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ドイツで最新SIMフリースマホを買うのだ!!【SIMフリースマホと欧州ぐるぐる旅/中山智】

旅バカライター中山が、2013年に欧州に約1ヵ月滞在したときの旅行記です。現地SIMの通信プランや各種価格は当時のもの。週刊アスキーPLUSで連載した記事の再掲ですが、3年近く経過しているので、デジタル&SIMフリースマホ事情をふくめいろいろと情勢はかなり変わってきていますので、【3年たって……】を文末に追記しています。

 旅行をするために仕事をしている、旅バカライター中山です。9月はドイツで開催されたエレクトロニクスショーIFAへ取材に行ってきました。

巨大なIFA会場と巨大ロゴ

↑IFA会場のベルリン国際見本市会場。全部で26ホール、総展示面積は16万平方メートルと超巨大(東京ドーム約3.4個ぶん)。

 こういった海外取材の経費は基本自腹……IFA自体は1週間の開催ですが、せっかく自腹でヨーロッパまで行くなら、なるべく長く滞在しちゃおうと、26日間ほどヨーロッパをグルグルまわることにしました。

 旅のお供は、デジタルトラベラー必携の"SIMフリースマホ"。長期間海外に滞在するなら、現地のプリペイドSIMを使ってデータ通信をしたほうが、ローミングやレンタルルーターよりも断然おトクだからです。

 今回の相棒は、バンコクで購入した『iPhone 5』。一応、SIMロックを解除したドコモの『SH-10D』やロック有りの端末も持って行きましたが、SIMフリースマホはこれ1台だけ。アンドロイドのSIMフリースマホも持って行きたいところでしたが、ちょうど手元になかったのと、狙っている最新のSIMフリースマホが滞在期間中に発売されそうということで、それを購入して旅先で使っちゃおうという算段です。

■1ヵ国目:ドイツ(9月2日~9月11日)

 というわけで、最初の訪問国はドイツ。IFA開催地のベルリンへ向かいます。日本からは直行便がないので、フランクフルトまで飛行機で飛び、そこからベルリンへ鉄道で移動します。もちろんフランクフルトからベルリンまで、飛行機を乗り継いでも行けるのですが、一緒に往路の旅程を組んだ同業ライター 石野純也氏 (@june_ya)が、昨年、航空会社のストにぶつかって移動で大変な目にあったので、ドイツ国内の移動は鉄道がいい! と希望したからです。

コンパートメントタイプの車両

↑ヨーロッパでは区切られたコンパートメントタイプの客車もまだまだ多いのです。カーテンの裏には電源もありました。

食堂車もある

↑日本の鉄道では絶滅に瀕している食堂車も欧州鉄道では健在。

 フランクフルトからベルリンへの切符は、あらかじめドイツ鉄道のウェブサイトから購入しておきました。ドイツ鉄道のサイトは英語表示にもできるので、海外からでも購入しやすいです。

 ただし、車内検札で、プリントアウトしたeチケットと予約時に使ったクレジットカードが必要なので、忘れないようにしましょう。eチケット自体はPDFファイルとしてメール添付で届くのですが、私はすっかりプリントアウトするのを忘れていて、飛行機の搭乗直前に思い出し、成田空港のラウンジで慌ててプリントアウトしました。

ドイツ鉄道のサイトをチェック

↑クレジットカードを使えば海外から予約可能。現地で買うより安い場合もある。

鉄道もeチケット

↑航空券だけでなく鉄道もeチケットの時代。ちゃんとプリントアウトしておこう。

 フランクフルトからベルリンまでは乗り換えも含めて5時間ほど。時間はちょっとかかりますが、飛行機よりも疲れないのがいいです。実は私、飛行機自体は好きなんですが、飛行機に乗るのは苦手なんですよね。気圧が変わると耳がキーンとなってすぐに抜けないので、気圧調整耳栓をしているくらい。

 結果、今回の欧州内の移動は、鉄道を多く使いました。取材旅行ということもあり、カメラやパソコンといった機材で荷物が多く重いため、機内への預け荷物が別料金になったりするLCCは意外と不便なんです。ちなみにフランクフルトからベルリンまでは一等車で79.90ユーロ(約1万600円)でした。

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