ・テボは、日没後にラスベガス郊外の山を下って運転していた。その時、光る物体が彼らに向かって飛んできて、車のフロントガラスいっぱいに見えるまで接近し、彼らを怖がらせた後、光線となって去っていった。彼らは遅くに家に帰ってブルブルと震えたのであった。ビゲロー氏は「祖父はしばらく車を運転できなかったほどだ」と語った。

そして失われた時間に何が起きたかについては、「彼らは話そうとしなかった」とビゲロー氏は語った。

ビゲロー氏が「話すことのできない一件」というものも含め、彼自身も異常な経験をしたことがある。そういった経験は彼が7歳の時に始まった。「ただの夢を見ただけだろう」と 彼は言う。しかし、ネバダ州の砂漠でロケットや原爆実験の黎明期に育った子供には、それらの体験が印象に残っている。「私はすっかり夢中になっていた。」と彼は言った。

「12歳か13歳の時に、もしお金があれば宇宙に関係することや、UFOに関係することに本気で取り組もうと決心した。だから、大金を稼げるような分野の仕事に就くぞと、計画的に自分自身に約束したのだ。」

話しても構わないこと
アリゾナ州立大学でビジネスを学んだ後、ビゲロー氏は父親の後を追って不動産業に参入し、1987年にバジェット・スイーツを設立した。家具付きのユニットは、週単位または月単位で賃貸可能で、チップやぎりぎりの給料をもらって生活する低所得労働者を対象にしているが、パンデミック中は立ち退き禁止令のグレーゾーンに入っている。

ニューヨーク・タイムズは、バジェット・スイーツがテキサスとアリゾナで少なくとも46件の立ち退き訴訟を起こしていたことを12月に報じており、そのうち半分は法廷で勝利している。ビゲロー氏はテナントの苦情を「インチキ」と呼び、彼の会社はしばしば支払いに時間が必要な人に融資を延長していると述べた。

バジェット・スイーツは彼が自分自身に約束していた財産を作った。(1999年のウォールストリートジャーナルは、彼が彼の不動産帝国を9億ドルと評価したと述べた;。フォーブスは2007年に7億ドルと推定した。)今日、彼はしばしば億万長者と呼ばれるが、彼は具体的に言うことを避けた。「それは重要なことではない。金があれば言うのは簡単だが、それがすべてではない」と彼は言う。

しかし、その資金で彼は1992年にビゲロー財団を設立し、エリア51として知られるネバダ州の秘密基地で、回収された地球外生命体の飛行船のリバースエンジニアリングに取り組んでいたと主張するボブ・ラザー氏と協力するようになった。ビゲロー氏はまた、ハーバード大学の精神医学教授であり、信憑性の高い宇宙人による拉致の被害者へのカウンセリング経験について2冊の人気本を書いたジョン・E・マック博士や、マック博士と頻繁に協力している、芸術家から拉致研究家に転身し、自身の人気本を書いたバッド・ホプキンス氏を支援している。

1995年、ビゲロー氏は超常現象を研究するためにNational Institute for Discovery Scienceを設立し、翌年にはナバホ族の伝説に登場する変身魔女の愛称で知られる480エーカーのスキンウォーカー牧場のために20万ドルを支払い、おびえたオーナーであるテリーとグウェン・シャーマン夫妻によって明け渡された。

ラスベガスの記者ジョージ・ナップ氏らの説明によると、夫妻は銃撃を受けても無傷のままの巨大なオオカミ、犬を気化させた光る玉、牛を切り刻んで血を残さずに開腹させる目に見えない力などに脅かされていたと報じられている。

ビゲロー氏の調査チームは、研究所の科学主管であり生化学者でもあるコルム・ケレハー氏が率いているが、2005年に出版されたケレハー博士とナップ氏の著書「Hunt for the Skinwalker」によると、彼ら独自に超常現象を記録したという。

ある時、暗視ゴーグルを覗き込んだ調査員が、拡大する光のトンネルから大きなヒト上科の生き物が現れ、立ち去って消えていくのを見たと書いている。突然の空の裂け目から、別の次元が開いているように見えたこともあった。閉鎖されたトレーラーに牛が詰め込まれているのが発見されたこともあるが、どうやってそこに辿り着いたのかは不明だ。敷地内に繋がれた有線のビデオカメラは、その配線が引き裂かれたが、それに焦点を当てていた別のカメラには何も記録されていなかった。

ビゲロー氏は、スキンウォーカーのような一定の超常的なホットスポットのポータルを介して「次元間」の力が働いているのを見たことがあるという。しかし、牧場を頻繁に訪れていても、他の人が報告しているような寒気がするような出来事は経験しなかったとも言っている。それはまるで何らかの知性が、働きかける相手を選択しているかのようだと言う。

「私は毎晩丸太のように寝ていた」と彼は言う。身体的な被害はなかったが、彼や他の訪問者が家に奇妙なものを持ち帰ることがよくあったそうだ。例えば、彼の家の特定の場所で硫黄臭がするなど。彼の妻は、顔のない生き物がベッドの横に押し付けられているのを感じたという。

