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言葉による創作

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気が向いたときにやっている言葉による創作です。短編、俳句、詩など。
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記事一覧

季語の美しさにもだえ詠んでみる~春の覇者決勝戦

本記事はらべあろ企画『春の覇者はわたしで決まりよ』決勝戦への参戦記事です。 ……へ?決勝戦って、言いました? 決勝戦って、予選を勝ち抜いた選手が出るヤツ? あ、はい、分不相応ながら、そんな流れになりまして。 ちょっと待った。アンタ、二回戦に超勘違い句を投句してなかったか? ええ、そりゃあもう、あの十七音自体に「間違い」などはないはずなんですが、それを詠んだ背景がね、なんともこっ恥ずかしいものでして(寝る前に投句して朝起きたらウミネコ編集長から非常に紳士的に救命ボートが出され

コーヒー豆、焦って素描と化す。

なんと!なんとらべあろ企画、『春の覇者はわたしで決まりよ!』の第一回戦にて第二回戦出場のチケットを手にしてしまいました! 第一回戦はコーヒー豆氏が不在だったので単身で参加したのですが、なんとまあ図々しいことに、「第二回戦に出られる」と聞いた瞬間に飛んで帰ってきましたよ、豆氏! いや、しかしだね、今の私には君を丁寧にペン入れして着色している時間はないのだよ。 ということで今回の豆氏イラストは素描で失礼しました。 で、第二回戦のお題の季語はというと 「啄木忌」。……ごめん

笞打つて芽立ちを急かす習ひなり

春のこの時期は毎年何かと忙しく働いております浦島Ru太郎(またの名をオリエンタル工作員ルゥノスケ……あと二つ三つ名乗っている名があったかな)、案の定今年もイースターの伝統をきちんとご紹介する余裕もなく(その割に小説は書いとるやん、という突っ込みも昨年と同じく)、なんとイースター記事と俳句企画参加記事をドッキングさせるという恐ろしい必殺技を捻り出しましたよ! と言うことで、本記事はこちらの春の俳句王を選出するらべあろ企画への参戦記事で(も)あります。 お題は「芽立ち」とのこ

駅名に十一音で荒れる東風

こちらはらべあろ企画『駅にまつわる思い出の一句』参加記事です。 らべあろ企画ではルール違反の常習犯であるワタクシではありますが、今回は!ルールをしっかり守って!駅名と季語をきちんと入れ込み、こんなものを引っ提げてきましたよ!(……最近の私の文章「!」が多い気がするんですけど。ちょっと落ち着きたいところです。) 今回の参加句、こちらになります。 オロモウツ中央駅に春踊る (おろもうつちゅうおうえきにはるおどる) チェコ東部モラヴィア地方にあるオロモウツ市の一番中心的な駅

豆逃げて一人で回す独楽ダブる

本記事はらべあろ企画『冬の覇者はワタシだ』(一回戦で落っこちた人のための)復活戦への参戦記事です。 最初に申し上げておきますと、本記事のタイトル、きれいに五七五になっていますが、参戦句ではありませぬ。 コーヒー豆氏の不在は薄々予想できていたのですが、「敗者復活戦じゃないよ、チャレンジ戦だよ」と念を送っても、帰ってきませんでした。 豆氏の言い分はこちら↓ では、どうでもいい前置きはこの辺にして、お題の「独楽」で詠んだ拙句、こちらになります。 似非談義好事家黙し独楽倒る

コーヒー豆、初仕事に色めき立つ。

どうも、描き初めをコーヒー豆氏に持っていかれたKaoRuです。 こちらのご企画への参戦記事です。 お題は昨年の秋王であられた鳥同盟の長のご指定で、「木菟(みみづく)」だそうです。 冒頭のイラストでも豆氏が(嫌がる)ミミズク君を抱きかかえております。 では、豆氏と私の今年の詠み初め、こちらになります。 木菟や白む吐息に溶く旨み (みみづくやしらむといきにとくうまみ) で、何が言いたいん? えっと、「木菟」のお題を見た瞬間にですね、ミミズクが雪の森の中で獲物を捕らえて喉

コーヒー豆、聖夜で詠み散らす。

あのさ、代わって詠んでくれるのはいいんだけどさ、君を体現化するのは結局私なんだよ?そこんとこ、分かってるかな?……とコーヒー豆氏への愚痴から始めてしまいましたが、豆氏が「素敵なご企画」と言っているのは、こちらのらべあろミニ企画です。 ええっと、楽しいクリスマス、普通のクリスマス、やっちまったクリスマス、の三つのテーマで詠む、というお題だそうで。 ちなみに冒頭の漫画の「家人(←これ、KaoRuのことですよ)が病に臥して」って、本当の話でして、先週木曜くらいから何だかおかしな

