動画だけのWebサイトってSEO効果はあるんですか?
近年、動画を活用したWebサイトが増えてきています。
動画はテキストの5,000倍の情報量があるとまで言われますし、スマホでアクセスするのが当たり前になってきた中、小さい画面でもしっかりと情報を届けようと思ったら動画を活用するのは当然の流れですよね。
それに加え、5G時代の到来とか、通信インフラが整ってきたことも大きいでしょう。
実際に先日、知り合いの会社(テックサービス系)が代表挨拶はもちろん、事業内容とかサービス紹介など、全部ページにテキスト情報なしでYouTube動画を貼ってあるという企業HPを作っていました。
斬新で良いねと思った一方、これってSEO的にはどうなのよと思ったのも事実。
動画内でいくらたくさん喋ったり、字幕テロップ入れて、そこに文字情報があったとしても、それがテキスト検索には結びついていかないはずだからです。
Googleは動画内の言葉もテキストインデックス化しようとしているがまだ完成していない
実は検索エンジン最大手のGoogleは古くから動画内の言葉をテキストインデックス化できるように取り組んでいます。
世の中的に音声認識の精度はだいぶ高くなってきた印象ですが、技術的にはまだハードルがあるのか実装されたという話はまだ聞きません。
また当然、動画のあるコンテンツの方がSEOで有利になったという報告もありません。
(一部、都市伝説的に、動画を載せた方がSEOで有利だという人もいるようですが、Googleの中の人は否定しています)
ただ、Googleが研究している以上、将来的には動画で喋っている言葉もテキスト情報として検索に引っかかる、つまりテキスト検索におけるSEOでも有利になる可能性はあると考えています。
ですから私は今から動画コンテンツに取り組んでおくことは正しいと思っています。
でも現時点ではまだ動画だけのコンテンツはSEOでは不利です。
ユーザビリティを考えてみても、動画だけでなくテキストによる全文書き起こしも掲載するのが正しい方法だと思います。
動画検索における上位表示でさえもテキストなしはSEO効果が低い
一方で、Googleは動画検索を用意してあって、そこで上位表示するにはどうすれば良いかと考える方もいらっしゃることでしょう。
例えば、「新宿 美容院」で検索したときに、通常の検索結果では、リスティング広告でも通常の自然検索結果でもホットペッパービューティーばかりで、ここで上位表示は至難の技です。
しかし動画検索であれば、一般美容院店舗でも上位表示できるチャンスが残っています。
事実、1位はReMixさんという美容院でした。
この美容院さん、失礼かもしれないけれどマンションの1室で経営されているような小さなお店なんですよね。
でも動画検索で上位表示されている。
そんなわけで「この動画検索結果で目立ちたい、どうしたら良いか?」という企業様は多いですね。
ただ、これは動画自体の評価(再生回数とか)であったり、YouTube SEOとも呼ばれる、タグづけやタイトル等のテクニック、その他にページ内の動画以外のテキスト情報などが絡んでいて、動画内でいっぱい喋っているから評価が高いというわけではないんです。
YouTubeにおけるSEOテクニックは色々あるんですが、私が注目したのは、こちらのReMixさんの動画のアップロード日ですね。
2010年です、かなり古い。
古くからあって、それなりに再生数があるものは評価が高い傾向があります。
おそらくそうしたことが理由で上位表示されているので、やはりサイト自体は動画だけでなくテキストでも情報を補完してあげるのが正しい手法だと思います。
ただ、動画が全く載っていないページがこの動画検索に出てくるわけはないので、動画があるに越したことはないですね。
動画は将来的にはSEOに効果があるかもしれないが現時点ではあまり関係ない
以上のことから繰り返しにはなりますが、SEOを考えるのであればテキストも動画も両方掲載するのが正しいです。
つまり、この記事のタイトルである「動画だけのWebサイトってSEO効果はあるんですか?」という質問の答えは「No」ということになります。
しかし、現時点では動画がなくても問題ありませんが、もし将来Googleが動画コンテンツの内容を検索結果に影響させるようなことがあった場合は、動画のないページが不利になる可能性もあるので、可能であれば動画掲載に取り組んでおいた方が良いことではあるでしょう。
あとはSEO関係なく、コンバージョン率の向上などには動画掲載が寄与する傾向にありますので。
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