ビゲロー氏は2004年にDiscovery Science研究所を閉鎖し、代わりに米国防総省と秘密裏にUFOプログラムで協力していたビゲロー・エアロスペース先進宇宙研究所を設立した。両組織のファイルは部外者には封印されたままである。彼は2016年に牧場を約50万ドルで別の億万長者の不動産王ブランドン・フーガルに売却し、フーガル氏は個人的な現場調査を続けている。

「スキンウォーカーの主な謎は一度も解明できなかった」とビゲロー氏は言う。しかし彼は「私が個人的に始めたことや写真に収めたことなど、公表されていないことが沢山ある」と付け加えた。

彼が実際の遭遇体験者235人以上にインタビューをしたことから、圧倒的な「量で勝る証拠」と呼んでいるものをふまえて、「死んだ猫を路地裏に引きずり込んで、何も問題がないふりをするのは馬鹿げている」と彼は言う。

2017年、ララ・ローガンに「60ミニッツ」で彼に「宇宙人を信じますか?」 と聞かれた彼は、「間違いなくいると確信している。それだけのことだ。」と答えた。

「意識」とは異なり、広く 「ET」と呼ばれるものは、研究するための物理的な証拠を提供しているとビゲロー氏は言う。「もしかしたら、(ETから)何か異常なものを手渡されていて、(私たちが作れる物のようには)それが分析できないこともあるかもしれない 」と彼は語る。

しかし、地球外のものであることを示す物質/材料を所有しているかどうか、あるいは知っているかどうかの確認を求められると、彼は「私はその話はしない。私には話しても構わないこともあれば、そうでないこともある。」と言った

この世にいる間に何をするかが重要なのかもしれない
しかしながら、彼の新しい死後の世界コンテストについては、彼は喜んで話していた。その詳細は、日曜日深夜の全国放送の超常現象ラジオ番組「Coast to Coast」で彼が説明することになっていた。この番組の週末の司会者は、ビゲロー氏の長年の友人であるKLAS TVラスベガスのジョージ・ナップ氏である。

応募を審査する審査員団には、デトロイト医療センターとウェイン州立大学医学部の精神科医・神経科学者で中央情報局(CIA)に勤務していたクリストファー・C・グリーン博士、ライス大学の哲学・宗教思想のジェフリー・J・クリパル教授、そしてNetflixの6部作シリーズの元となった2017年の著書「Surviving Death: A Journalist Investigates Evidence For an Afterlife」の著者であるレスリー・キーン氏だ。

ビゲロー氏は、肉体の死が存在の終わりを意味するかどうかと、我々は宇宙の中で孤独であるかどうかという2つの「聖杯級の(最も答えを見つけることが困難な)」疑問のうち、まずは意識の生存について最優先に考えるつもりだと述べた。そこには特別に倫理的な思いがある。「この世にいる間に何をするかが重要なのかもしれない。」と彼は言う。「それがあの世で違いをもたらす可能性がある。」

宗教的にも聞こえる言葉だが、ビゲロー氏は教会や宗派ではなく「神の力」 を信じているのだと言う。

さらに、この2つの謎は何らかの形で絡み合っているのではないかとビゲロー氏は推測する。「壁を通り抜ける影を見ても、それが人間の霊なのかETなのかは分からない」とビゲロー氏は言う。

個人的な脚注を一つ。1月4日の午前5時45分に何が起こったのかは聞かないで欲しい。すさまじい音がして、私と妻と犬を直立させた。12階のテラスへのガラスドアは、まるでものすごい力で叩かれたかのように、完全にクモの巣状に割れていたが、何かが発射された形跡はなかった。二重窓ガラスの間の目に見えない湿気?それとも他の何か?私にも話しても構わないことと、そうでないことがある。

著者紹介:1964年から2009年までニューヨーク・タイムズ紙のスタッフ記者を務めたラルフ・ブルメンタールは、2021年3月15日にニューメキシコ大学出版局のハイロードブックスから出版される予定の『The Believer: Alien Encounters, Hard Science, and the Passion of John Mack』の著者である。

長い割には内容の薄い記事でした。それは本当に大事な核心部分については話したくないと思っているからなのでしょう。原文ではビゲローは「There’s things I don’t mind talking about and things I do mind talking about.(話しても構わないことと、構うことがある)」という言い方をしていました。それを真似したブルメンタールの家のガラス窓が割れたという話は本当にどうでもいい話です。しかしUFOデブリの所持については、ビゲローがジョージ・ナップのインタビューで正直に話をしていたのか疑わしくなってきました。また、NYタイムズ紙の2017年のUFO記事を書いたブルメンタール、レスリー・キーンは、心霊現象や人間の意識と死後の世界の研究の分野でもビゲローと緊密に協力していくつもりであることがわかりました。ビゲローは「ETも霊も次元間(インターディメンショナル)の存在である点で似ている」という趣旨のことを言っていました。それはある意味では真実でしょう。しかしこれまで「トンデモ」として一括にされてきた両者が、(パーシャル)ディスクロージャーにおいても同列に語られることになったことは興味深く思います。また、ビゲローとNYタイムズの記者のつながりがこれほどまでに深く、UFOだけでなく、心霊現象や死後の世界のディスクロージャーにおいてまで、NYタイムズやNetflixといった主流メディアを通じて主流派のナラティブを形成しようとしていることがわかったのは一つの収穫でした。



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