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言葉による創作

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気が向いたときにやっている言葉による創作です。短編、俳句など。
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記事一覧

二回戦豆とよろめき惑う秋

なあんとらべあろ企画『月王を探す旅』二回戦進出でございます! 一回戦の結果はこちら↓ 二回戦のお題は各自好きなものを『月王写真集』から選ぶとのこと。 私は雨唄アユウさんご提供のお写真から、冒頭のイラストでコーヒー豆氏が背後に展示しているお写真を選びました。 ではこちらが拙参戦句となります。  風描く秋の空には色幾つ (かぜえがくあきのそらにはいろいくつ) 季語:秋の空 まさかの二回戦出場、それだけで胸いっぱいの私とコーヒー豆氏。 引き続きご企画楽しませていただきま

珈琲も奮う札幌秋の風

はい、やってまいりました! KaoRuが忙しさを言い訳に絞り出す苦肉の策「ドッキング記事」!(二記事に分けんかい!と自分でも突っ込みたいところですが、そうするとスカスカの記事が二つ出来上がることになりそうで、何とも心苦しく…汗) 春もこんなことしてました↓ 今回は何を目論んでいるのかと言いますと、まずはこちらのらべあろ企画『月王を探す旅』一回戦への参加。 そして投句の後、文学フリマ札幌9のための最後の宣伝をねじ込みます! ではまずらべあろ企画さまの月王戦から参ります。

恋を詠め豆には無茶な夏課題

こちらはらべあろ企画『夏の終わりに恋を詠む』参加記事です。 今回はKaoRuが単身で参加です。 タイトル句通り、コーヒー豆氏は「恋は詠めません」だそうで。 何でも「私は博愛主義ですから独占欲丸出しの『恋』などという心情を表す言葉は私の辞書には存在しません」だ、そうで。 ああもう勝手にしてください、ですね。 ではこちらが拙参加句となります。  炎ゆ地にて羽音せぬかと天仰ぐ (もゆちにてはおとせぬかとてんあおぐ) 季語:炎ゆ(晩夏) 「何のこっちゃ」と思った方もいらっし

珈琲も全て投げだす酷暑かな

酷暑だろうが冷夏だろうがサボタージュする気満々のコーヒー豆氏ですが、ま、これは想定内ですね。 去年のこの時期の敗者復活戦も屁理屈こねてましたしね。 ということで、こちらはらべあろ企画『星王を選ぶナツ』での一回戦落選者に与えられる復活のチャンス、The Challenge参戦記事です。 お題はすうぷさんご提供のお写真で、冒頭のイラストで豆氏が鑑賞しています。 では、今回の拙チャレンジ句、こちらになります。  龍二頭狙い定めて吸った涼 (りゅうにとうねらいさだめてすったり

珈琲の焦りもよそに夏の風

本記事はらべあろ企画『星王を選ぶナツ』、一回戦参戦記事です。 今回の星王戦は先日のSummer time企画のお写真の中からお題が選ばれるということで、一回戦のお題は冒頭のイラストの左手に掲げられているSen-singさんご提供の水車のお写真。 この度も「豆氏と勝手にコラボ」、やってしまいました。汗 実はコーヒー豆氏とワタクシ、7月14日が月曜日だと勘違いしておりまして、危うく大遅刻をするところでございました。 こうなったらヤケクソで十七音を並べてみます。 今回の拙参

名人と共に水面で夕涼み

ええっ、またまた見出し画像に豆氏が見えちゃった、ですって? おかしいですねえ!今回ばかりは心霊写真ではないのだし! ……失礼しました。しょうもないネタ、二度目は通用しませんね。 白状いたします。コーヒー豆氏、青鷺名人と夕涼みを楽しむべくSen-singさんご提供のお写真にするりと侵入いたしました。 本記事は先週第一部に参加いたしましたらべあろ企画『Summertime』、第二部への参加記事です。 第二部ではリレー式ではなく、皆さまから集まったお写真を好きに選んで詠んで良

夏の夜の夢に溶けるは豆氏かな

え?見出し絵に、豆氏が見えた……? それはアナタ、いわゆる見える人っていうヤツですね? だって、ご企画ルールの一つに「トップ画に指定された写真を使うこと」ってあるじゃないですか。 そんなところにコーヒー豆氏なんて登場させたら、ルール違反じゃないですか。 と、訳が分かるんだか分からないんだか不明瞭な(いや確実に分からない)冒頭、大変失礼いたしました。 本記事はらべあろ企画『Summertime』参加記事です。 ここで私が下手にルールを説明するよりも上記の主催者様の御記事をお

