オンライン化が進む学習コンテンツ・教育業はどうデジタルマーケティングすれば良い?
世の中全体のオンライン化・デジタル化が進む昨今。
特に「学習コンテンツ業」や「教育業」はオンライン化に一気にシフトしている印象です。
学校などに多数の生徒・教師が集まることが、感染拡大につながる恐れがあるので、自粛せざるを得ないですし、そもそも緊急事態宣言などによる協力要請もありました。
例えば、有名私立大学の早稲田大学は2020春学期の授業を全部オンラインにすると発表しました。
私立大学なんかは学生からお金をもらっている以上、授業をしないわけにはいかないという事情がありますね。
(オンラインだからといって授業料の減額とかはないらしいです)
そうした企業側の思惑に加え、教育を受ける側の消費者もまたデジタルコンテンツを求めているという現状があります。
時間があるから学びたいというのもあるでしょうし、子どもであれば成長のタイミングに学びを取り入れないといけない面があるでしょう。
そこで本日は「学習コンテンツ業」や「教育業」がこうした時期に、どういうデジタルマーケティング活動を行うのが効果的か考えてみました。
SNSでの積極的な配信が好まれる
まずは昨今の消費者向けデジタルマーケティングの主軸となっているSNSにおける状況です。
これについてはInstagram運用の支援サービスなどで高い評価を得ている会社テテマーチさんのプレスリリースに、ちょうど良い情報がありました。
「学習コンテンツ」を投稿しているアカウントのフィード投稿の平均表示回数および平均保存数は、冬休み明けの時期から徐々に伸び始め、臨時休校が要請された直後の3月中旬ごろにピークを迎えている。
また、3月25日~31日の期間のストーリーズ投稿の平均表示回数は、2月1日~7日の期間と比べると87%増加している結果となり、臨時休校に加えリモート勤務化が加速し、人々が家にいる時間が長くなったと考えられる期間中に上昇し続けている。
グラフを見る限り、フィード・ストーリーズともに学習コンテンツの表示回数はコロナによる外出自粛のタイミングから大きく増えていることがわかります。
そして、フィードの保存数も増えていることから、ただ配信が多くなっているだけではなく(教育業の一方的な思いだけではなく)、消費者からも求められているということが透けて見えます。
このことから、学習コンテンツや教育系コンテンツを持っている企業は、積極的な配信を心がけると良いと思います。
特にストーリーズの表示回数が顕著に増えていることから、インスタライブ の配信などは最適解です。
Zoomなどを使ったオンライン講義・オンラインレッスンも人気
今はみんな家にいて暇ですから、オンライン動画の需要が非常に高まっています。
事実、オンデマンド動画配信サービス最大手のNetflixは、大幅に会員数を増やしている模様。
共同通信のニュースによると
世界の有料加入者数が3月末時点で1億8286万人と、昨年12月末時点から1577万人(9%)増えたと発表した。市場予想の2倍程度伸びた。新型コロナウイルスの感染拡大で、外出を控えて自宅で過ごす「巣ごもり需要」が高まり成長が加速。2020年1~3月期決算は増収増益になった。
とのことです。
そういう状況ですから、オンライン動画講義は消費者に受け入れられやすく、視聴数も平時以上になります。
中でもビデオ会議アプリとして急速に利用者を増やしているZoomなどを使ったリアルタイムの講義配信が人気傾向です。
その一例として、最近聞いた話では、料理教室をオンラインでやるシェフが増えているんだとか。
今、飲食店は営業自粛しないといけませんから、時間の空いたシェフたちが、自慢のレシピをYouTubeやインスタライブ、そしてZoomを使ったオンライン料理教室などで披露しているそうですよ!
また、知り合いに三味線の先生がいるんですが、Skypeでの遠隔レッスンを始めていました。
他にジム・フィットネス・ヨガスクールなどでもパーソナルレッスンをオンラインで提供する動きが見られます。
一方で、オンライン対応しきれなかった、とある幼児向け英語教室は休校に・・・やむを得ないとはいえビジネスチャンス的にはマイナスですし、お金が入ってこないので経営危機になりかねません。
このように元々の生徒さんにオンラインで教えるのはもちろん、オンライン教室開くよーとか、オンラインレッスンしますよーと告知することで、地理関係なくなることから、新たな顧客を呼び込めるチャンスがありますし、事業継続できますから、ぜひトライしていただきたいと思います。
無料体験をオンラインで提供してみるのがオススメ
では実際どうやって、新しい顧客を集めるかですが、これはおそらくほとんどのスクール・教室で入学者勧誘で実施されていると思います「無料体験レッスン」をオンラインで提供するのが現実的かと思います。
私はとある専門学校を顧客に持っています。
もともとは高校生向けにオープンキャンパス(体験イベント)を数多く開催し、そこに集客することで学校に興味を持ってもらい、入学に結びつけるという営業・マーケティング活動をされていました。
しかし、このコロナ禍で学校に呼ぶのが難しいということで、オンライン体験レッスンやオンライン個別相談会などに切り替えされています。
そういったことが他の学校やスクール、教室などでも応用できるのではないかと思いますので、ぜひ検討してみてください。
まとめ
今回の騒動は、どの業界でも正直厳しい。
世の中全体が萎縮傾向ですので、遅かれ早かれ影響は出てくることでしょう。
しかし学習コンテンツ・教育業に関しては、デジタルに舵取りすれば、顧客も求めていますから、ダメージを最低限にしながら事業継続できる可能性が高いです。
未曾有の事態に先行きが読めませんが、明けない夜はない、負けないように頑張っていきましょう!