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プロトコル的会話がいらない友達

実は、自分の両親は昨年の夏から、沖縄に移住している。賃貸ではあるものの、沖縄にマンションがあり、そこで両親は生活している。
仕事も、父はほぼリタイアしており、割と理想の老後、最近の流行りでいうと、「Fire」した生活している。

割りとネタとしてインパクトがある話なので、職場の人とか、久しぶりに合う人には、困った時のネタとして、よく話をしている。この話題で5分は持つ。

なので、自分の周りの人はみんな知っている事実かと思っていた。1年間で会ってきた中で、絶対に一度は話をしているよな、と。


が、先日、高校からの友人と映画を見て雑談していた時のこと。しょっちゅう会っているので、この両親の移住の話も、とうの昔にしているものかと思っていた。

なので、サラッと「来週沖縄の両親のところに行くんだよね~」と話をした。
すると、「え、ナニソレ?」みたいな反応。かなりの頻度で会っていたのに、全然この話はしていなかったのだ。


この事実、凄く面白かった。つまるところ、しょっちゅう会っている癖に、ずっとゲームだの漫画だの、趣味の話しかしていなかったのだ。

普通のコミュニケーションではない。が、自分はこういうコミュニケーションのほうが好きだ。会社の愚痴や、身の上話も、すること自体は嫌いじゃないが、本質的に自分が人と話すときに求めているものではない。

もっと、「その人としかできない」会話がしたいと思うのだ。


別に、それがくだらない話でも良い。最近読んだ漫画のことでも、美味しい飲み屋についてでも良い。とにかく、その人でないと得られない情報、会話こそが、人と会う意味だと思うし、友達であることの意義だと思う。

まぁ友達であることの意義なんて考えて、友達付き合いはしていないのだが。でも、結果的に自分が友達と言える人とは、こうした自分が望む会話をすることができる人だけになっていると思う。


プロトコル的会話はいらない友人だった

自分が好きなYoutubeチャンネル、「ゆる言語学ラジオ」にて、こんなミームが提案されていた。
「プロトコル的会話」。


プロトコルとはどういう意味かというと

プロトコルとは、コンピュータでデータをやりとりするために定められた手順や規約、信号の電気的規則、通信における送受信の手順などを定めた規格を意味します。異なるメーカーのソフトウエアやハードウエア同士でも、共通のプロトコルに従うことによって、正しい通信が可能になります。

IoT用語辞典より

要するに、決まりきった様式で発信すること。ここから転じて、ゆる言語学ラジオにおいては、会話の冒頭に置かれる世間話的な会話のことを指している。

まさに、こうしたプロトコル的な会話が不要な友達だったということ。こういった人が身近にいるというのは本当にありがたい。ストレスなく付き合える。

まぁ、こんなこと言っているから、友達の数は少ないんですけどね!


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