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特別支援学校の文化祭美術作品展をメタバースで開催!

デジテック for YAMAGUCHI 運営事務局 兼 Y-BASEスタッフのハラマルです。今朝、4時起きだった人は、そろそろ眠くなっていませんか?
もしかしたらサービスが終了するかもしれないから今のうちにやっておこうという訳では全くありませんが、ようやく個人的にもTwitterを開始しました。自分がつぶやいたことを見てみようかなと「ホーム」画面を見てみると、フォローもしていない知らない人のつぶやきばかりが表示されています。これがホーム?自分が帰るべき場所?どういうこっちゃ!?自分の家に、見ず知らずの他人があがりこんでくつろいでいるじゃないか!と、かなり、この文化に馴染めていません(笑)

それはさておき、なんと、このたび、「山口県教育庁特別支援教育推進室」様からのご相談を受けて、Y-BASEにおいて「特別支援学校文化祭美術作品展」の作品展を、メタバース環境で構築しました!タイトルに「Y-BASEと連携」まで入れていただいています!

作品展をご覧になられたい方は以下をご参照ください。

ということで、実際に構築作業に当たったY-BASEのDXコンサルタントの「Louis」さんにインタビューしてみました。

ハラマル「Louisさん、今回、メタバースを使った取組に至った経緯を教えてください。」

Louis「はい。山口県の特別支援教育推進室様から、今までは特別支援学校の生徒さんたちの作品の展示をリアル環境で開催していたそうなのですが、障がいのあるお子さんたちを親御さんたちが連れて現地に集まるというのが難しいというか、集まれる方が少ない。せっかくの展示会なのに、なかなか見ていただける機会が少ないという課題をお聞きしました。そこで、メタバースを使ったら、実際に出歩かなくても展示会には来ていただけて、皆さんに見ていただけるのではないか?ということで、メタバース上で展示会を開催することにしました。実際に下図のように自分がアバターとなって作品を見ることができます!」

「なるほど~。確かに、メタバースって、今はどちらかというと、エンタメで使われていますが、オンライン上では自由に活動できるので、もっといろんな使い方がありそうですね。」

「そうなんですよ。Y-BASEとしても、今回は特別支援学校の生徒さんたちの作品展ですが、これをきっかけに、例えば、事情があってリアルの活動とか対面ができないとか苦手という方にも、活動の幅が広がるというか、いろんなことができるので、私もこういうことやってみたい!と思っていただけたらうれしいなと思います。」

「良い取組ですね。ホント、いろんな方に知っていただきたいです。Y-BASEのHPに掲載しているDXコンサル事例にも入れてもらえませんか?」

「御担当の方には承諾をいただいたので、事例集に追加しようと動いています。基本的には相談いただいた内容は秘密保持が原則ですので、なかなか事例集にできるものがないんですよね。今回は、承諾いただいて非常にありがたく思っています。」

「ところで、このメタバース空間は、どれくらいの作業量でしたか?何名くらいのメンバーで作業したんでしょうか?」

「え?僕一人で作りましたよ。簡単っす。」

「え?一人で作れるんですか?」

「そうですね、今回は、NTTの「DOOR」というプラットフォームを使っているんですが、ドラッグアンドドロップで素材を配置したりして作れるんで、簡単ですよ。もちろん、メタバース上でビジネスをしようとすると、オンライン決済システムとの連携などが必要になるので、そういうプラットフォームとかシステム設定が必要になってきますが、そういう場合でも、まずはメタバース上でやったらどうなるのか、まずは簡単なプラットフォームでやってみたらいいと思います。そういう相談なら、僕一人で対応できますよ。」

注)以前のY-BASEセミナーでも「DOOR」でのメタバース環境構築方法を紹介しています。興味のある方は、ぜひこちらを見てください。(下記動画の42:30あたりから)

「なるほど。私も、Y-BASEのDXコンサルに接するようになって、やっとプロトタイプの重要性が理解できましたけれど、今言われたように、例えばメタバースでビジネス展開したいとなったときに、いきなりオンライン決済とかのシステム構築するのではなく、まずはメタバース上でやったらどういうふうになるのか体験してみる、というのは非常に大切ですね。なんというか、やりたいことのコアな部分だけまずはやってみる、その他の要素はとりあえず置いておく、というイメージでしょうか。逆に言うと、コアな部分だけを見つけること、後回しにしても良い要素を削ぎ落すこと、そういう目利きが必要ですよね。」

「そうですね。相談内容から、そういう目利きをして、じゃあ、最初のステップとしてこういうことをやってみましょう。うまくいったら、次にはこういうことをやってみましょう。というコンサルタントをするというのが大事だと思います。Y-BASEは、そこを大事にしていますし、強みだと思っています。」

「そうですよね、例えば、補助金があります。はい、これが一覧表ですって渡してあげたら解決するわけではなくて、相談内容を聴いた上で、それならこの一覧表の中でこの補助金が使えるんではないでしょうか?と提案するようなイメージですよね。あれ、違った?」

「いや、う~んと、まぁ、そういうイメージですね。なので、相談者の中には、電話で「何か良いサービスない?」と聞いたら答えてもらえるものだと思っていらっしゃる方がいますが、そうじゃないんですよね。何が課題でどっちに向かっていくべきか、ということをきちんと相談者の方と議論しないと、我々も、これがいいですよなんて無責任な提案ができないんですよ。今回の件も、メタバースのプラットフォームは他にもいろいろありますが、困っていらっしゃる課題と実現したい内容から、じゃあ、この「DOOR」でやってみましょうか?となったものなんです。同じ相談者でも、もうちょっと違うことがしたいとなったら、違うプラットフォームを提案していたと思います。」

「そうですね。Y-BASEは課題解決をサポートするところですから、相談者に寄り添ったコンサルタント、そこは非常に重要ですので、引き続きお願いします。」

「はい。我々も、DXで重要なのは、「D」のデジタルの部分ではなく、「X」のトランスフォーメーションだと思っています。ご相談いただいた中には、デジタルを使わなくても業務フローを見直したら良いんじゃないか?というものもありますので、そこはきちんとそのようにお伝えするようにしています。無理にデジタルを使う必要はなくて、効果的な部分に的確にデジタルを使ったら良いのではと思います。」

「良いこと言いますね(笑)。今から締めますっていう雰囲気になりましたね。じゃあ、ちょっと、今後の意気込みを。」

「いきなり、そんなモードにするんですか?じゃあ、えっと。現在、50くらいかな?継続中の案件があるんですけれど、一つ一つの案件について、相談者の方のお困りごとを聞いて、本質的な課題を見出して、やるべき施策のアイデア出し、優先順位の設定などをして、実証や実装のサポートをしています。相談いただく際に重要なのは、「こういうことしたい!」という具体的なアイデアではなくて、「こういうことに困っているからどうにかしたい」という課題です。そういう課題は、皆さんお持ちだと思いますので、「DX」と聞いて自分には関係ないなと思うのではなく、Y-BASEは課題を持っている方が利用するところ、自分事なんだと思っていただければと思います。」

「そうですね、本当に1件1件丁寧に対応していただいているので、利用者の満足度は開所1年経ちましたが、累計でもほぼ100%です。引き続き頑張っていきましょう。私はコンサルしていないので気楽に言っちゃいますけれど。」

「ハラマルさんもDXコンサルに入りましょうよ。」

「いや、私みたいな素人が入ったら質を落としてしまうので、それはないですね。プロの皆さんにお任せします。それ言うなら、Louisさんもnote書いてよ。まだ1回しか書いていないのでは?」

「うっ。・・・じゃあ、DXコンサル頑張ります!」