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テロワール、この言葉が意味するもの


cf. 「新しいワインの科学」ジェイミー・グッド著 

⑴は普通に想像のつくことですよね。これに人(ぶどう栽培者)を加えることもあるようです。⑵がちょっと厄介なわけで。
土地固有の味わいって?、テロワールの風味って何?ということなんです。

⑵の話の例です。
牡蠣に合うと言われる、シャブリという白ワインは有名ですよね。畑のある地域は海底が隆起した地層なので、下層土に海洋生物の化石が石灰化した層があるとのこと。その石灰岩に由来するミネラル香やミネラル味がするので、生牡蠣にマッチするという話です。

結果的にテロワールを想像する風味があるのかもしれません。「テロワールの味わい」と表現が間違っているとも言えないのですが、その風味と土に直接的な因果関係はあるわけではありません。

自分の好みのワインに出会えれば、別にどうでもいい事かもしれませんが、こういう神話が実しやかに語れらていた時代があったんですね(笑)。

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