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ネットワークオーディオに移行しました

2023年のブラックフライデーの機会に思い切ってiFiのZEN One Signatureを導入しました。

リッピングしたCDをスマホのアプリ経由で鳴らすにはDAPなるものがあれば十分らしいと知って、いてもたってもいられずほぼ衝動買い的に導入しました。

とても満足しています。一聴してすぐに高音の精緻な鳴り方に気づかされました。ハイハットやカウベルの出音の飛び出し方が素晴らしい。CDからCDプレイヤー経由で聞いていたものと段違いに鋭利に飛び出してきて、これまで聞けていなかった音を目の前に感じます。

また、スマホでYouTubeアプリで音楽を再生すると、低音側にも広いレンジ感があることに気づきます。YouTube音源は圧縮されていて高音も低音も鼻クソ以下だと思い込んで生きてきましたが、そんなことはありませんでした。ZEN One Signatureを使って初めて40Hz以下の低音を体感できたコンテンツもあり、YouTube音源の良さを再発見しました。

私は自分の音楽趣味や生理的趣味を自分で改造できると確信して生きているため、10年毎に音楽趣味を変えています。私には、特に興味のないコンテンツでも、約3週間毎日見聞きすると、良さを「分からせ」られ好きになってしまう雑魚特性が備わっています。10代はパンクロックを聞き、20代はジャズを聞き、30代は古楽とクラシックを聞き、40代はヒップホップとR&Bを(自分で自分に)分からせられて好きになっています。なんでも聞いているわけではありません。10年の節目に次の10年に聞く音楽ジャンルを決め、趣味を自分で学習しています。私の趣味は相変わらず狭いものだと感じています。

せっかくなので、40代である私がよく視聴しているヒップホップ・R&B系YouTubeチャンネルをご紹介しましょう。


"aprtment life"

ヒップホップやR&Bがメインの約1時間のDJセットで、アルコールや裸や暴力や薬物は登場せず、とても健康的で健全な、踊れる音楽が約1時間流れます。アパートの一室に集った男女が健全に音楽を楽しんでいるのがよい。上記のDJ、Glade Marieはゴスペル寄りでラテン系・インド系の楽曲が多く、背景知識に乏しくても踊れるのがいいですね。どういうわけか30~40Hzくらいの低音がモリモリに入っています。ぜひご自宅のスピーカーを震わせてください。

ヒップホップのPVはリリックも映像も暴力的で性的に直接的なものが多く、たいがいのPVでは、でかい車の横でお姉ちゃんが中腰でTバックのケツをブリブリ振っています。1990年代だけかと思ったらそんなこともなくて、2023年のTyga, YG, Blxstの『West Coast Weekend』でも肉感的でハーレム的な享楽が描かれています。男性アーティストだけかと思うとそんなこともなくて、女性ラッパーIce Spice、Doja CatやJanelle Monáeもセクシャルな表象を振りまいています。

暴力的または性的な表現は、他にどのような条件がそろって初めて有効な訴えになるのでしょうか。セックスという媒体または要素でなければ伝わらないメッセージや、顧客層があるのでしょうか。


"COLORS"

事務局はドイツにあるチャンネルのようですが、アメリカ黒人白人以外のR&Bやヒップホップアーティストを、フランス系、北アフリカ(アルジェリア)系、ベトナム系ふくめ幅広く紹介しています。どれも周縁的と呼ぶにはふさわしくなく完成されていて、自身の無知を思い知らされます。それぞれの出自とR&B・ヒップホップが混交されていて、大変良い。

上記のPriya Raguはスリランカの出自で在スイスのアーティスト。2022年の『Adalam Va!』はインドっぽさにおもねった感じもありますが、大変良かったですね。


R&Bやヒップホップ系のYouTubeチャンネルに詳しい方はぜひコメント欄でご教示ください。

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