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TikTokがブレークの鍵に!?"Freshman Class 2022" に選ばれた12人を紹介!!

現在のラップシーンでは、SoundCloudやYouTubeに投稿した音源がブレークしたり、TikTokで多くのオーディエンスに楽曲が使用されてバイラルヒットするなど、無名のラッパーが一躍ラップスターの名を手にする流れができつつあります。

その一連の流れも加味しつつ、ヒップホップメディア誌XXLは毎年恒例の「Freshman Class 2022」を発表しました。

この企画は、まだ無名のアンダーグラウンドのラッパーやこれから注目されるラッパーを取り上げ、選抜者はその月のXXLの表紙を飾り、多くのオーディエンスから注目を浴びる風物詩でもあります。

ここでは、今年選ばれた12人について紹介します。

YouTubeでは1億回再生を突破! Nardo Wick

フロリダ州ジャクソンヴィル出身の20歳のNardo Wickは、2021年のシングル「Who Want Smoke」がTikTokでバイラルヒットし、同年に21 SavageLil DurkG Herboが参加したリミックスをドロップ。
このリミックスのMVは、Lyrical LemonadeCole Bennettが監督を務め、R&B/Hip Hopチャートでは5位を記録し、YouTubeでは公開から1年も経たずに1億回再生を突破しています。
また、2021年末にはデビューアルバム「Who is Nardo Wick?」をリリースし、FutureLil Babyなどがゲスト参加するなど、今回選ばれたラッパーの中では最も知名度が高いです。

Nardo Wick feat. Lil Durk, 21 Savage & G Herbo - Who Want Smoke?? Remix (2021)

TDEと契約を交わしたDoechii

フロリダ州タンパ出身のフィメールラッパーのDoechiiは、2020年に発表したシングル「Yucky Blucky Fruitcake」がTikTokでバイラルヒットし、Spotifyで1000万以上のストリームを記録して人気に火がつきました。
翌年、Kendrick Lamarが在籍していたTop Dawg Entertainmentと契約を結び、今年デビューアルバムをリリース予定です。

Doechii - Yucky Blucky Fruitcake (2020)

トラヴィス・スコットも注目するSoFaygo

ジョージア州アトランタ出身のSoFaygoは、2019年に発表したミックステープ「War」で、Internet Moneyの創設者であるTaz Taylorからレーベル契約を持ちかけられるも断り、2020年にLil Teccaがエグゼクティブプロデューサーを務めたミックステープ「Angelic 7」をリリース。
リードシングル「Knock Knock」(2019)は、TikTokでバイラルヒットとなり、Cole Bennettが監督を務めたMVは4000万再生を記録。
2021年にはTravis ScottのレーベルCactus Jack Recordsと契約し、今年デビューアルバムのリリースを控えています。

SoFaygo - Knock Knock (2019)

Futureの最新作にも抜擢されたBabyface Ray

ミシガン州デトロイト出身のBabyface Rayは、2015年頃からキャリアをスタートさせており、2022年にはデビューアルバム「FACE」をリリース。
このアルバムには、Pusha TWiz KhalifaG Herbo42 Duggが参加しており、Futureの最新作「I NEVER LIKED YOU」(2022)のデラックス盤のゲストに抜擢されるなど、業界注目のラッパーの1人です。

Babyface Ray - Like Daisy Lane (2021)

ATL Jacobとのシングルがスマッシュヒット! Kali

Kaliは、ジョージア州ロズウェル出身のフィメールラッパーで、2021年のプロジェクト「This Why They Mad Now」から「Do A Bitch」がYouTubeで500万再生を記録。
またFutureKodak Blackなどの作品を数多くを手掛けるプロデューサーATL Jacobとのシングル「MMM MMM」(2021)はSpotifyで2400万再生を記録し、2022年に発表したミックステープ「Toxic Chocolate」ではLattoMoneybagg Yoが参加したリミックスが収録されています。

Kali feat. ATL Jacob - MMM MMM (2021)

カニエが太鼓判を押す KayCyy

ミネソタ州セントポール出身のKayCyyは、Kanye Westとマネージャーを通じて知り合い、Kanye Westのアルバム「Donda」(2021)では、ソングライターとして4曲に参加し、シングル「Hurricane」ではバックボーカルも務め、グラミー賞「最優秀メロディックラップパフォーマンス」を受賞しています。

