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お腹も心も満たされる、ドイツの家電の展示会【スマホ博士のひとり旅:山根康宏】
第16回
携帯電話研究家で香港在住の山根博士による、ケータイやスマホ以上に“こだわり”の多い、“ギーク”な目線の旅コラム。
第1、3、5金曜日更新予定
<著者:山根康宏>
今回は普段海外巡りをするときの仕事の話から。携帯電話研究家という自分の肩書は、趣味が高じてそのまま仕事にしてしまったことからつけている。海外の渡航先でまる1日かけて携帯電話やスマートフォンのお店巡りをした場合もそれは好きでやっていることながらも「海外の現地視察」という立派な仕事でもある。遊んでいるように見えるだろうが、実際、遊びなのか仕事なのか、という境界線は無いのである。
自分は毎月のように海外へ出ているが、その多くは展示会やイベントの取材のためだ。携帯電話関連の大型展示会は職務上、参加することは必須である。一方、マイナーなイベントなどはどこからかのメディアからの取材依頼があるわけでもなく、海外の展示会情報を見ながら面白そうなものがあれば行ってみることにしている。しかもそれが初めて渡航する国や都市ならなおさら楽しみとなるのだ。
過去に訪問したモスクワやヤンゴン、ドーハなどは、展示会が無ければ訪問するモチベーションが湧くことは無かっただろう。特にビザを取らなくてはならない国は面倒であり、どうしても訪問したい国リストの中での位置付けは下の方になってしまう。ヤンゴンはちょうどオンラインでミヤンマービザが取得できるようになったから思い切って行くことを決断したが、大使館へ行って取得が必要であれば、訪問することはしばらくなかったかもしれない。
マイナー展示会は一度行ったら次はもういいや、と思えるような規模・内容のものも多い。しかしそれらの都市を訪問した時は街中を歩き回ったり観光もするわけで、訪問が無駄になるということは無い。ヤンゴンの展示会など1時間もあれば全部回れるほど小規模だが、街歩きからミヤンマーの魅力にはまり今では毎年必ず訪問するようにしている。
それに対して業界でも有名な大型展示会は毎年取材に訪れている。1月のラスベガス、2月のバルセロナ、9月のベルリンなどがそれであり、これらの展示会は「今年は行こうか、どうしようか」と考えることもなく、取材は必須、毎年スケジュールを入れている。そしてこれらの大型・有名な展示会の合間に中小のイベントのスケジュールを詰め込むと、ほぼ毎月どこかの都市に飛んでいる状況になってしまうのだ。
↑1時間で取材が終わってしまうヤンゴンの展示会。だがこれがあったからミヤンマーを訪問する気になったのだ
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