季語の美しさにもだえ詠んでみる~春の覇者決勝戦

本記事はらべあろ企画『春の覇者はわたしで決まりよ』決勝戦への参戦記事です。 ……へ?決勝戦って、言いました? 決勝戦って、予選を勝ち抜いた選手が出るヤツ? あ、はい、分不相応ながら、そんな流れになりまして。 ちょっと待った。アンタ、二回戦に超勘違い句を投句してなかったか? ええ、そりゃあもう、あの十七音自体に「間違い」などはないはずなんですが、それを詠んだ背景がね、なんともこっ恥ずかしいものでして(寝る前に投句して朝起きたらウミネコ編集長から非常に紳士的に救命ボートが出され

コーヒー豆、焦って素描と化す。

なんと!なんとらべあろ企画、『春の覇者はわたしで決まりよ!』の第一回戦にて第二回戦出場のチケットを手にしてしまいました! 第一回戦はコーヒー豆氏が不在だったので単身で参加したのですが、なんとまあ図々しいことに、「第二回戦に出られる」と聞いた瞬間に飛んで帰ってきましたよ、豆氏! いや、しかしだね、今の私には君を丁寧にペン入れして着色している時間はないのだよ。 ということで今回の豆氏イラストは素描で失礼しました。 で、第二回戦のお題の季語はというと 「啄木忌」。……ごめん

笞打つて芽立ちを急かす習ひなり

春のこの時期は毎年何かと忙しく働いております浦島Ru太郎(またの名をオリエンタル工作員ルゥノスケ……あと二つ三つ名乗っている名があったかな)、案の定今年もイースターの伝統をきちんとご紹介する余裕もなく(その割に小説は書いとるやん、という突っ込みも昨年と同じく)、なんとイースター記事と俳句企画参加記事をドッキングさせるという恐ろしい必殺技を捻り出しましたよ! と言うことで、本記事はこちらの春の俳句王を選出するらべあろ企画への参戦記事で(も)あります。 お題は「芽立ち」とのこ

駅名に十一音で荒れる東風

こちらはらべあろ企画『駅にまつわる思い出の一句』参加記事です。 らべあろ企画ではルール違反の常習犯であるワタクシではありますが、今回は!ルールをしっかり守って!駅名と季語をきちんと入れ込み、こんなものを引っ提げてきましたよ!(……最近の私の文章「!」が多い気がするんですけど。ちょっと落ち着きたいところです。) 今回の参加句、こちらになります。 オロモウツ中央駅に春踊る (おろもうつちゅうおうえきにはるおどる) チェコ東部モラヴィア地方にあるオロモウツ市の一番中心的な駅

豆逃げて一人で回す独楽ダブる

本記事はらべあろ企画『冬の覇者はワタシだ』(一回戦で落っこちた人のための)復活戦への参戦記事です。 最初に申し上げておきますと、本記事のタイトル、きれいに五七五になっていますが、参戦句ではありませぬ。 コーヒー豆氏の不在は薄々予想できていたのですが、「敗者復活戦じゃないよ、チャレンジ戦だよ」と念を送っても、帰ってきませんでした。 豆氏の言い分はこちら↓ では、どうでもいい前置きはこの辺にして、お題の「独楽」で詠んだ拙句、こちらになります。 似非談義好事家黙し独楽倒る

コーヒー豆、初仕事に色めき立つ。

どうも、描き初めをコーヒー豆氏に持っていかれたKaoRuです。 こちらのご企画への参戦記事です。 お題は昨年の秋王であられた鳥同盟の長のご指定で、「木菟(みみづく)」だそうです。 冒頭のイラストでも豆氏が(嫌がる)ミミズク君を抱きかかえております。 では、豆氏と私の今年の詠み初め、こちらになります。 木菟や白む吐息に溶く旨み (みみづくやしらむといきにとくうまみ) で、何が言いたいん? えっと、「木菟」のお題を見た瞬間にですね、ミミズクが雪の森の中で獲物を捕らえて喉

コーヒー豆、聖夜で詠み散らす。

あのさ、代わって詠んでくれるのはいいんだけどさ、君を体現化するのは結局私なんだよ?そこんとこ、分かってるかな?……とコーヒー豆氏への愚痴から始めてしまいましたが、豆氏が「素敵なご企画」と言っているのは、こちらのらべあろミニ企画です。 ええっと、楽しいクリスマス、普通のクリスマス、やっちまったクリスマス、の三つのテーマで詠む、というお題だそうで。 ちなみに冒頭の漫画の「家人(←これ、KaoRuのことですよ)が病に臥して」って、本当の話でして、先週木曜くらいから何だかおかしな