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棒読みのヒアリング 【こちら覆面DI室 #018】

「学生の学会発表みたいだったな...」

 新薬ヒアリングが終わり、
部屋から輸液メーカーMRのHさんが出て行くと、
薬剤部長がこんな言葉をもらしました。

棒読みでプレゼンをしていたのですが、
原稿を読んでいるわけではないのです。

自分の言葉で喋っていないので、どうにも眠くなってきてします。

よく1枚のスライドを1分で...などという教則があって、
確かに筆者もそんな教育を受けた記憶があります。

10分の学会発表ならスライド10枚です。

でもこれって、フィルムスライドを使ってプレゼンしていた頃のルールじゃないでしょうか。

当時は学会当日までに、写真屋さんへスライドを発注しなければならず、
発表スライドも10枚まで、などと決められていました。

でも現在はPCプレゼンなので、
それこそ発表直前まで修正することが可能です。

学会発表のスライド枚数制限もありません。

そのおかげで10分に20~30枚使って、
さらにアニーメーションや動画を入れたりした「高速プレゼン」が多くなってきています。

これに慣れてしまった我々に、
1枚1分の原稿棒読みプレゼンは、
ちょっと飽きつつあるように感じています。

かといって、速すぎてもついていけませんから、難しいですよね。

まずは1分に2枚くらいに挑戦して様子をみてはいかがでしょうか。

私ですか?
最近は1分に5枚くらいの「超高速プレゼン」です。
速すぎ?


「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。

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