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『けいおん!!』の1話のギターが最高な話

今回はタイトル通りの話になる。Prime会員なり、dアニメストアなり、何らかのストリーミングサービスを契約している人は、今すぐにけいおんの「2期」である『けいおん!!』の1話を見てほしい。

大丈夫だ。物語を知らなくても、何も知らなくても、感動できるはず。完璧な高校生の音楽アニメの第一話がそこにある。


誰もいない校舎。そこにギターを背負い、小走りに走る少女が遠影から映し出される。

部室に入り、ギターを取り出し、アンプにつなげる。このとき、腕が弦に触れてこすれた時にでるグリッサンド音!!
エレキギターを触った人なら必ず分かる、弾き始めるに鳴る、一番ワクワクする音だ。

そして、コードを一音弾いて、ストローク始める。エレキギターだけで演奏される、歌詞も伴奏もないコードストローク。ただ、コードを弾いているだけ。それなのに、思わず体が動く。映像の中の少女と同じように足でリズムを取ってしまう。かすかに聞こえてくるメロディのような鼻歌。

演奏中、決してこの少女の顔は映されない

そんな素晴らしい演奏と共に、登校する生徒たちの姿が描かれる。一人、一人また一人と、まるでギターの音に惹かれるように学校に登校していく。
そんな中、楽器を持った少女たちが友達と出会い、雑談をしながらゆっくりと登校する。

彼女たちは合流し、学校に到着すると、素晴らしいギターの音がする方に顔を向け、にっこりと微笑む。そして、その音がする部屋の扉を開け―


という、この僅か1分30秒のシーン。ここが自分は大好きだ。

まず、音楽。エレキのコードストロークの魅力が一番詰まった演奏シーンだと思う。コード進行がセンスありまくりなのもそうだが、アクセントの付け方がすごい。もし左手の指が同じように動いてコードを抑えられたしても、このアクセントは絶対に真似できない。ミュートの入れどころとかも完璧。天才ってこんな感じで作曲してるのかもなぁと思わせる。

そして、それをただの演奏シーンにせずに、登下校する生徒たちを描写するのがグット。この生徒たちのカットの入れ方も匠の仕事。最初はモブの描写から始まり、次第にネームドキャラが少しずつ集合していく。この「青春感」!これぞ京都アニメーションの力、といったシーン。

こんな天才なギターを弾いているのは誰なのか、どんな物語がこの少女たちから始まるのか。そんなワクワクを感じさせてくれる、大好きな1話だ。


Youtubeを探したが、編集して鼻歌の音量をあげ、登下校シーンをカットしたりしたものしかない。かすかに聞こえるハミングやあの登下校シーンのワクワクが良いのに、余計なことを…


ちなみに、こんな熱弁をしているが、『けいおん!』シリーズは未視聴。だって、あいつら真面目に楽器を練習しないのに劇ウマだもの…
その事実に憤死してしまいそうだったので、途中で視聴を断念した。

でも、このシーンや、曲は本当に素晴らしいと思う。バンド楽曲としては超一流だ。このシーンのバンドVerの『わたしの恋はホッチキス』も名曲。

以上、見てないけど大好きなアニメのワンシーンを語る記事でした。


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