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「DX人材」とか言う言葉について

「DX人材」とか言う言葉が流行ってる。一応、意味は下記の通りらしい。
全然頭に入ってこないが。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

【出典】経済産業省「デジタルガバナンス・コード2.0」


つい最近までは「IT人材」だったのが、よりカッコつけて、「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)人材」という呼称になっているようだ。

お偉い人からすると、ただのIT人材とは違うんだ、と言われるかもしれないが、少なとも自分の解釈は同じようなものだ。
この言葉が嫌いということを書きたい。


なんで「特別な」人材にするだろう

カタカナ言葉を無駄に使うビジネス用語全体が嫌いという、身も蓋もない話もあるのだが。
この言葉はその中でも特に嫌いだな~と思う。


これ、日本人の他力本願属性が最大限に出ている単語な気がする。

普通の人材である僕たちは改革できなくて、DX人材とか言う特殊な人たちに社会を改革してもらいましょう。という無責任な感じがひしひしと感じる。
オジサンたちがITの勉強をしたくない言い訳ではないだろうか…

育成しよう、と言うけども、育成しようとする現在の偉い人が、何のITリテラシーが無いと、適当なコンサルタントとかセミナー講師とかにボラれて終わりなきがする。
何百万という講習代だけが、今日本に発生しているんだろうなぁ…


そもそもITって特殊なことなのか

マウスもなく、プログラムを打鍵しないとPCが動かない、インターネットもない時代のころならともかく、現代においては、ITの知識って全く特殊なものではないと思う。

ITの世界で一番素晴らしいところは、オープンソースという文化があり、「みんなで」開発して、モノを良くしていこうとしていることだと思う。
だから、インターネットにソースコードの書き方だったりとか、講座だったりとか、至る所に公開されている。普段見ているWebページも、どんなコードで書かれているかは、ボタン1つで簡単に見ることができる。

エクセルで自動化したい→マクロを検索して調べればよい
データベースからなにか取り出したい→SQLとかPythonを検索すればよい

インターネットでググれば、山ほど事例は出てくる。
初心者講座もある。

VBAでも何でもよいから、何かプログラミングをしてみればよいのだ。
特殊なことではなく、誰でもできることではあるというのを実感できる。
中2レベルの英単語ができれば、理解はできるだろう。
※もちろん、プログラミングの「センス」というのは絶対あると思っている。


DX人材による変革とか、大層なこと語る前に、何でもよいからプログラミング言語を触ってみれば良いのに。
別にプログラミング言語じゃなくても良いから、Microsoftの備え付けのアプリだったり、フリーソフトの活用性を検索して探してみるとかすればよいのに。

要するに、インターネットで検索することができるなら、DX人材といえる。
ほぼすべての大人がなろうと思えばなれる人材だと思う。

ITを特殊なスキルなように語るの、流石にやめませんかね…
スマホ持っているでしょ、あなた…


まあ、こんなこと言っている自分も、先輩の書いたVBAが読み解けず、すべての解読は放棄して業務が回るように必須なところだけ改修したりする、怠惰な人材ですけどね!

自分のことをDX人材とは言わないが、DX人材に期待、とか無責任なこと言う人材にはなりたくないな、と思った記事でした。

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