SEOで大手には勝てない?中小企業が取るべきSEO戦略とは
デジタルマーケティングに不可欠なWEBサイト。
アクセスを増やすために重要な手法の一つが、SEO(Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)です。
ようは、GoogleやYahooなどで検索されたとき、できるだけ上位表示させて、流入を増やそうということです。
しかし、これは一筋縄でいかないため、苦労されている企業は多いですよね。
特に中小企業。
正直、誰もが知っているような大手企業はSEOで困っていないです。
何もしなくてもというか普通に運営しているだけで割と上位表示されてしまうから。
実際、SEOで問い合わせある企業の大半は中小企業でして、大企業はベンチャー上がりで母体は大きくなったけど一般的な知名度が低い場合とかに限られます。
そこで今回は中小企業が取るべきSEO戦略をお伝えしようと思います。
1) 大手と同じ土俵で戦おうと思わない
試しに「銀行」と検索してみてください。
三井住友銀行と三菱UFJ銀行が上位1位2位です。
日本のトップ2銀行ですから、そりゃそうだねっていう結果ですよね。
このトップ1・2に最近できたばっかりの新しいネット系銀行がポジションを奪えるか・・・
無理です。
どうして大手がSEOに強くて中小が弱いのかといいますと、(大手はお金とリソースがあるからWEBサイトをしっかり運用しているというのもありますけれど)一番はGoogleが利用者の多いリンク先を高評価にするからです。
つまり、もともとのお客さんが多い企業が圧倒的に有利なんです。
(これは正確な表現ではないかもしれませんが、誰にでも理解しやすい概念的な意味としてご容赦ください)
そうなんです、長いことやってきてTVCMも出しているような知名度抜群の企業には中小企業は一生勝てないんですよ。
同じ土俵で戦ったら。
ここを勘違いして「絶対勝ちたいです」だと、SEO業者の良いカモになって結果でないのにお金だけ取られちゃうと思いますので気をつけてください。
2) ビッグキーワードはあきらめる
例えば、規模が小さな不動産仲介業者が検索ワード「賃貸 マンション」といったビッグキーワード(検索需要の高いキーワード)で戦うのはめちゃくちゃハードルが高いです。
そこで思い切って、こういうビッグキーワードでの上位表示はあきらめるのが無難です。(70位を35位にするとかはできるかもしれないですよ)
そして戦場を、スモールキーワードとか複合キーワードに移し、そこで上位表示を狙いに行けば勝てる可能性が高まります。
例えば、「(マンション名)」キーワードは小さな企業でも頑張っているところが上位を取れている印象です。
架空ですけど「ハイエイコープ」というマンションがあった場合に「ハイエイコープ 賃貸」といったキーワードで検索上位を狙うと言うことです。
これは検索需要が少ないキーワード、すなわちスモールキーワードにあたりますが、市場として小さいから大手はあえて狙いませんので、勝ち目が出てくるということです。
他に複合キーワードとして「XX駅 不動産屋」なども使えますね。
ひとつの駅に何十個も不動産屋があることは少ないですから、Googleに店舗情報をしっかり登録しておけば、十分戦えると思います。
3) まとめサイトに頼る
先ほどに関連した例でいいますと、実は「新宿駅 賃貸」というキーワードで上位表示されているのは「SUUMO」や「ホームズ」といった不動産情報まとめサイトです。
何も住宅だけじゃないです、「専門学校」で検索すると上位にいるのは「スタディサプリ」や「マイナビ」。
飲食店だったら「ぐるなび」「ホットペッパー」「Retty」などなど。
検索ボリュームが多いが上位表示は難しいキーワードでは、今はたいてい、情報まとめ系のサイトがあって、見事上位に座しています。
こうした、有力なまとめサイトがある業界では、思い切って、集客をそっちに任せてしまうのもアリではないかと思います。
といいますのも、結構こういうので上位にいるのはリクルート社なんですが、リクルートに中小企業が勝てるわけがないんですね。
彼らはこういう仲介業が生業ですので、SEOにはめちゃくちゃお金と時間と人をかけてます。
聞いた話だと、専属のSEO研究チームみたいのが存在しているらしいです。
それでシステムとか抜きで、年間何億円をSEOだけにかけているんですよ。
そこにマーケティング専業でない会社が勝てるかというと、私は厳しいと思っています。
だから、中小企業がSEOにお金をかけるなら、こういうまとめサイトの掲載費用にお金を持っていった方が良い可能性は高いです。
これは町外れの微妙な位置に店を構えるより、駅ビルのテナントで入った方が儲かりますよね、テナント料は取られるけど、というのと同じ理論です。
もちろん集客を1企業に依存するという怖さはあります。
ただ、こちらはサービスを利用する側なので、ほかに良いサイトが出てきたら、そちらに乗り換えれば良いですし、臨機応変に対応することです。
4) 広告費をペイできそうなら検索連動型広告
検索上位、それは検索結果で目立つ位置を獲得しようということです。
しかしそれであれば、SEOを頑張るのではなく「検索連動型広告(リスティング広告)」で、そのポジションを取ることもできます。
上手に運用するには、これはこれで別のテクニックが必要ですが、上記のまとめサイトに依存するよりは自分たちで集客をコントロールしやすいため、広告費をペイできそうであればオススメな手法です。
5) それでもSEO頑張るなら・・・
そうはいっても、やっぱりSEOを頑張りたい、ちょっとでも上位表示したいというご意見もあると思います。
この場合はSEOの基礎となる、次の3ヶ条を地道に頑張るしかないです。
① 狙いたいキーワードを決める
② サイト内に自然な形でキーワードを入れていく
③ ページ数を増やす(ただし内容の薄いページはNG)
他にもHTMLの書き方だとかサイト表示速度だとか、細かいポイントはいっぱいありますけど、そういうのは細かい話なので、ここでは割愛させてください。(どこかのタイミングでお伝えします)
昔は裏技的な手法がいろいろあって、「これやれば順位上がりますよ」と言えたのですが、現在はそういうブラックSEOは通用しなくなってしまっています。
基本に忠実なホワイトSEOでないと、ペナルティが怖いです。
ポイントは、SEOは絶対評価ではなく相対評価の世界ですので、勝ちたい相手サイトと比べて、劣っている点を炙り出し、そこを強化していくことです。
6) まとめ
今回は中小企業が大手企業に対しどうやってSEOで戦っていくのかをまとめてみました。
結論から言うと、正面衝突では勝てませんので、ここまで見てきたように、別の発想で勝負することです。
正直なところ、努力と根性で頑張るというのではないですし、「あきらめろ」とか「戦うな」とか夢も希望もない意見だったかもしれません。
ですが逆説的に言いますと、私が15年以上この業界にいて、様々な企業を見てきた結果、各企業がちゃんと継続的に実践できる現実的な意見に落とし込んだつもりです。
どの手法を実践されるにせよ、必ず費用対効果を見てもらって、どの手法をとるのが御社にとって一番コストパフォーマンスが良いかを模索してベストな選択をされることを望みます。
この度は私のnoteをご覧いただきありがとうございます。 もしもサポート頂ける場合は、お礼にデジタルマーケティングに関するお悩みにお答えいたします! 追ってお礼メッセージとともにご連絡させていただきます。