Georgian Graffiti【グルジア酔いどれ夜話/Siontak】
第八夜
2015年4月に呼称をグルジアからジョージアへと変更した、南コーカサスの国。日本ではあまり馴染みのないこのジョージアへ、シルクロード旅行中にたどりついたSiontakさんのコラムです。ジョージアとはいったいどんな国で、どんな生活をしているのか!?
第2、4火曜日更新
<著者:Siontak>
僕は旅行で外国の都市に来るとグラフィティに目がいってしまい、グラフィティのある方へどんどん足が進む。
街の大通りから裏路地へ、中心部から周縁部へと。
住宅地を歩いてもきれいで安全そうな山の手エリアは、なにかとりすました雰囲気を感じてしまう。いくらか物騒で汚くても喧騒と落書きに囲まれた下町の方がその国、その土地の素のキャラクターに触れられそうな気がするからだ。
その点ではグルジアはそこらじゅうにグラフィティを見かける国のようだ。「街の美観を壊す」や「公共物損壊」だなどとあまりうるさいことは言わないお国柄なのかもしれないし、ソ連崩壊後、荒廃した90年代を送ってきたグルジアでは無秩序の中に共に息づいてきた文化として抵抗が少ないのかもしれない。
グルジアに住みついてそろそろ一年がたつ。これまで撮りためてきたグルジアグラフィティを紹介してみたい。
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