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コーヒー豆、劇場へ誘う。



先日、現在執筆中の長編小説の中で鼻息荒くバレエ好きを強調してしまいましたが

書いていたら、無性に自分も行きたくなってしまいまして(実はパンデミック以来観に行ってなかった…!)、速攻で「何かめぼしいプログラムはないか」と物色したところ、6月初旬の『オネーギン』を発見。いくつか見たことのあるバレエの中でも、繰り返し観たい舞台。
プラハ国民劇場での上演で、残りの席も僅かでしたが、ボックス席の前列三つのうち、二つだけ売れていて一席余っているのを見つけて、迷いもなく購入してしまいましたよ。
自分の書いている小説の主人公レンカと同じく、一人バレエ(つまりは主人公に自分と同じことをさせてるわけです。笑)

そして先週末、行ってきました。
同じボックス席の売れていた二席は高校生くらいの男の子とそのお婆様。どうもお孫さんのほうがおばあちゃんを招待したようで、微笑ましかったです。休憩中にお二人に写真撮影を頼まれちゃいましたよ。
(今書いていて気がついたんですが、この席を二人分って、高校生、金持ってんなあ!…親が「ばあちゃんを連れて行ってあげてよ」って言って、二人のためにチケット購入した可能性もありますね。)

『オネーギン』はプーシキンの原作も長年の愛読書ですが、やはり文学作品の素晴らしさをバレエに残すのは難しく、ストーリーをなぞるだけになってしまうと思います。しかし、バレエの『オネーギン』は原作とは別物として大好きです(ていうか、ロシア語の原書を読めない時点からして私の知っている『オネーギン』は"別物"なんだろうなぁ。)

チェコに来るときに一緒に持ってきた日本語翻訳と、今回の公演のパンフレット。
チェコ語翻訳の『オネーギン』も読んでいますが、手元にありません。

ちなみに小説の中でレンカが行ったのはオペラ座としてありますが、私が2013年末に行ったのもオペラ座(Státní opera、直訳は「国立オペラ」)でのバレエ公演だったのです。今ざっとプログラムを漁ってみても、オペラ座では主にオペラが上演され、バレエは上演されていないようなのです。
確かそのころ国民劇場は修理中だったような、と思ったら、やはり2012年から2015年にかけて修理が行われていたという情報が出てきました。しかし、完全には閉鎖されていなかった模様。それでも普段国民劇場で上演しているものを他の劇場に部分的に移すことはしていたのでしょうね。

ともあれ、ほぼ衝動買いで久しぶりに観たバレエ、今回も以前と同じ名場面で感動に身を震わせての鑑賞となりました。

以下、久しぶりの劇場で興奮気味に撮った写真です。公演中は撮影が禁止されているので建物内部を紹介するだけの感じになりますが。早めに入ったので、最初の数枚はほぼ無人の状態で撮りまくったものです。

豆氏、二階ボックス席の手すりに立つ。
豆氏なし。オーケストラも良く見える席です。
通路からボックス席に入るドア。
天井。
休憩中に幕(第二緞帳?上の写真に写っている金ぴかの緞帳の後ろに垂れています)を撮ってみました。手すりには物を置いちゃいけないって聞いたことがあるんですけど、隣の人、堂々とパンフレット置いてます。


そういえば、劇場の外観の写真がない。
こういうレポート、慣れてないのでそういうところまで気が回らないんですよね…。
あ、一度だけプラハ国民劇場、noteでお見せしたことがありましたね!
こちらの記事に出てくる写真のうちの一枚で背景になっています。


豆氏のスイーツ探求の旅費に当てます。