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第1回 自ら手を動かすということ

初めまして、株式会社フィードフォースの喜多です。
弊社は企業向けにデジタルマーケティングを支援している会社となり、2019年7月に東証マザーズに上場させていただきました。弊社の得意領域である「データフィード」「ソーシャルログイン」では、国内初の上場企業となりました。
本連載(3回)にて、フィードフォースで私が実践してきた3つのことについてお伝えしたいと思います。この連載を通して、皆さまの仕事が少しでも楽しくなれば幸いに思います。

自ら手を動かすということ

 コロナという誰もが予測できなかった感染症により、今までの当たり前が当たり前でなくなり、新しい生活をスタイルを余儀なくされる時代になってきたと思います。いつかは元の生活に戻るという意見もあるかと思いますが、私は戻るのではなくこの生活が一般化されるのではと考えております。
 私自身フィードフォースには約15年前の創業からジョインしていることもあり、フィードフォースがこれからどうあるべきかということを常に考え、自らの手を動かし続けてきたことで、自然と前を向くことが癖になっているからかも知れません。
 とは言え、一般的に人は甘い考えをしがちな生き物ですので、いつかはコロナ前に戻るのでは?と、恐らく、大半の人は心のどこかで期待しているのではないかと思います。
 では、このコロナ禍で自らの手を動かして行動した人ってどれくらいいるのでしょうか?
 私は、こういった環境の変化がある時こそ自らの手を動かすことで大きな経験や結果を得ることができる素晴らしい機会だと考えています。そこで、最近私が実際に行動したことを例に挙げて紹介してみたいと思います。

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自ら現場感、肌感を感じる大切さ

 先日、数年ぶりにテレホンアポイントメント(以下テレアポ)をした話を紹介したいと思います。
 世間ではデジタルシフト、DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を聞く機会も増え、デジタル庁も新設し、いよいよ日本もデジタル化が加速されるのではという期待が膨らんでいますが、このテレアポを通して大きな気づきがありました。
 例えば、未だに資料は郵送でしか受け付けていない企業が結構あったり、資料をメールでは受け付けてもらえるものの、個人のメールアドレスが付与されておらず部署共通のML(メーリングリスト)しか持っていなかったりということが今でも起こっていることを知りました。
 どうしてもIT業界にいると周りはデジタルに日々触れ合っている人が多く、そのためこのような現場の本当の姿が気が付きにくくなってしまっているかと思います。勿論悲観しているわけではなく、寧ろ伸び代が多くあり、弊社としてもやるべきことが多いとは感じています。
 人によっては、私がテレアポをするのはコストが高すぎるとか、若手に任せれば良い、と思われるかも知れません。しかし私はそうは思いません。普段の業務は今までと変わらず熟し業務の隙間時間、例えば予定していた30分のミーティングが20分で終われば10分は時間が空いています。この10分を使えば1〜2件はテレアポすることができますし、時間を有効活用できているとも言えます。
 少し話はずれてしまうかも知れませんが、そもそもリモートワークを実施されている人も増えたかと思います。このリモートワークになったことで何が1番変わったかというと、私は「使える時間」が増えた=移動時間が無くなったことだと思っています。そう考えると、自ら手を動かす時間は必ず生まれているということです。
 話を戻しますが、このテレアポの例で一番お伝えしたいことは、この現場感、肌感みたいなものを自らが体験しているかいないかで、その後の行動や判断に大きく影響を与えるということになります。
 ある程度経験がある人や役職が付いてくると自身のチームのメンバーが増え、手足を動かしてくれるメンバーが多くいるのでいつの間にか自分で手を動かすことが減っていたり、そもそもこれは私がやる仕事ではないとまで思っている人もひょっとしたらいるかも知れません。
 言葉は悪いですが「ググれカス」という言葉がありますが、昔でいう「自分で一度調べてから質問しましょう」とニアリーイコールだと思います。
 逆に昔と違うのは所謂デジタルネイティブ世代な若手の方がググることに慣れているため、当たり前のように自分の手を動かして調べ、逆にベテラン勢のほうがつい若手に頼みがちではないでしょうか?これは真摯に受け止めるべきだと思います。つい周りのメンバーに、これって何だっけ?どういう意味?代わりにやっておいてだったり、調べておいてと丸投げしてしまっていることが多いのではないでしょうか?
 これからはコロナによって生まれた時間を是非自ら手を動かす時間に使ってみてはいかがでしょうか?その結果、自ら得た現場感、肌感をどう活用するかについては、今までの経験が存分に発揮することができるのではないでしょうか。

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最後に

 お伝えしてきたように、「自ら手を動かす」ことによって得られることは、非常に多くあると思います。そしてデジタルシフト、DXを進めていくにおいても必要な要素の一つであるということが伝わったのではないかと思います。今も自らの手を動かしている人はこれからも大事にしていただき、逆に手を動かせてない人はこれを機に自ら動いていきましょう。

次回は相手目線についてお伝えしたいと思います。

株式会社フィードフォース 取締役 喜多 宏介
2002年株式会社日本システムディベロップメント(現株式会社NSD)でSE職を経験後、2005年大和証券株式会社に営業職として入社。 2006年フィードフォース創業当時から企画営業に従事し、2012年6月取締役に就任。2019年7月に東証マザーズに上場させ、現在は事業戦略や新規事業開発を行う。

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