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アニソン×ロック=最強

FLOW THE FESTIVAL 2024 に行ってきた。FLOWが主催する、アニソンを歌ってきたロックバンドたちで構成されたフェス。

アニメファン向けのフェスとしては、「アニサマ」が有名だろう。毎年さいたまスーパーアリーナで開催されるアニソンフェス。しかし、アニサマと大きく違うのは、プロのミュージシャンで構成されたフェスということ。

最近のアニソンの主流は、どうしても「声優」になってしまう。声優が歌う曲も、全然嫌いじゃない。好きな曲もたくさんある。だけども、やっぱりライブなら「音楽」で生活しているプロたちの演奏を聞きたい。熱い音楽が聞きたい。そう思う自分にはまさにうってつけなフェスだった。


オタク心が分かった演出

フェスの開催の時間。大体のフェスは主催者である音楽会社やプロモーターの偉い人が出てきて、挨拶して終わり、である。しかし、今回のフェスは「アニソン」ロックフェスである。しっかりとそこのツボをおさえた演出だった。

いきなり、このBGMと共にルルーシュがナレーションしてくれるのだ。

ルルーシュ演じる福山潤ではなく、ルルーシュ・ランペルージとして。しっかりとフェス向けの盛り上がるセリフを言ってくれる。もうBGMのかっこよさと、「アニメ好き」にフォーカスしたこの演出に、いきなりメロメロだった。


そして、最初のバンド「GRANRODEO」。もちろん、アニソンを中心としたセットリストになるんだろうなと思っていた。だって、アニソンって説明文に書かれているフェスなんだから。そこまでは予想できる。

しかし、1曲目。大音量のギターイントロと共に、スクリーンに映し出されるのはこの映像。

え?って思っていると、そのままOPが流されるのである。本人たちの生演奏付きで流れるOP映像。オタクならテンションが上がらないはずがない。

KANA-BOONやSPYAIERを聞けるロックフェスはいくらでもあるだろう。しかし、アニメ映像付きで思いっきり声を出せるロックフェスは、これしかない。本当にオタクのツボを抑えた演出だった。

さすがに全曲アニメ映像付きではなかったが、逆にどの曲がアニメ映像付きで見られるか、そんな楽しみを持ちながらフェスを楽しむことができた。最初から最後まで本当にオタク心が分かっている演出だった…


諸ハンドの感想など

1日目はWelcome act以外は全部、2日目はオレンジレンジ以降を鑑賞した。割と全バンドいいところ、語りたいところあるのだが、さすがにとんでもない長文になっちゃうので、印象に残ったバンドを中心にサクッと感想を書いていく。

KEYTALK

1日目だと、一番ロックバンドとしてはレベル高かったような気がする。聞こえやすさとエモさのバランスがちょうどいい。だからなおさら、ベースが体調不良で欠席していたのが惜しかった。ここでサポートミュージシャンとかを入れず、あえて3人でやるっていうのが熱いよなぁ。応援したくなった。

DB超のEDのスターリングスターがめちゃくちゃ大好きだったし、生で聞いてより好きになった。いい曲すぎる。


SPYAIR

いやーカッコよかった。アニソンだらけの怒涛のセットリストで非常に楽しめた。ボーカルが代わって不安に思っていたところもあったが、そんなのは吹き飛ばすパフォーマンスだった。

でも、やっぱり初期曲の「イマジネーション」とかは歌いづらそうにしていた部分もあって。そんな中で、直近のハイキュー主題歌の「オレンジ」。これはもう完璧だった。やっぱり「自分の歌」っていうのは、聞いていても自然と馴染むことができる、いい曲になる。

そして、有名ボーカルの後釜として入った若者が、過去のボーカルの曲ではなく、ようやく「自分の」代表曲を持てるようになったんだなと思うと…そんなストーリーを勝手に想像して、勝手に泣きそうになっていた。エモくていい曲です。


しかし、ベーシストが完全に某オモコロライターにしか見えなくて…なんで誰もツッコまんの??


オーイシマサヨシ

いやぁ、シンガーってすごい…そんな感想を持ったライブだった。まずリハの時点のスタジオミュージシャンの演奏もレベルが高い。そりゃそうなんだが。やっぱ演奏だけでいうと彼らって超絶クオリティなんだよなぁ。

そして、その上で歌いまくるオーイシ。ボーカルで魅せる人間ってのはこういうことかと思わせるパフォーマンス。1日目ならベストアクトだったかなと思う。やっぱ売れている人間ってのはすごい。PV付きでUniverse聞けたのもありがたし。このPV死ぬほど好き。


ORANGE RANGE

ドラムとギターがドチャクソにうますぎた。正直舐めてました。オーイシマサヨシの時に書いたのと同じ感想になっちゃうけど、やっぱ売れているバンドってすごい。

タイトなドラムの音に、シンプルだけど「コレコレぇ!」っていう感じのギターが重なっていく。そこをドッシリと支えるベース。最高の楽器隊に、3人の力強いボーカルが乗っかてくる。

アニソンはアスタリスクの1曲しかやってないけども、超絶満足度が高かった。最高にかっこいいOP映像も流してくれたし。退場のとき、ギターを轟音でフィードバックさせながら退場していくのもロック。

調べたらドラムはスタジオミュージシャンだった。やっぱりなぁ。


FLOW

そしてフェスの主催者であり、トリのFLOW。やっぱり「GO!」は盛り上がるし、いいアニソンだらけ。個人的にFLOWのギターの音が好きだったんだなってことに気づけたライブでもあった。

一番好きな曲というと悩むけど、一番のベストアクトは「DAYS」だった。元々好きだったのでその補正もあるかもしれないけども、バンドとして一番あの曲があっているというか。ツインボーカルのよさがすごく出ている。

いろんな人とのコラボも最高だった。Creepy Nutsと歌う「GO!」は超貴重かつ最高だったし、「ウィーアー!」ぽいドラムの間奏だなぁと思ったらまさかのきただにひろし登場での「ウィーアー!」は激アツだった。

そして何より最終日最後の曲。1日目はFLOWの曲をフェス参加バンドみんなで合唱して終わってたから、最終日もそんな締めかと思っていたら…


まさかの「CHA-LA HEAD-CHA-LA」!!

しかも、2日目はJAMプロジェクトがいるので影山ヒロノブ御大がいらっしゃる。つまるところ、生「CHA-LA HEAD-CHA-LA」なのである!!
人生のやりたいことリストの1つに影山ヒロノブの「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を聞く、というのがあったので、これを達成させてくれたFLOWに感謝しかない。

しかし、すごいステージだった。シークレットゲストとしてCHICOが登場していたのだが、恐らく最年長の影山ヒロノブとの年齢差は孫くらいあるだろう。そんな2人が一緒に歌っている姿もなんかエモかったし、FLOWのつながりの強さを感じられた最高のステージだったと思う。


改めて感謝

サブステもDJやらダンサーやらを呼んで、トイレやご飯の隙間がないくらい「楽しい」が詰まったフェスだった。

どのバンドもアニソン比率多めで、ロック好きかつアニソン好きの自分からしたら、まさに夢のようなフェス。みんな最初から最後まで楽しめた、最高のフェスだったと思う。フェス史上一番最初から最後まで観客が残っていたフェスではなかっただろうか。

最後に次年度も開催すると発表してくれて、非常に嬉しかった。声優ではないアニソンが絶滅危惧種になっている今、このフェスは続いていってほしい。

以上、FLOWフェスの振り返りでした。あー楽しかった!

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