また、今年の6月には、Kanye WestのマネージャーのレーベルBuVisionからミックステープ「Get Used To It」(2022)をドロップし、デビューアルバムのリリースも控えているようです。

KayCyy - THE SUN (2022)

ジャマイカ出身のCochise

Cochiseはジャマイカ出身のラッパーで、2019年に発表したシングル「Hatchback」がYouTubeで2000万再生を記録し、Columbia Recordsと契約。
2021年には、同曲を収録したデビューアルバム「Benbow Crescent」をリリースしたほか、$NOTとのシングル「Tell Em」(2021)はYouTubeで3000万再生を記録しています。

Cochise feat. $NOT - Tell Em (2021)

デビュー作には大物ラッパーが参加!Big30

テネシー州メンフィス出身のBig30は、幼馴染Pooh Shiestyとのシングル、「Neighbors」でよく知られていて、同曲はYouTubeで6000万再生を記録。
同年にBig30が発表したデビューミックステープ「King Of Killbranch」には、FutureYo GottiOffsetなどがゲスト参加しており、南部出身のラッパーから支持されているようです。

BIG30 feat. Pooh Shiesty - Allegations (2020)

ヒューストンの期待のフィメールラッパー!KenTheMan

KenTheManは、テキサス州ヒューストン出身のラッパーで、2019年に発表したシングル「He Be Like」で注目を集め、この曲を収録したデビュープロジェクト「4 da 304's」(2020)をリリース。
Asylum Recordsと契約した彼女は、2021年にセカンドプロジェクト「What’s My Name」をリリースしています。

KenTheMan - He Be Like (2019)

グッチ・メイン一押しのBig Scarr

テネシー州メンフィス出身のBig Scarrは、Gucci Maneのレーベル、1017 Eskimoと契約しており、Gucci Maneのコンピレーションアルバム「So Icy Summer」(2020)にはPooh ShiestyFoogianoTay Keithとの「SoIcyBoyz 2」が収録されています。
この曲は、彼のデビューミックステープ「Big Grim Reaper」(2021)にも収められ、YouTubeでのMVは4000万再生を記録しています。

Big Scarr feat. Pooh Shiesty, Foogiano & Tay Keith - SoIcyBoyz 2 (2020)

奇抜なルックスで魅了?!Saucy Santana

フロリダ州タラハシー出身のSaucy Santanaは、City Girlsのメイクアップアーティストとして働くことを通じて、音楽業界でのキャリアをスタートさせました。
ゲイを公言している彼は、奇抜なルックスとファッションを武器に、2019年にシングル「Walk 'Em Like a Dog」でデビューし、2021年に発表したデビューアルバム「Keep It Playa」ではCity Girlsとコラボ曲が収められています。

Saucy Santana- Walk Em Like a Dog (2019)

1曲で15曲以上をビートジャック?!BabyTron

ミシガン州イプシランティ出身のBabyTronは、2017年に自身のYouTubeチャンネルを立ち上げ、2017年に音楽のキャリアをスタートさせます。
2019年に発表したミックステープ「Bin Reaper」(2019)から「Jesus Shuttlesworth」はSNSでバイラルヒット。
2022年に発表したシングル「Prince Of The Mitten」では15曲以上をビートジャックしたもので、それぞれのビートに合わせたラップを披露しています。

BabyTron - Prince Of The Mitten (2022)

おわりに

12人のニューカマーの簡単な紹介をさせていただきましたが、気になるアーティストは見つかりましたでしょうか。

冒頭でも触れましたが、改めてTikTokで音源やミームがバイラルヒットして注目を浴びるラッパーが多く、ミックステープのヒットよりもシングルでのバズりに焦点を置いているように感じます。

実写の中にアニメーションを中心としたカラフルなエフェクトを多用することで知られる、Lyrical LemonadeCole Bennettは、彼ら若手のMVを数多く監督しており、彼の若い才能へのアンテナの高さには驚かされます。

また例年、選抜されたメンバーでのサイファーがYouTubeに公開されており、Lil Baby「Yes Indeed」(2018)Gunna「pushin P」(2022)を手掛けたWheezyが今年のサイファーを担当するようです。

新しいサイファーがUPされるまでは、昨年のサイファーもおさらいしつつ、フレッシュな12人をチェックしてみることをお勧めいたします。
最後までご覧いただきありがとうございます。


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