非力な祈りを胸に世界遺産で詠んでみる

らべあろ企画『日本の世界遺産西日本編』に参加いたします。 らべあろ企画ではルール違反常習犯のワタクシ……「と豆氏」、と言わないのは、現在コーヒー豆氏、既に年末年始の数々のイベントの準備に追われているらしく、私のところにいないから。 ということで今回は単身での参加となります。 しかし、ルール違反は健在です。笑 相変わらず「日本のことは分からん」とぼやきながら、私でも分かる、私も行ったことのある西日本の世界遺産、と考えあぐねて(京都に三年住んだことのある人間が何を言ってんだ

コーヒー豆、再び差し入れで誤魔化す。

こちらのご企画に、またしてもルール違反で参加のコーヒー豆氏(と私)。 らべあろ企画、日本のお城巡りの時も「日本のお城、分かんないんですよぅ」などと言って、差し入れで誤魔化し、何とかルール違反には目を瞑ってもらって参加してきたコーヒー豆氏(と私←しつこい笑)。 今回はせっかくご企画開催中に日本に滞在するというのに、やはり「日本のことは、分からん……」と尻込み。 とりもあえずも、チェコからのお土産を盾に、コソっと参上してみることにしました。 今回お持ちしたのは、「Láze

浦島、出航前に蒸される。

こちらの記事↓の続き(?)です。 日本にいる皆様が酷暑で大変なことになっている最中に、七月末から変に涼しくなってしまっていたチェコ(と、たぶん周辺諸国。) 先々週は、最高気温18℃もないくらいで大雨の中、野外テント下で震えながら書道ワークショップを開くという、酷暑とはまた違った酷な状況に置かれたりしていたのですが(しかも参加者もまばらだった…あの状況で仕事が少ないというのも、時間が遅く過ぎるので辛いものがありますな。) 夏はもう終わったのか?!と思いきや、ここ数日また暑

コーヒー豆、葛藤に絡む。

まだまだ狐につままれた気分ですが、コーヒー豆氏の協力を得られず自力での参加だったらべあろ企画『この季語を見事詠んでしんぜよう』敗者復活戦。 結果、まさかのまさかで決勝進出…! そんな、本戦で勝ち抜いてきたお三方に歯が立つわけないじゃん、とおっかなびっくり。 コーヒー豆氏、来たけど何とも非協力的。 しかもお題は『葛藤(つづらふじ)』。え、何それ?と思ってググったら、けっこう身近な植物ではありました。 実をつけるのは秋、とのことですが、この植物、私には実のイメージが一番強いの

コーヒー豆、平然と逃げる。

なんと! コーヒー豆氏、ここまで来てとんでもない屁理屈をひねり出しましたよ…! 一体何の話…?という方もおられると思いますが、先々週参加しましたらべあろ企画『この季語を見事詠んでしんぜよう』 第一回戦で、見事大敗したコーヒー豆氏(と私)。 なんと太っ腹なことに、ご企画では敗者復活戦もご用意されていまして それで、コーヒー豆氏に話を持ち込んだところ、冒頭のイラストのような反応が。 何という見栄っ張りな豆…。 しょうがないので、一人で詠んでみることにしました。 こち

コーヒー豆、冷や風呂で詠む。

なんと!なんとコーヒー豆氏、今週二度目の登場! 普段はふらふらして私のところには長居しないくせに、今週はなかなか消えない…と思っていたら、こちらのご企画に参加したかったらしいのですよ! 飲料の世界ではすでに王者かもしれませんが、俳句の世界でなんて、とてもじゃないけど…という忠告も聞かず、とりあえず第一戦には図々しくも顔を出すことにしたようです。 しかも今回は俳号まで考えてきて…「珈琲豆」、らしいです…。 そのまんまではないか。 とにもかくにも、コーヒー豆氏の一句、今一

コーヒー豆、波に乗る。

なんとなんと、らべあろ企画の観光バスツアー名勝・名城めぐり東日本編も、あれよあれよと最終目的地に到達したようです! いや、焦りました。 今回も「お城のことは、分かんないんで。終点で差し入れ用意して待ち伏せしてます」と最初から宣言していたワタクシ。 まだまだ皆様、ツアーを楽しんでいらっしゃる真っ最中なのだと思い込みカフカにとっぷり浸っていたらやって来ましたよ、コーヒー豆氏。 「金シャチ君と波乗りに行かせてください…」、ですって! なぜって、終点は名古屋城だから。 (ぬぬ、扉